2016年5月19日

効果抜群!チラシの集客力・反響率を上げるフォントの使い方

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

フォントは集客力・反響率に影響を与える

チラシの印象は何で決まるのでしょうか。

集客力があるチラシ、反響率が高いチラシとはいったいどんなチラシでしょうか。

反響率を決める要素には、キャッチコピーやレイアウト、写真などがあります。

そしてフォントもチラシの印象を左右する要素の一つです。

フォント1つの選び方と使い方で、デザインイメージが全く変わるだけではなく、情報の伝わり方も変わるため、フォント選びは慎重に行わなければいけません。

参考:
デザインイメージが大きく変わるフォントの選び方

フォントの使い方次第で情報の伝わり方が変わるということは、つまり集客力や反響率にも影響を与えるということにもなります。

では、チラシに使うフォント選びにはどのような点に気をつけなければいけないのでしょうか?

そこで今回は、チラシの集客力や反響率を上げるためのフォントの使い方をご紹介したいと思います。

フォントの使い方1.タイトルは視認性を意識する

まず、タイトルやキャッチコピーは読み手の注目を集めなくてはいけません。

フォントを選ぶにあたって前提とすべきなのが「可読性」「視認性」「判読性」の3つを意識することです。

文字の読みやすさや認識しやすさをあらわす用語を、「可読性」「視認性」「判読性」と言います。

参考:
文章の読みやすさを決める可読性、視認性、判読性とは

例えばゴシックは視認性が高く、興味を引かせる要素があるためタイトルやキャッチコピーに向いています。

ゴシック体は、線の太さが均一なので、明朝体に比べてインパクトがあり、目に入りやすい特徴があります。そのため、簡潔に要点を伝える文章やキャッチコピーに使われることが多いフォントです。

参考:
読まれるチラシを作るたった4つのルール

しかし、ゴシックと一口にいっても様々な種類があります。

ゴシック

例えば、おなじみの「メイリオ」や「小塚ゴシック」の他にも「新ゴ」「角ゴシック」「ヒラギノゴシック」「游ゴシック体」…など多くの種類があります。

たとえば、「角」とついたゴシック体は、角ばっているためカッチリした印象になり、「丸」とついたゴシック体は、丸みを帯びているのでやわらかい印象になります。

打ち出すデザインによって、見る人のイメージをコントロールする、ということを念頭に置いて、フォントを選びましょう。

参考:
デザインイメージが大きく変わるフォントの選び方

同じゴシック体でも種類が違えば文字の形が変わるため、読み手が受ける印象も変わります。

また、ゴシック以外のフォントはタイトルや見出しには合わないのかというと、必ずしもそうとは限りません。

ターゲットや商品特性によっては、ゴシック以外のフォントが適していることもあるのです。

例えば、和食料理店のパンフレットやチラシには、明朝体や毛筆が似合います。

参考:
ITは青、食品は赤…業界別に見るイメージカラーやデザインとは

タイトルやキャッチコピーは目立たせることが一番大事ですが、業種や商品特性に応じて雰囲気が合うフォントを選びましょう。

フォントの使い方2.本文は判別性を意識する

キャッチコピーで商品やサービスに興味を持った読み手は、きっと詳細が知りたくなるはずです。

商品詳細や説明などはどうしても長文になるため、フォントを選ぶ際は読みやすさを重視しなくてはいけません。

もっとも重要な情報部分の文字組みは、美しさだけではなく、読みやすさにも気を使います。文章が読みにくいと、いくら興味があっても、読みたくありません。

参考:
読まれるチラシを作るたった4つのルール

では判別性がある、つまり読みやすいフォントとはいったいどんなフォントなのでしょうか?

目が疲れにくく判読性のあるフォントといえば、明朝体です。

明朝体は、強弱があるため文字の形を判別しやすく、正確に読めるため、疲れを感じにくい特徴があります。また、横線が細く、軽やかで明るい印象になります。

そのため、明朝体は長めの文章に使いやすいのです。

参考:
読まれるチラシを作るたった4つのルール

しかし明朝体は堅苦しいイメージもあるため、商品特性やターゲットによっては向いていないこともあります。

例えば10代女性向けの商材に明朝体を使うのは、イメージに合わないはずです。

10代の女性向けであれば、メイリオや角ゴなどの比較的読みやすいゴシック体を使用するのも良いでしょう。

フォントの使い方3.図版率とメリハリを意識する

見出しにインパクトと視認性を意識するなら、図版率を考慮する必要があります。

チラシやポスター、または冊子の表紙は、インパクトを与える画像や象徴する写真を使うため、年齢に関係なく図版率は高くなりますが、読みやすい図版率は50%~70%ほどだと言われています。

参考:
読まれるチラシを作るたった4つのルール

タイトルや見出し以外の文章で判読性を意識するなら、字間やレイアウトなども重要になります。

例えば、フォントの種類だけでなく大きさやウェイト(太さ)を調整して、伝えたい情報を目立たせるというテクニックがあります。

以下の図のように問い合わせ先情報を掲載する場合、一番目立たせたい情報(電話番号)のみ大きさを変えたりフォントを変えたりします。

問い合わせ

このように注目を引くことで、読み手が必要な情報にたどり着くためのアシストを行っています。

チラシの集客力を上げるフォントの選び方まとめ

フォントの選び方、使い方を間違うと以下のような可能性が高くなります。

タイトルやキャッチコピーが目立たないせいで、興味を抱くことなくチラシを捨ててしまうかもしれません。

文字が読みにくいだけで、読み手の興味を失わせてしまうかもしれません。

大事な情報が、フォントの使い方で見逃されているかもしれません。

チラシを構成する要素は様々ですが、フォントの使い方次第で、売上を左右してしまうといっても過言ではありません。

チラシをより効果的にするためにも、フォントの使い方には注意しましょう。