2015年12月16日
販促費用はいくらかかる?16種類の広告媒体料金
目次 ▼
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あの広告媒体の料金はいくら?
一時期リーマンショックなどの影響で、最盛期の20%減にまで落ち込んだ日本の総広告費が2007年当時の水準にまで回復し、広告市場も順調に復活しているかのように見えます。
参考:
30年あまりにわたる広告費推移(上)…4マス+ネット動向編(特定サービス産業動態統計調査)(最新)
ところで、毎日目にしている様々な広告に一体どれくらいのお金がかかっているかご存知ですか?
チラシやパンフレットなどの販促媒体の料金は何となくわかっていても、全国新聞の広告やテレビCMなど、普段見ている広告がいくらかかっているのか、知らない方は多いでしょう。
そこで今回は、日本の広告費に分類されているさまざまな広告媒体の料金をご紹介したいと思います。
電車(山手線)の中吊り広告
■広告料金例(山手線 単線、中吊り)2020年10月現在
・中吊り広告7日間|シングル217万円、ワイド434万円
・中吊り広告14日間|シングル310万円、ワイド620万円
参考:
JR東日本の中吊り広告 | 交通広告ドットコム
JEKI MEDIA GUIDE|jeki(株)ジェイアール東日本企画
流石に山手線はかなりお高い金額です。平日のシングルサイズでも1日約30万円、ワイドサイズで60万円~です。使用する紙の枚数は800枚で全て持ち込み、さらにデザイン、印刷代は別です。
電車の中吊り広告は、かなり目が行く広告媒体なので、マッチした商材であれば広告効果は高いでしょう。山手線以外の路線や、中吊り広告以外の広告に関しては上記リンクをご参考に。
バスのラッピング広告
■広告料金例
・都バスフルラッピング(1ヶ月) |6~40万円
・都バスフルラッピング(6ヶ月) |30~200万円
・都バスフルラッピング(12ヶ月) |60~400万円
※渋谷、新宿、品川、臨海、青梅などの地域で、Dランクから特Sランクまで6段階に分かれる
・都バスパートラッピング(1ヶ月) |3~10万円
・都バスパートラッピング(6ヶ月) |15~50万円
・都バスパートラッピング(12ヶ月) |30~100万円
※新宿、港南、千住、青梅などの地域で、D1ランクからA1ランクまで4段階に分かれる
参考:
都バス:車体広告(ラッピングバス)| 東京都交通局
都電荒川線:車体広告(ラッピング都電) | 東京都交通局
東京都交通局が管理している、都バスにはラッピング広告が活用できます。
ちなみに、都が管理する荒川線には都バス同様、ラッピング電車を広告として施せます。その場合、1ヶ月10万円、12ヶ月100万円という仕切りになります。
その他にも、民間が所有するトラックにラッピングするトラック広告などがあります。
オーロラビジョン広告
■広告料金例
・1日28回(1週間)|60万円
参考:アルタビジョン料金
オーロラビジョンに対してCMを流したり、独占的に映像を流すための広告です。1日28回の15秒CMを7日間流して60万円ということは、1本のCMで3,000円ほどです。
地域やビルによってかなり値段が変わるので、以下をご参考に。
屋外看板広告
■広告料金例
・東急百貨店本店グランドウォール(14日間)|400万円
参考:TOKYU OOH
電柱広告
■広告料金例
・都内都心部(1ヶ月)|3,300円~6,000円/本
・看板製作・取り付け|16,000円/本
渋谷、新宿のように大きな屋外看板がない住宅街では、電柱広告は効果的です。低価格ですし、広告目的というよりも、道案内の役割が大きい気がします。
上記例ですと、20箇所に設置すると初期制作等で32万円、1ヶ月あたり12万円ほどということです。
新聞広告
■広告料金例
・日経新聞朝刊全国版|約4,000万円
※カラーの場合 +730万円ほど
新聞は段数で値段が変わるため、上記の料金表を見てもらった方が早いですね。
日経新聞全国版は、見開き広告の料金でざっくり2,000万円~4000万円台というさすがのお値段です。朝刊、夕刊などかなり細かく分かれているため、活用したい方は媒体資料を見た方が良いでしょう。
ちなみに折込料金は、B4サイズ1部あたり3~5円台が一般的です。つまり、別途チラシ制作をして、1万部を折込チラシとして折り込むと、3万~5万円ほどということになります。
参考:料金表・部数表|新聞折込チラシ・折込広告|朝日オリコミ
ポスティング広告
■ポスティング料金例
・一般的に都内5~10円台前後/1部
参考:
ポスティング業者|東京 埼玉 千葉 神奈川|首都圏ポスティング協同組合
東京都 料金表 東京23区のポスティング業者『アドネット』
ポスティング基本料金表|ポスティング・SP・販促のことなら株式会社アト
チラシのみを各世帯にポスティングした場合の料金は、新聞折込料金よりも割高に設定されています。用紙サイズや地域性にもよりますが、1.5倍~3倍程度と考えればよいでしょう。
ポイントは、エリアなどの属性指定ができるかどうかです。
雑誌広告
■広告料金
