2016年5月10日

チラシに向いている商材やオファーとは?店舗型と通販型の違い

offers

目次 ▼

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

商材やオファーは、店舗型と通販型で向き不向きがある

私たちは普段多くのチラシを目にしますが、店舗型と通販型とでは適した商材やオファーに大きな違いがあるのをご存知ですか?

オファーとは、チラシやDMにおける特典のことです。

オファーとは、ターゲットからレスポンスを得るための特典を提示することです。

たとえば、「クーポン持参で来店すると1割引!」という店舗、「メールアドレスを登録すればセール情報を送信!」というスーパー、などさまざまなオファーが考えられます。

参考:
ダイレクトマーケティングに関する重要用語33選

オファーにはたくさんの種類があり、主に5つの種類があります。

参考:
DMやチラシに絶対必要なオファー5種類

オファーの内容は何でも良いわけではありません。商材やサービス、目的やターゲットに応じて適切なオファーがあり、チラシの場合は、通販型か店舗型かでも内容を変えなくてはいけません。

そこで今回は、通販型、店舗型それぞれに適した商材やオファーについてご紹介したいと思います。

通販型チラシに適した商材とは

通販に適している商材とはいったいどんなものでしょうか。

通販型チラシに適した商材1.アパレル

服・下着・靴・バッグなどアパレル全般です。

通販型チラシに適した商材2.植物

生花や観葉植物などギフト向けの商材です。

チラシだけではなくカタログ通販やインターネットでもよく見られます。

通販型チラシに適した商材3.食品

「お取り寄せ」と言われる高級食材、インスタント食品、乾物などです。

しかし最近は、生鮮食品や青果などを扱う通販専業会社も多く見られます。

通販型チラシに適した商材4.家電

ジャパネットたかたのような通販専業もあれば、通販に力を入れる家電量販店も増えてきました。

通販型に適した商材5.美容/健康器具

化粧品やサプリメント、美顔器やダイエット向けの美容器具、マッサージチェアや浄水器など、商材は多岐に渡ります。

化粧品やサプリメントなど、定期購入が見込める商品も通販には向いています。

通販型チラシに適したオファーとは

通販型に適したオファーとはいったいどんなものでしょうか。

通販型チラシに適したオファー1.送料無料

通信販売の一番のネックは送料です。送料が無料というだけでも、購入への心理的なハードルはかなり低くなります。

そのため初回購入のみに限定したり価格制限(◯円以上など)を設定し、送料を無料にしているところが多くみられます。

通販型チラシに適したオファー2.フリーダイヤル・料金後納

オファーはクーポンや割引だけに限りません。

問い合わせや購入時への電話代や郵便料金の負担減も、購入への心理的なハードルを下げるためのオファーの1つです。

通販型チラシに適したオファー3.SALE情報

定番ですが、SALE情報は人の関心を集めます。

通販型チラシに適したオファー4.初回購入時のみの割引/追加

お試し価格として初回購入時のみの割引を提示したり、商品数を追加するパターンです。サプリメントに多いですね。

通販型チラシに適したオファー5.初回無料/初月無料

定期購入型の商品に多いオファーです。割引ではなく、初回/初月を無料にすることで購入への心理的なハードルを下げます。

大抵の場合、3ヶ月以上の契約を必須にするなどの条件が付きます。

通販型チラシに適したオファー6.サンプルプレゼント

化粧品やサプリメントなどに多いオファーです。

消費者にとっては購入より負担が低いため、多くの見込み客を集めることができます。

店舗型チラシに適した商材とは

店舗型に多い商材とはいったいどんなものでしょうか?

