2015年11月20日

季節イベントをチェック!DM(ダイレクトメール)、チラシに必須な年間販促カレンダーと活用方法

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販促カレンダーとは

あなたは、販促カレンダーというものをご存じですか?

企業が消費者に向けて新商品を出したり、セールを行ったり、広告戦略を行ったりなど、販促活動を行うために、様々な年間行事が記されたカレンダーのことです。

たとえば、チョコレートの新商品を販売するならバレンタイン商戦を意識した2月が最適ですし、花の広告を打ちたいなら母の日の前にチラシを配布する、などはイメージしやすいと思います。

販促カレンダーには、特に決まった形はありません。年間を通して、消費者や企業にとって関係が深いイベントだけを記載してあるものや、一般には馴染みがないイベント、六曜が記載された販促カレンダーまであります。

販促カレンダーを正しく理解し、使いこなせるようになれば、より自社のターゲットに合わせた訴求効果の高い販促を行えるようになります。

そこで今回は、販促カレンダーをよく知らない方のために、販促カレンダーに取り上げられているイベントとそのイベントの活用方法を簡単に解説していきます。

1月の販促イベント

正月|1月1日

お正月は日本全国民のイベントであるため、すべての方がターゲットになります。

販促に活用する場合は、その内容がおめでたいことでなければいけません。また、大売り出しやセールなど、通常販売している商品を一気に販売したいときに活用するイベントです。

成人式|1月第2月曜日

成人の日は新成人がターゲットになります。たとえば、羽織袴・振袖のレンタルや着付けなどがわかりやすいでしょう。

また、写真撮影や思い出を残すためのサービスも対象になりますし、20歳になったので居酒屋など年齢制限が解禁されるもの全てが対象になります。

センター試験|1月中旬

センター試験は、受験生本人やその家族がメインターゲットになります。

センター試験を意識する方は時期にばらつきがあるため、秋~冬にかけて新商品告知や販促活動に活用します。たとえば試験に落ちない願掛けグッズなどが考えられます。

大寒|1月20日

大寒は1年で最も寒いとされる日です。体調管理が重要視される受験生や、時期的に乾燥肌の方がターゲットです。

そのため、スタミナメニューや風邪予防商品、保湿商品などを中心とした販促活動が考えられます。

2月の販促イベント

節分|2月3日

節分は縁起物であるため、多くの人がターゲットになります。

以前は節分と言えば豆まきでしたが、近年の節分は恵方巻のイメージが定着しつつあるため、より販促活動が行い易くなっています。

家族であれば豆まきグッズ、主婦向けには恵方巻やお寿司をイメージできる食品などが考えられます。

バレンタインデー|2月14日

バレンタインデーは、幅広い年齢層の女性がターゲットになります。

チョコレートやお菓子類だけではなく、バレンタイン需要に合わせたプレゼント類の告知をする際に活用します。

3月の販促イベント

桃の節句(ひな祭り)|3月3日

ひな祭りでは、女の子がいる家庭がメインターゲットになります。

以前のように菱餅やひなあられではなく、最近はより子どもが食べやすいケーキやお菓子をひな祭りに絡める販促手法がメインで行われています。

おじいちゃん、おばあちゃんをターゲットにして、孫に買い与えるためのおもちゃ、洋服、成長に則したランドセルや勉強机などもこの時期によく販促が行われます。

花粉症・インフルエンザ・PM2.5対策|3月~5月

花粉症は1年中悩む方はいますが、ピークは3月の下旬から5月上旬です。そのため、2月から3月にかけて花粉症対策を意識する方が多くなります。

またこの頃は、花粉症だけでなく、インフルエンザ、PM2.5、黄砂の報道もあるため、健康を守りたいと考える多くの方がターゲットになります。

様々な花粉症対策グッズ、空気清浄機、のど飴、家の中で過ごすための商品などが販促として考えられます。

ホワイトデー|3月14日

ホワイトデーは幅広い年齢層の男性がターゲットになります。

メインはバレンタインデーのお返しのためのお菓子などですが、「女性に人気」や「今年の流行り」などの謳い文句があり、女性に贈ることができる商品であれば何でも販促対象になります。