・CanCam(カラー1P)|240万円
・ViVi(カラー1P)|190万円
・セブンティーン(カラー1P)|120万円
・MORE(カラー1P)|250万円
今回引用した雑誌広告ドットコムは、かなりの数の媒体資料がまとめられているため、比較するだけでもかなり面白い情報がたくさんあります。
発行部数が広告料金の価値なわけではなく、誰にどのような形で提供するかによって価値が変わるということがわかります。
テレビCM
■広告料金
・キー局テレビCM(スポット15秒1回あたり)|30万円円 ~ 100万円円
参考:
広告代理店|メディア価格がわかる『広告ダイレクト』|≫ テレビCM
テレビCM広告料金|テレビCM制作・広告のTVad.jp
CMの場合、これに別途CM製作費がかかります。
ラジオ広告
■広告料金
・TOKYO FM 20秒スポットCM|77,000円/1回
・J-WAVE 20秒スポットCM|77,000円/1回
・InterFM 20秒スポットCM|33,000円/1回
参考:地域別ラジオ広告料金|ラジオ広告・ラジオCM企画・制作のラジコム
ラジオ広告は、テレビCMと同じように、タイム枠とスポットCMの2種類があり、タイム枠を使うと200万円前後、さらに冠番組としてスポンサーになると、番組の長さによって、200万円~4,000万円台と変化します。
ダイレクトメール
■広告料金
・はがきサイズ両面カラー|60~80円台/1枚
・ロングはがきサイズ両面カラー|100円~150円台/1枚
上記広告料金は1枚単価になっていますが、通常は100枚ほどから受け付けている場合が多いでしょう。通常はがきサイズの場合、はがきの値段が52円で、それに両面の印字コストを合わせたものがダイレクトメールの料金になります。
チラシと同じくネット印刷で格安なパターンが増えていますが、ダイレクトメールの方がチラシよりも印刷知識が必要です。ネット印刷で頼む場合は、ある程度前知識をつけないと失敗するかも知れません。
フリーペーパー
■広告料金例
・ホットペッパー(東京)A4 1/4P|135,000~150,000円
・ぱど(東京)AB版 1/4P|70,000円
参考:都道府県別全国フリーペーパー表|株式会社メディアバルーン大阪営業所
フリーペーパーは無料で配布されるので多くの人の目に留まります。さらに地域密着型なのでエリアを絞った広告に有効です。
地域や媒体、大きさによって広告費が異なります。
電話帳広告
タウンページへの広告掲載は、1ページ、1/2ページ、1/4ページ、1/8ページという雑誌と同じような仕組みになっているそうです。
ただ、明確に広告料金を知ることはできませんでした。
リスティング広告
■広告料金
・1クリック単価(入札価格と広告の質)×クリック回数
参考:
実際にいくらかかるの? Yahoo!リスティング広告の料金システムと予算設定の基本
リスティング広告は、キーワードをクリックした時の単価とクリック回数によって算出します。
広告主が払う広告費は、クリックに対する完全成果報酬なので目安は難しいのですが、予め10万円、50万円という予算を決めて、その成果を確認しなければいけません。
バナー広告
■広告料金
・Yahoo!JAPAN ブランドパネルトリプルサイズ1週間|8,500,000円~(PC:imp1.0円)
・朝日新聞デジタル テック&サイエンスサイドボタン1か月|300,000円(常時露出)
参考:
インターネット広告の種類や媒体資料、料金相場130選 | モバイルマーケティング研究所 |ModuleApps
バナー広告枠の料金は、媒体の知名度や専門性によってさまざまです。
上記例では、imp(表示回数)で単価がある程度目安にできる場合と期間でimp参考がない場合があります。1impあたり0.1~1円台が多いのではないかと思います。
アフィリエイト広告
■広告料金例
・A8.net
初期登録料|50,000円
月額固定費|40,000円(3か月)
成約変動費|設定成果報酬額+手数料30%
参考:インターネット広告の料金一覧|相場や媒体まとめ【保存版】
アフィリエイト広告は、広告主が設定した成果が発生した場合に費用を支払う成果報酬型広告です。
A8.netやバリューコマースなどが一般的な広告枠を取りまとめる提供会社です。
16種類の広告媒体料金まとめ
広告料金、販促料金はこのようにピンキリです。これらの媒体利用料金が集まって、年間6兆円近くの経済を動かしていると考えると、なんだか感慨深い気もします。
今後は誰もが予想する通り、インターネットを使った広告費が高まっていきます。それも、すぐに1兆円、2兆円という広告費を超えてくるはずです。
その時は今回ご紹介した広告のどれかがなくなっている可能性もありますし、単価が大きく変わっている可能性もあります。
何度かお話した通り、現在は広告手法、販促手法の転換期です。いろいろな情報を収集して、より有意義な販促を行えるように常に準備をしていけるようにしましょう。
電話帳広告は料金がわからなかったため載せようか迷ったのですが、古くからある忘れてほしくない広告手法なので、掲載しておきました。