店舗型の場合は、来店促進が目的になるため、通販より商材のジャンルは多岐に渡ります。

店舗型チラシに多い商材1.食料品・生鮮食品・日用品

食料品や生鮮食品を扱うスーパーやショッピングセンター、青果店や鮮魚店、日用品・消耗品などを扱うドラッグストアやホームセンターなどのチラシです。

店舗型チラシに多い商材2.エステ・美容院

エステや美容院など、直接行かないとサービスを受けることができないものです。

店舗型チラシに多い商材3.スクール事業

学習塾や稽古事、スポーツクラブ、ヨガなどのフィットネス事業まで、多くのチラシを見かけます。

店舗型チラシに多い商材4.自動車

最近は中古車のネット売買などもありますが、基本は店舗型商材です。

チラシにおいては、自動車の紹介などカタログ的な役割と共に、試乗会・新車の発表会などのイベント告知を含むものが多く見られます。

店舗型チラシに多い商材5.不動産

ネットを利用して情報収集するユーザーも増えましたが、内見や契約など基本は店舗で行います。

チラシにおいては、分譲マンションや戸建て物件の紹介や、住宅展示場の見学会の告知などが多く見られます。

店舗型チラシに多い商材6.家電

ネットショッピングも定着しましたが、大型量販店は健在です。

ビックカメラやヤマダ電機などの家電量販店のチラシはよく見ますね。

店舗型チラシに多い商材7.アパレル

ユニクロやしまむら、スーツ専門店、スーパーの衣料品コーナーなどです。

店舗型チラシに多い商材8.旅行代理店

H.I.SやJTBのパック旅行のチラシはよく見かけますね。

現在ではネットでの申し込みも浸透していますが、高齢者対象はいまだにチラシが根強いです。

店舗型チラシに多い商材9.外食産業

ファストフードやファミレスなどの飲食店のチラシもよく見かけます。

店舗型チラシに適したオファーとは

店舗型チラシに適したオファーとはいったいどんなものでしょうか。

店舗型チラシに適したオファー1.割引クーポン

ファストフードやファミレス、ドラッグストア、エステや美容院などに多いオファーです。

アミューズメントパークなど体験型施設の場合は入場料の割引クーポンを掲載するパターンも多いです。

店舗型チラシに適したオファー2.来店プレゼント

来店の際に、クーポンと引き換えにノベルティやプレゼントを渡します。

購入や試乗会、見学会などの体験を条件に受け渡す場合もあります。

店舗型チラシに適したオファー3.SALE情報

スーパーやドラッグストア、家電量販店や旅行代理店などによく見られるパターンです。

二重価格を表示したり、割引率を表示したりして、商品ごとの価格優位性をアピールします。

店舗型チラシに適したオファー4.無料体験

英会話やフィットネスクラブなどのスクール事業に多いオファーです。

店舗型チラシに適したオファー5.初月無料・入会金無料

こちらも、英会話やフィットネスクラブなどのスクール事業に多いオファーです。定期的に通うことが想定されるジャンルに使われます。

店舗型チラシと通販型チラシのオファーの違い まとめ

店舗型は最終的に購入や入会がゴールではあるのですが、第一に来店させることを目的としています。

イベントの開催や足を運んでもらうことへのメリットを強調することで、消費者の興味や関心を引くことがメインです。

そのため、商品とは関係のないオファーもよく見られます。

通販型は購入がゴールであるため、チラシには料金をはっきり提示したり、規約や商品説明が多めに記載されています。

ちなみに通販型の場合、効果測定には購入だけでなく、サンプルの申し込みや問い合わせ、WebサイトのアクセスなどもKPI(指標)に含まれる場合があります。

KPIとは、組織や事業、業務の目標の達成度合いを計る定量的な指標のこと。

参考:KPIとは|重要業績評価指標|主要業績評価指標|キーパフォーマンスインディケーター – 意味/定義 : IT用語辞典

オファー提示は効果の高い施策ですが、商品に興味のない層やターゲット外の層が来店したり、サンプルだけを申し込んだりする場合もありますので、見込み客の見極めに注意しましょう。

いずれにしろ、消費者を動かすハードルは高いです。

どれだけそのハードルを低くさせるかという観点からも、オファーの内容は充分に精査しましょう。