2020年12月21日

適切な句読点の使い方とは?

句読点

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句読点、ちゃんと使えてますか?

読みにくい文章には、「表記ゆれがある」「回りくどい」「トンマナが統一されていない」など様々な特徴がありますが、「句読点が上手く使われていない」ことも、特徴の一つとして挙げられるのではないでしょうか。

また、句読点が適切に使われていないことで、読みにくいだけでなく、作者が意図する内容と異なる認識をしてしまう可能性もあります。

しかし、句読点の使い方に、ちゃんとしたルールがあるわけではありません。

それだけに、皆さんも、なんとなく「感覚で」使っているのではないでしょうか。

そこで今回は、句読点の適切な使い方について、解説していきます。

句読点とは

知らないか方はいないと思いますが、まず改めて「句読点」について説明しましょう。

「句点」・・・文章の終わりを示す記号で「。(丸)」または「.(ピリオド)」を使います。

「読点」・・・文を区切るための記号で、「、(点)」または「,(カンマ)」を使います。

以上の2つをまとめて「句読点」と呼びます。

論文などでは「.」「,」を使いますが、実用文においては「。」「、」を使うのが一般的です。

句点の基本的な使い方について

続いては、例文を元に句点の基本的な使い方について説明します。

1.句点は文の終わりに打つ

句点は文の終わりに打ちます。末尾にリーダー(…/‥)やダッシュ(-)を使用する場合も同様です。

例)お酒は飲めます。
  アルコールは強くないです……。
  昨日の記憶がない-。

ちなみにリーダーには三点リーダー(…)と二点リーダー(‥)がありますが、こちらも使い方にルールがあります。また「リーダ」、「リーダー」どちらも正解ですが、表記ゆれにご注意ください。

2.「」には句点を打たない

会話などで「」を使う場合、閉じ括弧の前後に句点を打ちません。ただし、複数の文章が含まれるときは各文の間に打ちます。

例)担当者いわく「私は関係ない」とのことでした。
  担当者いわく「私は関係ない。他の人に聞いてほしい」とのことでした。

3.()には句点を打たない

()を利用するときは「」同様、句点を打ちませんが、複数の文章が含まれる場合は各文の間に打ちます。

例)最近(特に朝晩)冷えますね。
最近(特に朝晩。体感的にはマイナス5度くらい)冷えますね。

4.文末の()には、最後に句点を打つ

文末に()を使うときは、()の後ろに句点を打ちます。

例)基本は自転車通勤です(雨の日などは限りません)。

5.長すぎる文章は、適切に句点を打つ

文章が長いと、読みづらさを感じたり、意図した内容が伝わりづらくなったりします。適度な長さで読点を打つことをおすすめます。

例)

✕ 最近、人手が少なく困っているのでアルバイトを募集しているが、なかなか良い人材も集まらないので、結局1人でお店を切り盛りしている。

○ 最近、人手が少なく困っているのでアルバイトを募集している。しかし、なかなか良い人材が集まらないので、結局1人でお店を切り盛りしている。

6.句点を使わない箇所

基本的にタイトル(表題)や見出し、箇条書きなどには句点は使いません。

読点の適切な使い方について

続いては読点の使い方について説明します。句点は、文章を区切ることで内容を理解させる、誤解を招く表現を避ける、読みやすくさせるといったことを目的にしています。

1.長い主語や目的語の終わりに打つ

長い主語や目的語の終わりに打つと、意味が明確になり読みやすい文章となります。

例)私が1番好きな食べ物は、ステーキです。(主語)

  棚の1番奥にある大きなお皿を、2枚持ってきてください。(目的語)

2.副詞や接続詞、接続助詞の後に打つ

文頭における副詞(おそらく、たぶん、きっと、もし、しばらく、すぐ等)や接続詞(しかし、さて、つまり、だから、また等)の後に読点を打つことで、読みやすい文章になる場合があります。

※副詞、接続詞ともに様々な種類がありますが、ここでは割愛します。

例)ふと、彼女のことを思い出した。(副詞)

  しかし、僕の手元には届いていない(接続詞)

3.漢字やひらがなが続くときに打つ

文中において漢字が続いたり、ひらがなが続いたりするときに、読みやすくするために打ちます。

例)基本、私の家では正月をハワイで過ごす。

  いくつか、この地域のしきたりを挙げてみよう。

4.語句を並列にする場合に打つ

語句を2つ以上並列にする場合や、並列した語句を等しく修飾するために打ちます。

例)

✕ 黒い手袋と帽子を被っている

○ 黒い、手袋と帽子を被っている

5.修飾語と被修飾語を明確にするために打つ

修飾語がどの語句にかかっているのかを明確にするために打つと、誤解されにくくなります。

例)

✕ 友人とパンケーキが、美味しくて有名なカフェに行きました。

○ 友人と、パンケーキが美味しくて有名なカフェに行きました。

1つ目の文章は「パンケーキが美味しくて有名な」はカフェにかかりますが、2つめの文章では、「美味しくて有名なカフェ」は友人とパンケーキにかかってしまい、ずいぶんとおかしい文章になりますね。

6.重文や複文の区切りに打つ

術語が一つだけの文章のことを単文といいますが、単文が2つある文章を重文、2つ以上ある文章を複文といいます。

重文や複文の区切りに打つことで、読みやすい文章になります。 例)私の趣味はキャンプで、バーベキューをしたり、焚き火をしたりするのが好きです。

7.読点の多用は却って文を読みづらくする

「私は、~」など短い主語でも読点を打つことがありますが、やや拙い印象を持ちます。また、読点は使いすぎるとリズム感が悪く読みづらくなる場合があります。実際に読んでみるなどして、バランスを考えて使いましょう。

適切な句読点の使い方とは?まとめ

私自身もそうなのですが、文章を書く上で意外と気を使うのが、句読点の使い方です。

ここは単文のほうがわかりやすいかどうか、変な場所に読点を打って誤解を与えていないか、など気になることはたくさんあります。

マニュアルの説明文など正確に物事を伝える必要のある文章においては、句読点の使い方一つで大きな事故につながることもあります。

今まで適当に使っていた方も、この機会にぜひ意識してみて使ってみてください。