2015年10月5日

ページ物、ペラ物、主な紙形式印刷物7つの種類

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紙の印刷物はどんな種類があるのか?

前回、印刷の種類は、目的や機械の仕組みによって分けられるというお話をしました。

機械の仕組みや目的による10の印刷方式分類

今回は印刷物に焦点を当てたいと思います。あなたは、紙の印刷物にどのような種類があるのかご存知ですか?

印刷物は大きく分けると、ページ物(複数ページある印刷物)とペラ物(端物|1枚の紙だけで仕上げる印刷物)の2種に分類されます。

さらに、使われる紙の形式や印刷の方法で細分化され、最終的に仕上がった印刷物の呼び方と用途が変わリます。

今回は、主な紙形式の印刷物を種類分けし、それぞれの特徴を簡単に説明したいと思います。

ページ物印刷物1.上製本/並製本

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上製本と並製本は、製本を表紙の作り方と付け方の違いによって区別した呼び方です。

上製本はハードカバーと呼ばれる製本のことで、本の中身をしっかりと糸でとじ、別仕立ての厚めの表紙でくるむ製本方法を用います。

表紙は中身よりひとまわり大きく作ってあり、固い表紙で中身を保護する作りになっています。

表紙を布でくるみ、本の題名に金箔を押して重厚な雰囲気を出したり、厚めの紙やビニールで表紙を仕立て、その上にブックジャケットを被せるなど、上質な雰囲気で、長期保存に耐えられることが大きな特長で、小説や事典、記念誌、写真集などの製本に用いられています。

並製本はソフトカバーと呼ばれる製本のことで、中身と表紙に接着剤を使って、くるんで留める製本方法を用います。

表紙は中身と同じ大きさで、雑誌やコミックに多く見られます。

ページ物印刷物2.パンフレット

パンフレットとは仮綴じされた小冊子のことで、装丁や製本されておらず、ブックカバーもない状態のものを指します。

用途や内容によって、商品パンフレットや会社案内などと呼び分けられます。

パンフレットの定義は「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」となっていますが、現場の肌感では8~16ページ位のものをパンフレットということが多いですね。

パンフレットの作り方は以下をご参考に。

何が必要?会社案内の基本構成とコンテンツとは

ページ物印刷物3.ブックレット

パンフレットの一種ですが、パンフレットよりもページ数が多く、本のような編集方法をとり、記事や読み物などをまとめた小冊子のことです。

パンフレットと本の中間印刷物と考えるとイメージしやすいでしょう。

一般的には原稿用紙50枚~200枚程度の文章量しかないコンパクトサイズで、週刊誌感覚で読めることため、パンフレットの宣伝広告っぽさをなくすために使われます。

パンフレットは2枚以上の紙を使用して小冊子状になっているもののことです。

一般的に、パンフレットは8~16ページ位まで、それ以上のページになるとブックレットと呼ぶこともあります。

参考:よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い

ページ物印刷物4.ムック

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ムック(Mook)は、MagazineとBookをもとにした造語で、ムック本と呼ばれることもあります。

雑誌と本の間のような編集方法で出版された単行本のことで、定期発行ではない増刊号や別冊として扱われることが多い印刷物です。

料理、趣味、旅行、パソコンなどの実用書や、アパレルブランドが自社発行するブランド誌がよく知られています。

ペラ物印刷物1.ビラ/チラシ

ぺら物で一番有名なのは、宣伝広告用のチラシやビラです。

ビラは、貼り紙を意味するBillが語源、チラシは、パッと散らしてしまうための印刷物が語源だと言われています。

主な用途としては、新聞の折込広告が一般的です。または、新聞とは別にポスティングされたり、街中で配られることもあります。セール情報や定期的な告知用に使われます。

ポケットティッシュの中に入っているものもチラシと言って良いでしょう。

参考:よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い

ペラ物印刷物2.リーフレット

リーフレットは、1枚の印刷物を何回か折りたたむことでコンパクトにできる印刷物です。

用途や情報量の点ではパンフレットとチラシの中間的な扱いになります。主に会社案内や商品案内などの直接的な宣伝広告に使われます。

リーフレットというのは、二つ折り、三つ折りなどに折られたフライヤーだと思えば良いでしょう。

チラシ、フライヤーとの一番の違いは折りが入った形状です。そのため、用途としては、チラシ的な宣伝というよりも、商品、サービスを記載したミニパンフレットの意味合いが強く、サッと渡せて持ち帰りやすいことが魅力です。

参考:よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い

ペラ物印刷物3.ポスター

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ポスターは、「掲示するための」という意味を持つ、チラシやリーフレットに比べて、大きめな印刷物のことです。

ポスターは大きく貼り付けることが前提なため、視覚的な訴えかけに優れたツールであり、チラシのように大量に配らなくても広告できるところがメリットです。

その分、インパクト重視でデザインされるため、伝えられる情報量は少なくなリます。大きさはさまざまですが、A4~A0、B3~B0がよく使われます。

主な紙形式による印刷物の種類まとめ

あなたが紙の印刷を行う場合は、この印刷物の7種類を押さえて、使い分けられれば良いでしょう。

主に、広告を目的としたチラシ、リーフレット、フライヤーなどのペラ物の違いや使われ方に関しては、以下を参考にしてください。

参考:よくわかるチラシ、リーフレット、フライヤー、ポップ(POP)の違い

紙の印刷物は、商品やサービス、企業自体など、打ち出したい内容によって作るべきものが変わります。

「◯◯の用途で印刷物を作りたいんだけど、一体何を作って良いかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。