2015年8月19日

基本を押さえよう!チラシの効果を最大に高める3つのポイント

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チラシの広告効果を高めるために必要な考え方とは

以前、ネット広告の利用者が増えてきたせいで費用対効果が低くなり、チラシが見直されてきているというお話をしました。

リスティング広告も、広告利用者が増えたせいで、最近は、費用対効果に見合った成果を出すことが難しくなってきました。

また、リスティング広告は商圏が限られるスモールビジネスや地元密着の集客型店舗では、そもそもインターネットとの親和性に疑問があります。

そこで、またチラシを使った広告が見直されてきているようです。

参考:代表的なチラシ配布方法5つとメリット・デメリット

もちろん、チラシはこれまで散々使われてきた方法なので、何も考えずにチラシを配布しただけでは高い効果は期待できません。

あなたの会社の業種や取り扱っている商品、また、チラシの配布方法自体をしっかり把握し、適材適所で販促活動を行っていかなければいけません。

そこで今日は、チラシの配布効果を最大に高める基本的な3つの考え方のお話をしたいと思います。知っているようで意外と知らない基本を押さえて、上手な広告を行いましょう。

効果を高めるチラシの基本1.チラシの用紙サイズに気をつける

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チラシの大きさ、つまり用紙サイズは広告効果を高める重要なポイントの1つです。チラシは1回で大きな効果を期待してはいけません。

たとえば店舗の宣伝チラシの場合、1万枚のチラシ配布によって何%の反響があったか効果測定を行います。これを繰り返しながら、費用対効果を高めていくわけです。

そのため、

・効果が高い配布方法
・効果が高いチラシの大きさ
・チラシのコスト

という3つの観点からチラシの用紙サイズを決める必要があります。

新聞の場合、B3かB4サイズが収まりが良いサイズとして知られていますが、B3の方がチラシのコストも折込のコストも大きくなります。費用対効果の兼ね合いということです。

また、インパクトを強くしたいからといって街頭手配りのチラシサイズをB2にしても、邪魔になるため誰も受け取らない、もしくはすぐに捨てられてしまうでしょう。

あれも言いたい!これも言いたい!というのはわかりますが、多すぎる情報では誰にも見てもらえません。

フリーペーパーはその媒体によって適正な紙のサイズが変わりますし、その他の方法でも、扱う商品やクーポンなどの特典によって反応率が変わってくるため、それぞれ工夫が必要です。

用紙サイズや種類などはこちらを参考に。

用紙サイズ、厚さ、種類…用途に適した印刷でコスパを上げる

効果を高めるチラシの基本2.チラシの配布時期に気をつける

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チラシの配布次期に気をつけることで、チラシの到達率(リーチ率)が上がる可能性があります。

到達率とは、その広告が配布数に対して何人に見られたかという率のことです。たとえば新聞は、1万世帯に配布された場合、到達率が30~40%(諸説あり)と言われていますので、3,000~4,000人が見ることになります。

新聞が配達されるのは月曜日から日曜日の朝ですが、じっくり読む人が多いのは土日の午前中だということは予想できるでしょう。

つまり新聞折込の場合、ライバルは多くなりますが、土日の方が到達率は高くなります。ポスティングであれば、曜日よりも家族が帰ってくる夕方に到達することを考えて、その前に配布します。

また、業種によってもチラシの配布時期を考慮する必要があります。たとえば、飲食店のチラシであれば12時前後、17-18時前後に店頭でチラシ配布すれば、効果は高まるでしょう。

スーパーであれば、毎週決まった曜日に特売用のチラシを配布することで主婦に「◯曜日はこのスーパーが安いのよねぇ」という認識をさせることも可能です。

それぞれの業種によって、効果が高い日時、チラシ配布方法は異なりますし、地域差も生じます。お近くの印刷業者や配布業者と折衝をしながら、トライ&エラーを繰り返すことが重要です。

販促効果を高める曜日別新聞折込チラシの特徴

効果を高めるチラシの基本3.効果測定しながらトライ&エラーを重ねる

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あなたは「1~2回大規模にチラシを撒いてみたけど反応が全くなくて、騙されたよ」という話を聞いた(言った)ことはないでしょうか。

チラシ配布は外注に任せる方法と自分で行う方法の2つに分かれますが、効果を実感しやすいのは自分の肌で感じながら配布を行うことです。

たとえば街頭手配りの場合、100人に配って1人が「これどんなお店なの?」とか「どういうメリットがあるの?」などと聞いてくれば、少なくとも1%以上の反響を期待できます。

また、自分でポスティングを行えばどこに配布したかはある程度把握できているため、割引券やクーポンを使った集客、資料請求、問い合わせなどの反応を見ることで、効果が高い地域と低い地域が把握できます。

これらは貴重なデータです。たとえ業者に任せたとしても、反響がある程度わかる工夫をするべきです。

広告は繰り返し行うことで、認知率を高めて効果を上げていくものです。そして、繰り返していく過程でより期待値が高い方法を試行錯誤できます。

1~2回のチラシ配布で成果を期待できる業種や商材もあるとは思いますが、運にもよりますし稀なことです。

単純接触効果の概念を用いた考え方で、セブンヒッツ理論というものがあります。人は広告や情報に3回接触するとその製品を認知する確率が上がり、7回接触すれば購入に至る確率が格段に上がるというものです。

確かに私達は、「見たことある」から「知ってる」に変わり、「よく知ってる」に変わる頃には、既に一消費者になっていることがあります。

単純接触効果という心理的効果があります。人と人の関係は、他人→知人→友人→特別な人という風に親密度が増していきます。つまり、接触回数が増えることで、好感度が増していくというものです。

これは人と人の接触だけではなく、商品の体験や見聞きしたもの全てが対象になります。日用品メーカーの花王やライオン、P&Gなどが、絶えずテレビCMを打ち続けているのは、そのためです。

参考:販促の超基本!2ステップマーケティングのメリットデメリット

もちろん、未婚の20代に対して子どもの学習塾のチラシを配っても興味はないですし、男性に補正下着のチラシを配っても意味はありません。

そのため、確実にターゲットに接触できるようにチラシを配布して、単純接触回数を上げて反響の期待値を高めていく必要があるわけです。

チラシの広告効果を何倍にもする基本ポイントまとめ

チラシには最適な用紙サイズがあります。配布方法によって適切な用紙サイズを選ばないと、無駄なコストになったり到達率が下がる恐れがあります。

チラシには最適な配布時期があります。曜日や時間などを選んで、時期にあった配布方法を選択しなければ宣伝効果が下がってしまいます。

チラシ配布は少ない回数での効果は期待できません。何度も繰り返して配布していく中で、データを取りながら広告効果を高める工夫をしなければいけません。

これら3つの基本的なことを把握せずにチラシを避けてきた方は、一度チラシを試してみてはいかがでしょうか。

まずは、お近くの印刷会社にあなたの会社の商品やサービスに合ったチラシの配布方法を尋ねてみると良いでしょう。