春分の日(彼岸)|3月21日

春分の日は昼と夜の時間が同じ長さになる日で、彼岸の期間でもあります。

この時期は、おはぎや稲荷ずしなどを持ってお墓参りに行く風習があります。また、日本独自のイベントの場合、和風のものは何でも売れる傾向があるため絡めやすい商品はあるでしょう。

卒業式・卒園式|3月下旬

卒業式・卒園式は、卒業する本人や家族がターゲットになります。

こちらも成人式同様、写真撮影であったりレンタル衣装がメインになります。また、花束や卒業記念品以外にも、プレゼント交換や新年度を意識した贈り物などが販促として考えられます。

4月の販促イベント

エイプリルフール|4月1日

エイプリルフールのターゲットも広く、遊び心をくすぐるような仕掛けに反応する方たちです。

いたずらグッズ、ファンシーグッズ、エイプリルフールに乗じたパーティー用の食材なども販促の対象になり得るでしょう。

入学・新生活シーズン|4月上旬

入学・新生活シーズンは、新入学の学生や新入社の社会人だけでなく、新年度で気持ちを切り替えたい方全てがターゲットになります。

新入学の学生や新入社の社会人にはスーツやかばんなど、新生活などで気持ちを切り替えたい方には家具、家電、洋服など身の回りのもの全てが販促商材になります。

企業の新年度|4月上旬

3月末で決算を終え、新年度を迎える企業全てがターゲットになります。

「入学・新生活シーズン」と同様、企業も新しい年度を迎えるにあたり、いろいろなものを刷新する時期です。パンフレットや名刺、新しい広告手法などが4月を期に変わることが多いでしょう。

ただし、企業がいろいろなものを変える場合は準備が必要になるため、年末から年明け時期が企業の新年度に対する販促の商戦時期になります。

花見|4月上旬

花見も国民全てがターゲットになりますが、近年では外国から桜を見に来る外国人も多いため、さまざまなインバウンド販促も考えられます。

メインとなる販促商材はお弁当やアルコール類、また、桜をイメージさせる商品であれば対象にして問題無いでしょう。

5月の販促イベント

ゴールデンウィーク|4月下旬~5月上旬

ゴールデンウィークも、日本中全てがターゲットになります。

メインは、観光案内やレジャースポットへのツアーなど旅行関係が中心です。また、ゴールデンウィークに向けた自動車の販売や当日のレンタカーなど、レジャー目的の販促から自宅で過ごす方のグッズまで、さまざまな商材が思い浮かびます。

母の日|5月第2日曜日

母の日は、母親を持つ全ての層をターゲットにしています。

販促はオーソドックスなカーネーションやハンカチから、かばんや洋服、お菓子等、女性向け商品、または家族向け商品などが広く対象になるでしょう。

6月の販促イベント

衣替え|5月下旬~6月上旬

衣替えも、日本ではほとんどの方がターゲットになります。

この時期に洋服の見直しをする方が多いため、クリーニングや服のリサイクル、収納棚などの他に、心機一転ということとかけて家具の買い替えをすすめる販促も効果が高いでしょう。

梅雨|5月~7月にかけて

梅雨は住んでいる地域によって時期が少しずつズレます。そのため、地域ごとにターゲットを絞った販促を行うことも可能です。

雨の日が多いため、傘、雨がっぱ、長靴などの雨の日グッズを新調する販促、外出を控える方に対するゲームやDVDなどの販促、外出を促すための雨の日セールなどのイベントが考えられます。

