2016年6月6日
広告コピーは2種類ある!イメージコピーとセールスコピーの違い
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広告コピーは2種類ある!イメージコピーとセールスコピーの違いとは
コピーライターには大きくわけて2種類があります。
一つは、企業や商品などのイメージを伝えるためのキャッチコピーを作る人です。このようなコピーをイメージコピーといいます。
そしてもう一つが、読んだ人にアクションを促すための、反響型のキャッチコピーを作る人です。このようなコピーのことをセールスコピーといいます。
キャッチコピーは、主に企業や商品のブランディングやマス向けのイメージ広告に使われるタイプのものと、購買や来店などのアクションに繋げるための反響型のタイプの2つに分けられます。
今回はイメージコピーとセールスコピー、この2つのコピーについて解説していきたいと思います。
イメージコピーとは
イメージコピーとは、キャッチコピーの一つで、企業や商品(サービス)のブランディングのために作られるものです。
キャッチコピーは覚えやすくて簡単な言葉が多いですが、とても重要で、センスを感じます。
・24時間戦えますか
・マチのほっとステーション
・おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
・100人乗っても大丈夫
・きれいなお姉さんは、好きですか?
・ピッカピカの1年生
・そうだ、京都に行こうなど、聞いたことがあるキャッチコピーばかりです。つまり、キャッチコピーが企業や商品のブランディングに大きく貢献していることがよくわかります。
参考:
あ、このキャッチコピー知ってる!企業名想起率ランキング
コピーライターといえば、一般的にこのイメージだと思いますが、従事している人はほんのわずかです。
セールスコピーとは
セールスコピーとは、DMやチラシなどにおける読み手に購入や来店などのアクションなどを促すためのコピーです。つまり販促に必要なコピーです。
イメージコピーと比較してみましょう。
例えば、
・きれいなお姉さんは、好きですか?
こちらはパナソニックビューティーの有名な広告コピーですが、ビジュアルや予備知識も無ければ何の広告だかわかりません。
このコピーが使用されたCMや広告を見ると、直接商品を売るというより、イメージアップやブランディングを目的としていることがわかります。
しかし、セールスコピーはそうはいきません。
ブランディングや想起を目的としたイメージコピーと違い、セールスコピーはどちらかというと表現が直接的です。
なぜならセールスコピーは、DMやチラシにおいて顧客の消費欲求を顕在化させ、アクション(購入や来店)に繋げる目的があるからです。
つまり、反響率を上げることがセールスコピーの役割なのです。
参考:
プロが教える!誰でもできる簡単なキャッチコピーの作り方
セールスコピーにもいろんな種類がありますが、そのうち代表的な2つをご紹介しましょう。
セールスコピーの代表例1.ティーザーコピー
まずは、ティーザーコピーです。
ティーザーとは、「じらす」という意味で、DMにおけるティーザーコピーとは、受け取った人を開封へ導くための封筒の外側に記載されたコピーのことです。
封筒に記載されているコピーも、DMを開封させるための重要な要素です。
「キャンペーン実施中!」
「お買い得情報満載!」封筒に記載された上記のようなコピーを見たことありませんか?
DMを開封させるには、お客様が実際に手にとったときに、「中身はなんだろう」「何か良い情報があるのかもしれない」と思わせることが重要です。
ティーザーコピーは「開封」というアクションを促すものです。
DMは読まれなくては意味がありません。ティーザーコピーが良くなければ開封されることも読まれることもありません。
つまりティーザーコピーの良し悪しが間接的に売上に影響を与えているのです。
参考:
開封率アップに繋がるDMの代表的なティーザーコピー10例
セールスコピーの代表例2.クロージングコピー
もう一つは、クロージングコピーです。これは営業でいうクロージングトークと同じ意味です。
クロージングコピーとは、営業で言うクロージング、つまり読み手を購入や来店に促すためのコピーです。
クロージングコピーは、いわば最後の一押しです。
例えば、「今なら半額」などのオファーを提示したり、「効果がなければ返金します!」などのリスク保証を提示したりして、購入意欲が高まった読み手の背中を押してあげます。
消費者は「購入する動機」に大義名分や理由を求めますが、クロージングコピーはその理由を与えてあげるコピーだといえます。
参考:
販促に必要なトップコピー・ボディコピー・クロージングコピーとは
広告コピーは2種類ある!イメージコピーとセールスコピーの違い まとめ
言葉の力は大きいです。
イメージコピーがいまいちだと、好感度も上がらずブランドの印象がボヤけたものになるでしょう。
一方、タイトルを変えるだけでWebサイトのPVが変わるように、セールスコピーの良し悪し一つで、商品の売上が変わる可能性があります。
最近ではWebサイトのランディングページやECサイトにおいても、セールスコピーの重要性が大きくなりつつあります。
イメージコピーもセールスコピーも、「なんとなく」と感性だけで作られるものではありません。
もしあなたがコピーを作ることになったら、イメージコピーとセールスコピーの違い、そしてコピーの目的を意識してみましょう。