2022年7月19日
知っておきたい!動画マニュアルのメリット・デメリット
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近年増加傾向にあり、多くの企業で導入されている動画マニュアル。
動画視聴自体が日常的になった今、動画マニュアルは幅広いユーザーにとって親しみやすく、理解度や浸透度を高めるツールとして効果的になっています。
WordやPowerPointで作るなど、読むマニュアルと比べてどのように違うのか、今回は動画マニュアルのメリットとデメリットをご紹介します。
動画マニュアルのメリット
1.理解度が高まる
動画は表現の幅が広いため、文字や写真だけでは伝わりにくい情報や細かいニュアンスを映像と音声で直感的に伝えることができます。
操作マニュアルなど実際の動作を見せたいときや、複雑な情報を端的に伝えたいときなど、動画マニュアルにすることで、より具体的なイメージがわきやすく、理解のずれや勘違いを軽減しやすいという特徴があります。理解度・浸透度が高まることで、業務の効率化や標準化にもつながります。
また、動画は繰り返し見ることができるため記憶が定着しやすく、習熟度の向上も期待できます。
2.共有しやすく、場所や時間を選ばず視聴できる
動画マニュアルは、PCやスマートフォンなどの端末と視聴環境があれば、場所や時間を選ばずに視聴することができます。
ユーザーが各自のタイミングで自由に視聴することができるため、 eラーニングなど研修で使用する場合や、新人スタッフに教える時間がとれない場合など、 効果的に活用することができます。
また、紙のマニュアルの場合は、作成後に全部署へ配付したり、保管場所を確保する必要がありますが、動画マニュアルであれば社内ネットワーク上にアップするなど、共有にかかる手間が軽減されます。
また、パスワードや閲覧制限をかけることで、紙のマニュアルに比べて安全にマニュアルを管理することも可能です。
3.言葉やユーザーを問わず、幅広い層に伝えられる
動画は視覚的に伝えることができる媒体のため、言葉やユーザーの属性を問わず、幅広い層に情報を伝えやすいというメリットもあります。
例えば外国人スタッフ向けマニュアルの場合、紙のマニュアルだと翻訳が必要になり、多言語のマニュアルを作ろうとするとかなりの時間とコストがかかってしまいます。
動画マニュアルであれば文字情報がなくても視覚的に伝えることができるため、言葉の壁を越えたマニュアルを作ることができます。
動画マニュアルのデメリット
1.動画を編集するスキルが必要
動画制作には編集のスキルやノウハウが必要になります。
今は簡単に動画制作ができるクラウドサービスやソフトが多数ありますが、それらのツールを使わずに一から自分でマニュアルを作ろうとするとかなりの時間と労力がかかってしまいます。
また、完成後にちょっとした誤字脱字を見つけた際、紙のマニュアルであれば手元ですぐに修正ができますが、動画マニュアルの場合、修正や更新したいときにはその部分を再度編集する必要があります。
冊子やPDFなどのマニュアルに比べて更新がしづらいと感じるかもしれません。
2.紙に比べてコストがかかることも
先ほどもお伝えしたように、動画マニュアルは専用のツールを活用したり、制作会社に委託することが多いため、WordやPowerPoint等でマニュアルを制作するのに比べると費用が高くなりやすいです。
しかし、紙のマニュアルには印刷・製本費用がかかりますし、研修で使用する場合は受講者分の印刷費に加え、研修場所や人員の確保などのコストも発生します。
動画マニュアルは一度作れば長期的に使用でき、仕様や使う場面によっては動画マニュアルのほうがコスト削減につながるケースもあります。
3.部分的に参照することが難しい
確認したい項目があるとき、紙やPDFなどのマニュアルであれば目次を見てすぐに該当ページを参照することができます。
しかし、動画マニュアルの場合は「何分何秒にどの情報があるのか」ということがわかりにくいため、知りたい情報だけをピンポイントに確認するのにはあまり向いていません。多くの情報を詰め込みすぎると、かえって運用しづらいマニュアルになってしまう恐れもあるので、十分注意が必要です。
紙のマニュアルとセットで活用したり、項目ごとに分けて動画マニュアルを作成するなど、活用方法を工夫しながら参照しやすい形にすることが大切です。
まとめ
今回は動画マニュアルのメリットとデメリットをお伝えしました。
紙のマニュアルと動画のマニュアル、それぞれにメリットとデメリット、内容の向き不向きがあります。
マニュアルの内容や用途、配布方法や対象者などによって紙のマニュアルと動画マニュアルの良い部分をうまく使い分け、それぞれ補完し合ったマニュアルを作ることが望ましいと言えるかもしれません。