2026年9月28日

句読点の正しい使い方とは?「、」「。」を打つ位置・ルールを例文で解説

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

句読点とは?

句読点(くとうてん)とは、文の区切りや終わりを示すために用いる記号のことです。
「。」を句点、「、」を読点と呼びます。

 句点「。」・・・文の末尾に打ち、文の終わりを示す
 読点「、」・・・文の途中に打ち、語句や文節の区切りを示す

なお、論文などでは、句点の代わりに「.(ピリオド)」、読点の代わりに「,(カンマ)」を使用する場合もあります。

句読点には、文の構造や流れをわかりやすくする役割があります。適切に使うことで、文章が読みやすくなり、内容も理解しやすくなります。一方、句読点の位置や使い方によっては、文章のリズムが崩れたり、意味の区切りがわかりにくくなったりすることがあります。場合によっては、読み手が本来とは異なる意味に受け取ってしまうこともあるでしょう。

なお、句読点の使い方には、すべての文章に当てはまる絶対的なルールがあるわけではありません。文章の内容や文体、媒体などによって、適切な位置や使い方が異なる場合があります。

本記事では、句読点の基本的な使い方と、文章をより読みやすくするためのポイントを例文とともにご紹介します。

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句点「。」の基本的な使い方

1.句点は文の終わりに打つ

句点「。」は、基本的に文の終わりに使用します。
ただし、文末が感嘆符「!」や疑問符「?」で終わる場合は、それ自体が文の終わりを示しているため、その後に句点を付ける必要はありません。

(例)×ありがとうございます!。
   〇ありがとうございます!

2.「」の末尾には句点を打たない

会話文や引用文などで、かぎ括弧「 」を使う場合、かぎ括弧内の文末には句点を付けないのが一般的です。

(例) ×新入社員が「今日からよろしくお願いします。」と言った。
    ○新入社員が「今日からよろしくお願いします」と言った。

ただし、「」の中に複数の文が含まれる場合は、それぞれの文の区切りに句点を使用します。

(例) 新入社員が「おはようございます。今日からよろしくお願いします」と言った。

3.( )の末尾には句点を打たない

文中で丸括弧( )を使う場合も、かぎ括弧と同様に、括弧内の文末には句点を付けないのが一般的です。

(例) ×詳しくはマニュアル(2023年11月に改訂しました。)を確認してください。
    〇詳しくはマニュアル(2023年11月に改訂しました)を確認してください。

ただし、こちらも( )内に複数の文が含まれる場合は、それぞれの文の区切りに句点を打ちます。

(例)詳しくはマニュアル(2023年11月に改訂しました。共有フォルダに格納済みです)を確認してください。

4.注釈として文末に( )を使う場合は、( )の後ろに句点を打つ

文末に補足や注釈として丸括弧( )を置く場合は、括弧の後ろに句点を打ちます。

(例) ×平日は10時~17時まで対応しています。(祝日は除く)
    ○平日は10時~17時まで対応しています(祝日は除く)。

5.著者名や出典を示す( )は、( )の前に句点を打つ

文末の( )内に著者名や出典を記載する場合は、括弧の前に句点を打ちます。

(例) 天才とは1%のひらめきと、99%の努力である。(トーマス・エジソン)
    吾輩は猫である。名前はまだ無い。(夏目漱石著『吾輩は猫である』)

6.タイトルや見出し、箇条書きには句点を打たない

タイトルや見出しでは、文末であっても句点を使用しないのが一般的です。ただし、デザイン上の理由や文章の表現として、あえて句点を付ける場合もあります。

(例) ×今後の進め方について。

また、箇条書きも、単語や短い語句を並べる場合は基本的に句点を使用しません。各項目が文章になっている場合などは、句点を付けることもあります。

(例) ×・たまねぎ。
     ・にんじん。
     ・じゃがいも。

読点「、」の基本的な使い方

1.文の構造をわかりやすくするために読点を打つ

主語や目的語などが長く、文の構造がわかりにくくなる場合は、意味の区切りが伝わる位置に読点を打ちます。読点によって語句のまとまりが明確になり、読み手が文の構造を理解しやすくなります。

(例) 私が1番好きな食べ物は、ステーキです。(主語)
    棚の1番奥にある大きなお皿を、2枚持ってきてください。(目的語)

一方で、主語や目的語が短い場合は、読点を入れることでかえって文の流れを妨げてしまうことがあります。

(例) ×委員長が、話し始めた。
    ○委員長が話し始めた。

    ×写真を、撮ってもいいですか。
    ○写真を撮ってもいいですか。

2.接続詞や接続助詞の後ろで、文の区切りを明確にする

接続詞や接続助詞の後ろに読点を入れると、前後の文や語句の関係がわかりやすくなります。

(例) しかし、彼は怒らなかった。(接続詞)
    もっと勉強していれば、合格できたはずだ。(接続助詞)

