2016年8月5日
正しい情報の伝え方とは?デザインで文字を目立たせる4つの法則
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情報を正しく伝えるには?
背景の写真に馴染んで文字が目立たない、色を使いすぎてどこを読めばよいのかわからない…そんな印刷物やWebサイトを見かけることがあります。
情報を正しく伝えるには、文字の大きさや配色を考慮することが大事です。
例えば明度や彩度の違いを活かし特定の色を目立たせるなど、方法はたくさんあります。
参考:
デザインするなら押さえたい「彩度・色相・明度」と視覚効果
そこで今回は、デザインで文字を目立たせる4つの法則をご紹介したいと思います。
文字を目立たせる法則1.写真の上には白・黒・赤が鉄則
写真の上に文字を載せる場合は、可読性を意識しなくてはいけません。
可読性とは、読みやすさの度合いを示しており、文字として認識できるかどうかのことです。
可読性を上げるには、写真の人物・背景と文字が区別できるような配色が必要です。
基本的には、どんな色ともコントラストを強調できる白・黒・赤を文字に使うのがベストです。
しかし、構図や内容、写真の階調とのバランスの問題もあります。
基本的に、ごちゃごちゃとした背景に文字を載せるのはあまり向いていません。
このような場合は、文字の背景にコントラストがはっきりするような色を配置して、文字を目立たせるという方法を使うと良いでしょう。
文字を目立たせる法則2.フチや影などの加工で文字を目立たせる
写真の上に文字を載せるとき、可読性や視認性を上げる方法として、「フチ加工」があります。
これは文字に白や黒などのフチをつけて文字を見やすくするものです。
ただしウェイトの太い文字の場合、隣り合う文字とフチが重なってしまい、見づらくなる場合もありますので、使い方に気をつけましょう。フチの太さにも注意が必要です。
また、文字に影をつけたり、アンダーラインを引いたりするのも、可読性や視認性を上げる定番の方法です。
ただし背景によっては影に見えなかったり、影が邪魔になって写真が見づらくなる場合もありますので、使い方に注意しましょう。
文字を目立たせる法則3.文字の太さやスタイルを変えてみる
キャッチコピーやタイトル、見出しは、フォントのウェイトやスタイルを使い分けることで、印象を強くすることができます。
ただし、使用するフォントによっては太さやスタイルが使い分けられない場合もあります。
また明朝体とゴシックを混ぜて使うのは、デザインに統一性がなくなってしまうこともありますので、あまりおすすめできません。
DTPで使われるフォントは、明朝体とゴシック体を混ぜて使わず、なるべく同一のフォントで太さが異なるフォント(フォントファミリー)で表現するほうが統一感がでます。
文章のメリハリは、フォントの大きさとウェイト(太さ)で調整するのが一般的で、読んで疲れない文章に仕上げることができます。
フォントを変えずに見出しを目立たせるには、先ほど紹介したように、フチ加工をおこなったり、色のついたアンダーラインを引くのが良いでしょう。
強調したい文字だけを大きくしてみたり、装飾を施したりするのもおすすめです。
文字を目立たせる法則4.書体の種類やサイズを使い分ける
キャッチコピーや見出しは、基本的に文字を大きくすることで、他の文字とのメリハリをつけることができます。
また、基本的に1つの印刷物においては同じフォントファミリーを使うことが鉄則ですが、場合によっては書体の種類を使い分けることがあります。
ゴシック体は、線の太さが均一なので、明朝体に比べてインパクトがあり、目に入りやすい特徴があります。そのため、簡潔に要点を伝える文章やキャッチコピーに使われることが多いフォントです。
タイトルはゴシック系でも、長い文章には可読性を重視し明朝体を使うこともあります。
もし統一感を出しつつ明朝体を目立たせたいのであれば、ウェイトを太くしたりサイズを大きくしたりしましょう。
デザインで文字を目立たせる4つの法則
チラシやDMを非デザイナーが作る場合、文字が背景に埋もれてしまったり、フォントの種類を使いすぎたりと、バランスがとれていないパターンをよく見かけます。
大事なのは統一感と目立たせたいところのメリハリです。
抑揚が効いたデザインはセンスもよく見えます。
ぜひ今回の記事を参考に、意識してデザインしてみてください。