2016年8月25日
リーフレットとパンフレット、それぞれの形式に適した印刷物とは?
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予算や目的に応じて、印刷形式を選ぼう
ご存知のとおり、印刷物には様々な形式があります。
これらは、どのようなプロセスを経てこの形式になったのでしょうか?
例えば、あるコンテンツを印刷物にする場合、リーフレットとパンフレット(冊子)では、どちらが適しているのか。
ページ数や掲載項目は何をもって決めるのか。
そんなことを疑問に思った事はありませんか?
適材適所という言葉があるように、印刷物にもまた、用途に応じて適した形式があります。
そこで今回は、リーフレット、パンフレット(冊子)、ポケットファイルの3種類それぞれに適した用途、ページ数について解説したいと思います。
リーフレットに適した印刷物とは
リーフレットは、フライヤーに折り加工を施したもので、先に挙げた種類の中で最も簡素であり安価で制作できる印刷物です。
折りパンフレットとも言われています。
リーフレットとは、二つ折り、三つ折りなどに折られたフライヤーだと思えば良いでしょう。
短いサイクルで改訂が必要な場合にも対応しやすく、フライヤーよりも掲載スペースを増やしたい場合に適しています。
会社案内であれば、A4仕上げのの二つ折り、三つ折り、四つ折りがよく見られるタイプです。
商品パンフレットや施設紹介のような印刷物の場合は、上記に加え、A4用紙を二つ折り、三つ折りした縦長タイプのものもよく見られます。
二つ折りリーフレットの場合
二つ折りはコスト的には一番安価で、全4ページの最もシンプルな構成になります。
一枚刷りを2つに折り、4ページの構成にした印刷物です。お馴染みの形ですね。
会社案内であれば、会社概要などの基本コンテンツのみを掲載したい場合、商品パンフレットであればメインの商品だけを紹介したい場合などに適しています。
三つ折りリーフレットの場合
A4仕上げ三つ折りのリーフレットは、たたむと二つ折りと同様の大きさ(A4サイズ)ですが、開くと全6Pになり、情報量も多くコストパフォーマンスに優れています。
会社案内から商品パンフレットまであらゆる用途に利用されています。
また、A4用紙を三つ折り(A4 1/3仕上げ)にした縦長タイプは、そのコンパクト性から手配りがしやすく、商品パンフレットや施設案内などに利用されています。
かさばらないため、バッグなどに入れやすい、保存されやすい(捨てられにくい)というメリットがあります。
1枚を三等分し、端の一面を内側に折り、反対側の一面をかぶせるように折ります。6ページの構成になります。
参考:
リーフレットの折り方14種類と用途、制作時や印刷時の注意点
また同じ三つ折りでも、両端の二面は外側に折る外三つ折り(Z折り)もあります。
四つ折りリーフレットの場合
A4仕上げの四つ折りは開くと全8ページになります。これは、パンフレット(冊子)の最小ページ数と同じページ数です。
パンフレット(冊子)よりコストは安く抑えられるため、コストを抑えつつ多くのコンテンツを掲載したい場合におすすめです。
様々な折り方がありますが、会社案内では観音開きスタイルが多いです。
四つ折りの場合は、W折りなど他にも様々な折り方があります。
参考:
リーフレットの折り方14種類と用途、制作時や印刷時の注意点
また、A4 1/3仕上げの四つ折りは、全8ページ構成の縦長タイプになります。
コストやコンパクト性を重視しつつも、多くのコンテンツを掲載したい場合に適しています。
パンフレット(冊子)に適した印刷物とは
パンフレットとは中綴じによる冊子タイプの印刷物のことです。
一般的に、パンフレットは8~16ページ位まで、それ以上のページになるとブックレットと呼ぶこともあります。
パンフレット(冊子)は、会社案内や商品紹介、他各種の案内用コンテンツに利用されています。
ページ数は基本8ページからですので、予算に余裕がある場合、他社との差別化を目的として多様なコンテンツを展開したい場合、カタログのように多くの商品を紹介したい場合…などに適しています。
参考:
パンフレットページ数の決め方と会社案内の基本コンテンツとは
雑誌のように表紙(裏表紙)と中身の用紙は変えることができるので、印刷用紙の変更や加工を加えることで、様々な表現方法が可能です。
予算があり、多くのコンテンツを掲載したい場合は、パンフレットを選ぶのがベストな選択と言えるでしょう。
ポケットファイルに適した印刷物とは
ポケットファイルとは、両面または片面にポケットがついており、フライヤーやパンフレット(冊子)を挟むことによって、会社案内や商品パンフレットと同じような役割を果たすことができる印刷物のことです。
このタイプは会社案内として多く用いられています。
ポケットファイルはポケット加工代も含め費用は高くつきますが、挟む内容は目的に応じて変更することができますし、改訂の必要が発生した場合も1枚単位で対応できます。
例えば、会社概要のほかに商品パンフレットの冊子を入れたり、シンプルに会社案内に関するフライヤーだけを入れたりと、取引先や渡す相手によって内容を変えることができます。
またパンフレットの場合、ページ数は8の倍数と決まっていますが、ポケットファイルはそのような決まりがありませんのでフレキシブルです。
殆どの印刷会社ではポケットに名刺を入れられるオプション加工もあるため、営業ツールとして充分な効果を発揮できるでしょう。
リーフレットとパンフレット、それぞれの形式に適した印刷物とは? まとめ
会社案内や商品パンフレットを作る場合は、どのようなコンテンツを入れるべきなのか、ターゲットが誰なのか、どのようなシチュエーションで渡すのか(設置するのか)を考えると良いでしょう。
また、予算に余裕があれば、リーフレットと冊子タイプ、大きさ違いなど、あらゆる種類を作っておくのもおすすめです。
予算の都合でリーフレットタイプしか作れないときは、予め優先順位を決めてページ数と掲載コンテンツを考えてみましょう。
目的や用途に応じて適した印刷物を作ることができれば、ムダや漏れも少なく済むはずです。