2022年11月22日

六曜とは?意外と知らない本当の意味と行事との関係性

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

カレンダーや手帳でよく見かける「大安」や「仏滅」などの表記。

「結婚式は大安の日がいい」
「葬式は友引の日は避けた方がいい」

など、行事を行う判断材料としてよく聞きますが、実際の六曜の意味についてはあまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は六曜の意味と種類、行事との関係性についてご紹介していきます。

六曜(ろくよう/りくよう)とは?

六曜(ろくよう/りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つの曜を指し、日にちごとに縁起の良い・悪いを判断する考え方です。

中国が発祥と言われており、1日の時間を6つに区切って六曜を当てはめたことが由来とされています。

日本に六曜が伝わったのは鎌倉時代とされており、当初はただ時刻を区切るものとして使われていましたが、江戸時代ごろから現在のように縁起の良し悪しを判断するものとして広まったと言われています。

六曜の順番と種類

六曜は「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」の順で繰り返されています。

それぞれの意味を一つずつご紹介していきます。

六曜の順番と種類

先勝(せんしょう/さきがち)

先勝は「先んずればすなわち勝つ」、つまり「先手必勝」という意味です。

何事にも積極的に、なるべく早く動いて物事を済ませてしまった方が良いとされる日です。

午前中は吉、午後は凶と言われています。

友引(ともびき)

友引は、もともとは勝負の決着がつかない状態、つまり「共に引き分ける」とされていたものが転じて「友引」になったと言われています。

「友を引き寄せる」とされ、結婚式などのお祝い事は「幸せをおすそ分けする」という意味合いから好まれますが、葬式や法事などは「友人を(冥土に)引き連れてしまう」という意味を連想するため避けられています。

朝は吉、昼は凶、夕方は吉と言われています。

先負(せんぷ/さきまけ)

先負は「先んずればすなわち負ける」とされ、先勝とは反対に、物事を急いだり、争いごとをするのを避け、平静に過ごすのがよいと言われています。

午前は凶、午後は吉と言われています。

仏滅(ぶつめつ)

仏滅は「物事が滅する」「仏が滅する」とされており、六曜の中でも最も縁起の悪い日と言われています。結婚式などのお祝い事は仏滅を避ける傾向があります。

一方で「物事が一度終わり、また新しく始まる」ともされており、悪い縁を切り、新たに物事をスタートさせたいときに向いているという解釈もあります。

大安(たいあん)

大安は「大いに安し」という意味で、何事をするにも吉とされています。

六曜の中で最も縁起の良い日と言われ、結婚式などのお祝い事は大安の日に行われることが多いです。

赤口(しゃっこう/せきぐち)

赤口は陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来し、鬼が人々を妨害し悩ませるということから、何をするにも向かない日とされています。

仏滅が「物が滅ぶ」「仏が滅ぶ」とされているのに対し、赤口は「すべてが滅ぶ」ともされ、赤口が最も不吉な日という考えもあります。

「赤」がつくため、火や刃物など、「死」を連想させるものには注意が必要です。

午前11時~午後2時は鬼が休む時間とも言われ、この時間帯のみ吉とされています。

六曜と行事の関係性

ここまでお伝えしてきたように、六曜にはそれぞれ縁起の良し悪しがありますが、六曜を縁起の良い順に並べると以下のようになります。

六曜_縁起の良い順番

結婚式

六曜の中で最も縁起が良い「大安」はもちろん、「幸せをおすそ分けする」という意味で「友引」も良いとされています。

「先勝」や「先負」は特に気にしないケースが多いですが、「赤口」や「仏滅」は避けられる傾向があります。

葬式

友引は「友を(冥土に)引き連れる」、つまり「死」を連想させるため、避けたほうが良いとされています。中には友引の日を休業日としている葬儀場もあります。

「仏が滅ぶ」という文字から、一見「仏滅」を避けたほうが良さそうに見えますが、六曜と宗教は関係ないためあまり気にしないケースが多いです。

引っ越し

結婚式ほど六曜は重視されていませんが、引っ越しも大安が好まれ、仏滅を避ける傾向があります。

また、赤口は「火」を連想させることから、引っ越しにおいては仏滅よりも赤口を避けるケースもあるようです。

まとめ

今回は六曜の意味についてご紹介いたしました。

六曜はあくまで毎日の縁起の良し悪しを判断する占いとして使われていたもので、古くからの言い伝えということもあり、六曜を気にするかどうかは人それぞれです。

必ずしも六曜の通りになるとは限りませんが、何か物事を進める際の一つの指標になるかもしれません。

行事を予定する際やカレンダーを作成する際にはぜひ参考にしてみてください。