2016年8月26日
チラシやDMで文字と写真を活かすためのレイアウトの基本
この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
視線の誘導でチラシを魅力的にしよう
一般的なチラシにはメインの写真とそうでない写真が混在しています。
何を一番訴えたいのかは、写真の大きさで決まります。同じ大きさの写真をいくつも並べていたら、何を一番伝えたいかがわかりませんよね。
文字の配置にしても、フォントの大きさは優先順位とほぼ比例しています。
一般的なチラシのタイトルや見出し、キャプションなどを見てもわかるように、文字の大きさを変えることでメリハリをつけ、見えやすくするという効果もあります。
このように、わかりやすいチラシを制作するには、写真と文字の使い方を工夫する必要があります。
そこで今回は、チラシやDMで文字と写真を活かすためのレイアウトの基本をご紹介したいと思います。
文字の配置と大きさで視線を誘導する
わかりやすくインパクトのあるチラシを作成するには、文字の配置と大きさを工夫しなければなりません。
例えば、文字群を一つの場所にまとめてレイアウトしてしまうと、そこだけに視線が集中してしまい、他の情報が見落とされる可能性が高くなります。
同じ位置に同じ大きさの文字をまとめてしまうと、情報の優先順位もわかりづらくなります。
チラシの中で視線の誘導を意識しながら、情報全体に目が行き渡るよう工夫しましょう。
縦組と横組の組み合わせで視線を誘導する
視線を誘導する方法はフォントの大きさや位置だけではありません。
印刷デザインでは縦組の文字と横組の文字を組み合わせることがよくあります。
雑誌を読むと、二つの文字組みを組み合わせて視線を上手く誘導していることに気がつくはずです。
文字を配置する場所を上下や左右などに偏らせず、チラシ全体に目が行き届くようにすると、情報が整理されやすくなります。
またどのようなデザインにおいても、文字を組む上で大事なのが可読性です。
可読性とは、読みやすさの度合いを示しており、文字として認識できるかどうかのことです。
文字として認識するとは、パッとその文字列を見たときに、理解しやすいこと、正確に早く読めること、疲労を感じないことの3つが必要です。
写真の上に文字を乗せる場合には、フチや影を付けるなどして、可読性を落とさないように配慮しなくてはなりません。
写真の上に文字を載せるとき、可読性や視認性を上げる方法として、「フチ加工」があります。
可読性を高めるには、タイトルや文章などの要素ごとにフォントの種類やウェイトの違いをつける、センテンスごとに漢字とひらがなを使い分けるといった対応を行います。
チラシやDMで文字と写真を活かすためのレイアウトの基本 まとめ
文字の大きさや位置、フォント、装飾の使い方次第でチラシの印象はがらりと変わります。
文字の使い方を間違えると、伝えたいことの半分も伝わらないチラシになりますし、商品の魅力も半減してしまいます。
また写真と文字のバランスも大事です。
まずは誰に何を伝えたいのか、何を強調したいのか、大事なことは何なのか、チラシの目的や優先順位、ターゲットを考えましょう。
その上で、読み手に伝えたい情報を漏れなく伝えられるレイアウトを意識してみてください。