2018年5月25日

web販促の基本施策「ランディングページ」のセオリー

ランディングページのセオリー

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web販促の基本施策「ランディングページ」

ランディングページとは、そのまま直訳すると「着地ページ」。ユーザーが最初に訪問するページのことです。

ただし、一般的にランディングページというと『ユーザーを「問合せ」や「発注」などのゴールに誘導するためのwebページ』のことを指し、そのほとんどは縦長で1ページ完結になっています。

webをつかった販促において、基本的かつ有効な施策として長年使われています。

ランディングページのセオリー

ランディングページをつくるにあたっては、押さえておくべきセオリーがあります。ここでは、私たち販促伝説が運営しているオリジナル漫画作成サービス『漫画化伝説』のランディングページを例に取って説明します。

漫画化伝説ランディングページ

順番に見ていきましょう。

【1】ヘッダー

ランディングページの最上部のエリアです。主に企業のロゴマークや商品・サービスのロゴマークなどを配置します。漫画化伝説のランディングページでは、右に自社のロゴマークを配置していますが、電話番号やお問い合わせフォームへのリンクボタンを配置しているケースも多いです。

【2】アイキャッチ

アイキャッチはランディングページの最重要エリアです。なぜなら、ユーザーがランディングページを開いたときに一番最初に目に飛び込んでくるエリアであり、ページを読み進めるか、それともページを閉じるか、たった3秒の間にユーザーはそれを判断するといわれているからです。

つまり、ここでユーザーの興味を惹き付けることができなければ、ランディングページで成果を上げることはできないと言えます。

アイキャッチに入れ込む要素は、ユーザーに一瞬で伝わる『ユーザーの嬉しさ』です。

『嬉しさ』とは、あなたのサービスや商品を利用したユーザーがどんな効果を得ることができ、どんな良い変化が得られるかという未来のイメージのことを指します。

ここで注意したいのが、商品のスペックをアピールするだけで終わってはいけないということです。

特に自社の商品やサービスに自信をお持ちの企業様が陥りがちな落とし穴ですが、世界トップクラスの超有名ブランドでもない限り、スペックのアピールだけでユーザーの心をひきつけることはできないと言っていいと思います(もっとも、そうした超有名ブランドこそスペックだけではなくユーザーの嬉しさに上手にフォーカスしたアピールができているのですが)。

そのスペックを持つ商品・サービスを使ったことによって、ユーザーはどんな利益や変化を得ることができるのか!? そこまで深堀して考えることが重要です。

『嬉しさ』の傾向としては、BtoC商材では、特にエモーショナルに表現され感情に訴えているものが多いです。一方でBtoB商材では、合理的な証拠に基づいた数値表現などを徹底するといいでしょう。

『嬉しさ』が定まったら、それをキャッチコピーとデザインに落とし込みます。

【3】商品説明の補完

キャッチコピーだけでは詳しく説明できなかったことをここで補完します。漫画化伝説ではサービス内容をシンプルに訴求しているので、ここはアイキャッチとほとんど変わりません。

ユーザーの商品に対する疑問を払拭し、具体的なイメージができるようにするためのセクションですが、ここでダラダラと長い文章を書いてしまうのは禁物です。文章は推敲し、できるだけ簡潔に、かつ明確な説明ができるようにしておきましょう。もちろんイラストや写真を使うのも効果的ですし、とっつきづらい商材であればマンガを使って説明するのも効果的です。

【4】客観的な事実

あなたの商品やサービスがなぜユーザーに『嬉しさ』を与えることができるのか。その理由を、客観的なデータをもとに説明するセクションです。

このデータが豊富かつ独自性が高いほど説得力が増し、信頼性が高まります。漫画化伝説のランディングページでは一般的なデータを引用していますが、たとえば自社で取ったアンケートの結果や、実際に利用した『お客様の声』などがあればより効果的でしょう。

【5】自社の強み

ここでは自社の強みを述べます。が、ここでも自分本位のアピールになってしまってはユーザーの心が離れてしまいます。ユーザーは「どんな嬉しさが得られるか」を重要視し、その商品に「どんな強みがあるのか」にはあまり関心がないからです。

ここでは、その強みがユーザーにとって『嬉しさ』につながっていることを確認しながらつくっていきます。漫画化伝説では、本来であれば制作する漫画のクオリティの高さなどもアピールできるのですが、それはなかなか伝えづらく自分本位のアピールになってしまうため、控えています。代わりにコストメリットや明瞭な料金体系、ユーザーの手間はかからないということなどを中心にアピールしています。

漫画化伝説のランディングページでは以上の5つのセクションで構成していますが、そのほかにもランディングページを構成する要素はさまざまあります。一例を紹介します。

・権威づけ

何かのランキングで上位を獲得したことがあるとか、何かのコンテストで賞を受賞したとか、著名な方の推薦を受けたとか、
権威ある第三者からの評価を受けていることを表現します。これにより信頼性がグッと高まります。

・無料プレゼント/キャンペーン

「今なら●●を無料プレゼント」、「先着●名様には●%オフでご提供」、「1つご購入いただいた方にはオマケで●●をプレゼント」など、ユーザーに直接的なメリットを与えるセクションです。

オファーと呼ばれますが、ここでいかに魅力的なオファーを提示するかによってランディングページの成否は大きく変化します。ランディングページで商品を直接販売する場合はもちろん、2ステップマーケティングでも大いに活用できます。

参考記事:販促の超基本!2ステップマーケティングのメリットデメリット

・共感ストーリー

特にBtoCや、小規模企業をターゲットにしたBtoBで有効なセクションです。商品やサービスへの熱い想いや開発時の苦労話など、あなた自身のリアルなストーリーをここで語ります。それが共感を呼び、ユーザーの心を掴むことができます。

まとめ web販促の基本施策「ランディングページ」のセオリー

ランディングページの制作にあたっては【1】ヘッダー【2】アイキャッチ【3】商品説明の補完【4】客観的な事実【5】自社の強みのほか、権威づけや無料プレゼント/キャンペーン、共感ストーリーといったセクションを組み立てていくのがセオリーです。

また、各セクションの間に『お問い合わせはこちら』ボタンを用意することによって、意欲の高まったユーザーがすぐにアクションに移れるようにしておくなど、ある意味で『おもてなし』のようなサービス精神が必要です。

基本となるセオリーをしっかりと押さえ、この1枚のページの中でユーザーの不安・不信を払しょくし、自社の商品の良さを知ってもらえるランディングページをつくることができれば、きっとユーザーは応えてくれるはずです。