2020年10月16日

実は世界共通!「禁止、警告、指示」標識(マーク)やピクトグラムの意味と使い方

警告

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製品マニュアルにも使われている!

みなさんもよく見ているこちらの標識、実は全て世界共通なのをご存知でしょうか。

これらは全て、ISO(国際標準化機構)7070という国際規格で制定されているものです。

ISOとは、スイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称です。ISOの主な活動は国際的に通用する規格を制定することであり、ISOが制定した規格をISO規格といいます。ISO規格は、国際的な取引をスムーズにするために、何らかの製品やサービスに関して「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供できるようにしましょう」という国際的な基準であり、制定や改訂は日本を含む世界165ヵ国(2014年現在)の参加国の投票によって決まります。

by Wikipedia

また、似たようなものでピクトグラムという絵文字がありますが、そちらもISO7001という、国際規格があります。

もちろん国際規格以外にもその国独自の標識やピクトグラムは存在します。日本における代表的な標識やピクトグラムはJIS(日本産業規格)において消費者用警告記号、案内用図記号として標準化されています。

JIS S0101(消費者用警告記号)とは、日常生活で使用される消費者用製品、その取扱説明書に記載される図記号のうち、人体・財物への被害防止のための「禁止」「注意」「指示」を伝えるためのもの。取扱説明書(製品マニュアル)には欠かせないものです。

そこで今回は、日常生活でも馴染みがあり、製品マニュアルでも多く使われているこれらの標識(マーク)について、改めて解説していきたいと思います。

ピクトグラム(案内用図記号)とは

まずはピクトグラム(案内用図記号)について説明していきます。

ピクトグラムとは、看板や標識などに用いられ、文字を使わず何らかの情報や注意を示すための絵文字です。

日本においては、東京オリンピック開催を機に有名な「非常口」マークをはじめ多くのピクトグラムが開発されましたが、現在では公共交通機関や公共施設などに多く用いられています。

2002年には、代表的な案内用マーク(標準案内用図記号)125項目がJIS統一規格(JIS Z 8210)として制定され、以降や改正により追加や見直しが行われています。

ちなみにJIS Z 8210には、JISS0101(消費者用警告記号)に含まれる標識も多数あります。

国道交通省ウェブサイトより

有名なピクトグラムといえば、先にあげた非常口マーク、お手洗いの案内マーク、障害のある人が使える設備であることを示すマークなどでしょうか。もうお馴染みですよね。

ちなみに非常口のマークは、標識の国際規格(ISO7070)としても制定されています。

禁止標識について

禁止標識とは、その名のとおり禁止を意味し、円に斜め線が入ります。道路標識の「通行止め」にも似たこのマークですが、ピクトグラム(絵文字)と組み合わせ、してはいけない行為を示します。

製品マニュアルにおいては、禁煙、火気厳禁、通行禁止、飲水禁止(飲めない)といった、行為を禁止するマークとして使用されています。

警告標識について

「危険の警告」を意味し、正三角形の形をしています。つまり、注意しなければならないことを示す標識です。黄色と黒の組み合わせは視認性が高く、注意を促すには適したデザインといえます。

製品マニュアルにおいては危険行為の警告に使用されています。

ちなみに「!(エクスクラメーション)」と組み合わせた有名なこのマークですが、危険の度合いに応じて、製品マニュアルでは以下のように使われています。

また、ピクトグラムなどの絵文字を使い、以下のように具体的な注意を示す場合もあります。

指示標識について

指示とは、しなければならない行為を示す標識です。

円の内部を青で塗りつぶし、円内には指示事項を白系純色で指示します。

上記の「エクスクラメーション」がついたマークは「一般指示」といい、使用者に対し指示に基づく行為を強制するマークとして使われます。

製品マニュアルの場合は、「電源プラグからコンセントを抜いてください」「アースを接続してください」といった指示標識がよく利用されています。

ちなみにご紹介した3つの標識はISO7070とJISS0101(消費者用警告記号)どちらにも制定されているものです。

実は世界共通!「禁止、警告、指示」標識(マーク)の意味と使い方 まとめ

私たちが普段目にしているこれらの記号や案内図は、それぞれに明確な意味があり、規格で標準化されているということがおわかりになったと思います。

マニュアルだけでなく、公共施設や交通機関の案内図、建設現場での安全標識としても利用されており、私達の日常生活には欠かせないものと言えます。

今回ご紹介したのは「禁止」「警告」「指示」がメインでしたが、ISO 7010には「消火・防災設備」、「避難場所・設備」の案内記号もあり、海外での有事などにも私たちが迷うことなく身を守るための標識もあります。

この機会にぜひその意味を確認してみてはいかがでしょうか。