夏至|6月20日ごろ

夏至は1年で最も昼間の時間が長い日のことで、夏至を境に気温がどんどん上昇します。

そのため、暑さ対策や脱水症状予防など、これから夏に向けて対応すべき商品やサービスを中心に打ち出していきます。

父の日|6月第3日曜日

父の日も母の日同様、父親を持つ全ての層をターゲットにしています。

販促は、ネクタイやハンカチやかばんなどがメイン、または家全員で消費できる飲食、旅行などの商品が広く対象になります。

7月の販促イベント

七夕|7月7日

七夕は、家庭がターゲットになることが多いでしょう。

短冊を飾る以外の行事が思い浮かびにくいのですが、七夕フェアと称して、販促に結びつけるパターンはよくあります。

クールビズ、省エネ|7月~8月

クールビズは、企業や会社員をメインターゲットにします。

仕事で着ることができるポロシャツ、半袖のワイシャツなどのセールが販促として行われます。売り場では、ついで買いができるように小物類もセールを行ったり、品揃えを増やすなどの対策を行います。

お中元|7月初旬~7月15日

お中元のターゲットは、家庭や企業です。

お中元にはさまざまな飲食品や日用品が考えられます。以前よりも、お中元での取引量は減少していますが、トレンドを捉え、趣向を凝らした商品は、毎年一定の人気が出るようです。

海の日|7月第3月曜日

海の日は海の恩恵に感謝するとともに、日本の繁栄を願う日とされています。

それに応じて近年は、海産物を食べようというプロモーションが多くみられます。

大暑|7月23日

大暑とは、暦の上で最も暑いとされている日です。

打ち水をしたり体力をつけるために天ぷらを食べるそうです。販促イベントとしては、あまりメジャーではありませんが、「今日は、1年で最も暑い日です。」と枕詞をつければ、さまざまな販促が思いつくはずです。

土用の丑の日|7月下旬

土用の丑の日は、1年に複数回ありますが、主に夏が取り上げられることが多いでしょう。

理由としては、7世紀ごろから、夏の暑い日を乗り切るために、土用の丑の日にウナギを食べる風習があったとされているためです。

多くはうなぎ屋、スーパーなどのイベントで販促が活用されますが、近年は、土用の丑の日にはスタミナ料理を食べて、夏を乗り切るという販促活動も積極的に行われています。

8月の販促イベント

夏休み|7月~8月

夏休みは、学生とその親が主なターゲットになります。

この時期は、旅行会社や観光地が販促活動を大々的に行います。販促自体は、ゴールデンウィーク、シルバーウィークと同じ考え方で良いでしょう。

花火(お祭り)|7月~8月

花火やお祭りは、全年齢がターゲットになります。

花火大会やお祭りの出店から、浴衣、下駄のレンタル、また、手持ち花火の販促がほとんどでしょう。

お盆|8月15日

お盆は、お墓参りや実家に帰る風習で、多くの人がターゲットです。

交通手段としては、鉄道や飛行機、レンタカーなどが販促商品になりますし、墓参りでは近年、墓参りセットが販売されたり、家に飾る提灯が販促商品として提供されています。

日焼け対策|7月~8月

日焼け対策は、主に女性をメインターゲットとしています。

日傘、日焼け止め、サングラスなどの日光対策や、肌に関係する美容商品の販促がよく行われます。

残暑見舞い|立春~8月31日

残暑見舞いは、主に親しい方に体調の気遣いをするためのハガキを贈る風習のことです。

そのため、あまりビジネスには関係がありませんが、チラシやDMを残暑見舞いとして配布するなどして、販促の工夫がされています。

9月の販促イベント

敬老の日|9月第3月曜日

敬老の日は、祖父母持ちの世代がターゲットになります。

父の日、母の日と同じように、本人が好きなプレゼントが贈られますが、花、お酒、旅行、お菓子、名入れ小物などが人気です。こちらも、販促としてさまざまな方法が思いつきます。

シルバーウィーク|9月下旬

シルバーウィークは、ゴールデンウィーク同様に、幅広い層がターゲットになります。

こちらも観光案内やレジャースポットへのツアーなど、旅行関係が多く、交通機関や交通手段の案内も多くなります。

ただ、ゴールデンウィークとは季節が違うため、秋を押し出した販促が効果的に行われる傾向があります。

月見|9月下旬

月見は、昔からある風習ですが、決して馴染み深いものではないため、家庭での食がメインになります。

特にスーパーや和菓子屋で、お月見セットや月見団子が販売されたり、ちょっとしたパーティーを行える飲食デリバリーにとっては、販促の工夫が考えられます。

10月の販促イベント

衣替え|10月

夏の衣替え同様、クリーニングに出される衣類が多くなります。

夏の衣替えとは違い、冬に向けての準備をするため、冬物の買い替えが大きな需要になります。衣替えという枕詞を使うことで、洋服類だけではなく、暖房器具の需要を引き出すことにも効果的です。