ただし、接続詞や接続助詞の後ろには必ず読点を打つというわけではありません。文章全体の意味やリズムを考え、区切りを明確にしたい場合に使用しましょう。

3.漢字やひらがなが続くときに読点を打つ

漢字やひらがなが連続して文の切れ目がわかりにくい場合は、読点を入れて区切りを明確にします。

(例) ×基本毎年私の家では正月をハワイで過ごす。
    ○基本、毎年私の家では正月をハワイで過ごす。

また、読点の有無によって、語句の区切りを誤って捉えてしまうこともあります。例えば、「ここではきものを脱いでください」という文章では、読点を入れないと「着物」なのか「履物」なのか、意味を取り違えるおそれがあります。単語の切れ目に読点を打つことで、意味を正しく読み取りやすくなります。

(例) ×ここではきものを脱いでください。
    ○ここで、はきものを脱いでください。

4.語句を並列するときに読点を打つ

語句を二つ以上並べる場合は、それぞれの間に読点を打つことで、並列されている要素をわかりやすく示すことができます。

(例)明日のピクニックには、弁当、水筒、レジャーシートを持って行こう。

5.修飾語と被修飾語を明確にするために読点を打つ

読点を打つ位置によって、文の意味や解釈が変わることがあります。
例えば、以下の文章では、読点をどこに置くかによって、「音楽を聴いている」のが「私」なのか「友達」なのかが変わります。

(例)×私は音楽を聴きながら勉強している友達に話しかけた。
   ○私は、音楽を聴きながら勉強している友達に話しかけた。
   ○私は音楽を聴きながら、勉強している友達に話しかけた。

このように、文が長くなるほど、修飾語と被修飾語の関係がわかりにくくなることがあります。読点を適切な位置に入れ、どの語句がどこにかかっているかを明確にしましょう。

6.重文や複文の区切りに読点を打つ

述語が一つの文を「単文」、単文が二つある文を「重文」、二つ以上ある文を「複文」と言います。一つの文の中に複数の述語があり、それぞれの文や文節の関係がわかりにくい場合は、読点を入れて区切りを明確にしましょう。

(例)×私の趣味はキャンプでバーベキューをしたり焚き火をしたりするのが好きです。
   ○私の趣味はキャンプで、バーベキューをしたり、焚き火をしたりするのが好きです。

   ×私はギターを弾き彼女はフルートを吹いた。
   ○私はギターを弾き、彼女はフルートを吹いた。

7.「」の前後には読点を打たない

かぎ括弧「」の前後には、基本的に読点を付けません。かぎ括弧自体が語句や会話文などの範囲を明確に表しているためです。

(例)×担当者は、「明日確認します」と言った。
   ○担当者は「明日確認します」と言った。

句読点の使い方に迷ったときは?

1. 長すぎる文章は句点で適度に区切る

読点を使って文の区切りを明確にすることも大切ですが、文章が長くなりすぎた場合は、まず句点で文を分けられないか考えてみましょう。

一文が長いと、冗長な印象を与えるだけでなく、文の構造が把握しにくくなり、内容も理解しづらくなります。

(例)×最近、人手が少なく困っているのでアルバイトを募集しているが、なかなか良い人材も集まらないので、結局一人でお店を切り盛りしている。
   ○最近、人手が少なく困っているのでアルバイトを募集している。しかし、なかなか良い人材が集まらないので、結局一人でお店を切り盛りしている。

2.読点を多用しすぎない

読点には、文の区切りを明確にしたり、読みやすいリズムを作ったりする役割があります。一方で、必要以上に読点を入れると、文章の流れが途切れ、かえって読みづらい印象を与えます。

(例)×私は、毎朝、出社したら、まずは、コーヒーを入れて、花に、水をやるのが、日課です。
   ○ 私は毎朝出社したら、まずはコーヒーを入れて、花に水をやるのが日課です。

また、文が長くなるほど読点が増えやすいため、先述のとおり一文を短くすることも意識しましょう。

3.声に出して読んでみる

どこに読点を入れるか迷ったときは、実際に声に出して読んでみるのも一つの方法です。

声に出して読んだときのリズムや息継ぎも参考にしながら、文の意味や構造がわかりやすくなる位置に読点を入れましょう。

まとめ

今回は、句読点の基本的な使い方についてご紹介しました。

句読点は、文章の読みやすさや内容の理解度を左右する重要な要素です。「読み手にとって意味を理解しやすいか」「誤読される可能性はないか」といった視点を持ちながら、適切な位置に句読点を使いましょう。

また、文章をわかりやすくするには、句読点だけでなく、漢字とひらがなの使い分けや、箇条書き・見出しの活用なども重要です。

以下の記事もあわせて参考にしながら、読み手に伝わりやすい文章を目指しましょう。

▼関連記事
・漢字?ひらがな?使い分けに迷ったときの7つのポイント
・表記ゆれを防ぐには?表記統一で気を付けたい9つのポイント

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