2026年4月2日

漢字?ひらがな?使い分けに迷ったときの7つのポイント

どっちがいいの

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

文章を書いていると、「漢字でもひらがなでも誤りではないものの、どちらを使うべきか迷う」といった経験はありませんか?

感じ方や判断基準は人それぞれですが、同じ文章の中で漢字とひらがなが混在していると、読み手に違和感や読みづらさを感じさせてしまうことがあります。

一つの文章や冊子の中で、同じ意味にもかかわらず複数の表記が混在していることを「表記ゆれ」と言います。

表記にばらつきがあると、読者の混乱を招き、読みやすさや理解しやすさが損なわれる可能性があります。

引用:表記ゆれを防ぐには?表記統一で気を付けたい9つのポイント

特に、漢字とひらがなの使い分けは表記ゆれが起こりやすいため、よく使う語句についてはあらかじめルールを決めておくのがおすすめです。

そこで今回は、漢字とひらがなの使い分けのポイントについてご紹介します。

なお、漢字とひらがなの使い分けに絶対的な正解はなく、どちらを用いても間違いではありません。あくまで目安として、参考にしてみてください。

▼以下の記事では、表記ゆれを防ぐポイントを詳しく解説しています。

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漢字とひらがなの使い分けのポイント

一般的に、文章内の漢字とひらがなの割合は「漢字30%:ひらがな70%」が読みやすいとされています。

PCやスマートフォンで文章を入力していると、つい漢字に変換しがちですが、漢字が多すぎると読みにくくなり、全体的に硬い印象を与えてしまいます。

以下のポイントを参考に、漢字とひらがなのバランスを意識して使い分けましょう。

1.常用外漢字はひらがなで書く

常用漢字とは、現代の日本語を表記する際の漢字使用の目安として、1981年に内閣告示・訓令された漢字のことです。

漢字とひらがな、どちらの表記にするか迷ったときは、この常用漢字表を一つの判断基準にするとよいでしょう。例えば、「飴」「薔薇」「繋ぐ」「揃う」などは常用漢字に含まれていないため、ひらがなで表記されることが一般的です。

ただし、常用外漢字であっても、人名や地名などの固有名詞、漢字で表記したほうが自然な場合、ひらがなにするとかえって読みにくくなる場合は、ひらがな表記にするよりもルビを振るほうが適切な場合もあります。あくまで読みやすさを優先することが大切です。

▼常用漢字は、文化庁のWebサイトで確認することができます。

参考:文化庁|常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)

2.形式名詞はひらがなで書く

形式名詞とは、「こと」「もの」「とき」など、実質的な意味を持たない名詞のことです。「おいしいもの」「楽しいとき」のように、連体修飾語とともに使われることが多く、一般的にひらがなで表記します。

ひらがな漢字
もの
こと
とき
ため
ところ
うち
わけ
はず
ほう
とおり通り
うえ
たび
よう

一方で、「上の階」「北の方」「駅前の通り」のように、それぞれ「上下」「方角」「道」といった実質的な意味を持つ場合には、漢字で表記するのが適切です。

3.接続詞はひらがなで書く

文と文をつなぐ接続詞は、基本的にひらがなで表記するのが一般的です。
接続詞をすべて漢字で書くと、漢字が連続して読みにくくなるためです。

ひらがな漢字
あるいは或いは
かつ且つ
さらに更に
しかし然し
したがって従って
ただし但し
ついては就いては
なお
また
ゆえに故に
よって依って/因って

なお、公用文では、以下のように漢字表記が推奨されている接続詞もあります。

ひらがな漢字
および及び
ならびに並びに
または又は
もしくは若しくは

▼公用文の表記ルールについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

4.補助動詞はひらがなで書く

「買ってくる」「やってみる」「伝えておく」など、本来の意味を持たず、動詞を補助する役割として使われるものを補助動詞と言います。

補助動詞は使用頻度が高く、漢字にすると文章全体の漢字量が増えて読みにくくなります。そのため、基本的にひらがなで表記するのが望ましいでしょう。

ひらがな漢字
いく行く
おく置く
くる来る
みる見る
いたします致します
いただく頂く
ください下さい

ただし、「学校へ行く」「荷物を置く」のように、本来の動詞としての意味で使う場合は、漢字で表記します。

5.一部の動詞はひらがなで書く

先述のとおり、本来の意味を持つ動詞は基本的に漢字で書きますが、読みやすさを考慮して、以下のようにひらがな表記が推奨される動詞もあります 。

ひらがな漢字
ある有る/在る
いる居る
できる出来る
なる成る
わかる分かる

なお、「できる」は「出来事」「上出来」など、名詞や形容動詞として使う場合は、漢字表記が一般的です。

6.副助詞はひらがなで書く

副助詞とは、「くらい」「まで」「ほど」など、語句の後ろに付いて意味を補足する助詞のことです。

「東京駅まで」「1時間くらい」のように漢字の後ろに付くことが多く、「東京駅迄」「1時間位」と表記すると漢字が連続して読みにくくなるため、一般的にひらがなで表記します。

ひらがな漢字
くらい
ころ
など
まで
ほど

7.副詞はひらがなで書く

副詞は、名詞以外の語句を詳しく説明する役割を持ちます。「既に」「全く」「次第に」など、漢字で書くこともありますが、一般的にはひらがな表記が多く使われます。

ひらがな漢字
あまりに余りに
いたって至って
いったん一旦
いまだに未だに
おおいに大いに
おそらく恐らく
さまざまな様々な
しだいに次第に
しばらく暫く
ずいぶん随分
すでに既に
すべて全て
たいへん大変
ともに共に
ほとんど殆ど
まったく全く
もっとも最も
わずか僅か

なお、公用文では漢字表記が推奨されている副詞もあります。

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まとめ

今回は、漢字とひらがなの使い分けのポイントについて、特に「ひらがなで表記すべき語句」を中心にご紹介しました。

冒頭でも触れたとおり、「必ず漢字/ひらがなで書かなければならない」という絶対的なルールはありません。媒体の特性やターゲットによって、適切な表記は異なります。

読み手がストレスなく読めることを第一に、文章全体のバランスや読者層を考慮しながら、使い分けのルールを整えていきましょう。

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