体育の日(運動会)|10月第2月曜日

体育の日近辺は、幼稚園、小学校、中学校、地域などの運動会が多く開催されます。

そのため、レジャー用品とお弁当材料がよく売れる時期です。人によっては、3つ4つと運動会に参加する方も多いので、長く使えて、便利なレジャー用品や運動をするためのジャージ、スニーカーなどは、うまく販促が行えます。

ハロウィン|10月31日

ハロウィンは、近年急拡大しているイベントですが、主に若年層から家族世代までがターゲットになります。

パーティーグッズやコスプレグッズは数週間前から販売され、また、家庭では飾り付けのための関連商品が多く売られます。

ジャックオーランタンがデザイされている商品であればハロウィン気分が味わえるため、一見関係がなさそうな商品でも販促は十分可能でしょう。

11月の販促イベント

立冬|11月8日ごろ

立冬は暦の上で冬が始まる日です。そのため、冬を意識させてメリットがある層がターゲットになります。

大暑と同様、「立冬は暦の上で冬が始まる日です。」という枕詞さえつければ、どのような商品でも販促が行えます。

七五三|11月15日

七五三では、対象年齢の子供を持つ家庭がターゲットになります。

七五三の販促商品は、主に写真撮影や貸し衣装、または会食ですが、孫の晴れ姿を見るために、家族が集まることが多いため、家庭でできるパーティー関連、交通機関、宿泊施設などであれば、効果的な販促が行えるでしょう。

勤労感謝の日|11月23日

勤労感謝の日を強く意識する層は、あまりいないでしょう。国民の休日だという意識しかない方が大半です。

この日を販促に絡めるのであれば、癒やし、休日などが販促キーワードになるでしょう。普段頑張って働いている方が、休むためのきっかけになるような販促を行いましょう。

12月の販促イベント

お歳暮|12月13日~12月20日

お中元同様、お歳暮のターゲットは、お世話になった家庭や企業に贈り物をしたいと考える方たちです。

贈るものは、飲食や日用品ですが、お中元と違うのは、夏を感じさせる素麺、ゼリーなどは使わないということです。

クリスマス|12月25日

クリスマスは、すでに日本の国民的イベントになっているため、すべての人がターゲットです。

また、この時期を年末商戦とも言い、企業にとっては年末前に揃えておきたいもの、年越しのために用意しておきたいもの、また、クリスマスのプレゼントや飲食品、飾り付商品など、さまざまなものが思い浮かびます。

販促としては、非常にやりやすい時期ですが、ライバルも非常に多い時期であるため、規模と工夫が必要になります。

大晦日|12月31日

大晦日も、すべての人がターゲットになります。

ただし、大晦日をターゲットにした販促は限られているうえに、すぐに年始がやってくるため、あまり重要視はされません。そばやうどん、添えつけものなどを中心に食品が売れます。

年間販促カレンダーと活用方法まとめ

販促カレンダーに決まった形はありませんし、決まった行事もありません。

日本人は1年を通して、さまざまな行事やイベントがありますし、その対象になる方がいます。

「このイベントは、うちの商売とは関係ないなぁ」とは思わずに、まずは1年のイベントを全て把握することから始めてください。きっとあなたの商売にあった販促イベントがたくさんあるはずです。

もちろん、私たちもチラシやDMなどの手配依頼を受ける際は、どのような販促イベントと絡めたら効果がありそうか、また、ひきが強くなるかを考えて、アドバイスさせて頂いています。

チラシやDMを使ったお手軽な販促活動でも、やり方次第で効果は何倍にも高まりますので、もし迷ったら一度相談してください。