2021年4月16日

表記統一・表記マニュアル制作のポイント

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機関誌作りに欠かせないものといえば、「表記統一」です。

誌面全体の表記を統一することで、一定のまとまりが生まれ、読みやすさも向上します。

複数人で編集を担当している場合、編集部内で表記統一のルールを決めておく必要があります。

表記統一のルールをまとめた「表記マニュアル」があれば、用字用語の使い方に迷ったときにすぐに参照でき、引き継ぎや異動の際もスムーズです。

今回は表記統一・表記マニュアル制作のポイントをお伝えしていきます。

漢字とひらがなの使い分け

表記方法に迷うことの多い、漢字とひらがなの使い分けですが、厳密に決まったルールはありません。

自社なりのガイドラインを設けましょう。

漢字・かな表記は、難しい漢字をひらがなにした上で、できれば社内報1冊全体で統一するのが理想ですが、少なくとも1本の原稿内で統一しましょう。

また、社内用語などは表記が決まっている場合も考えられますので、それに従うのが良いでしょう。

新旧字体

新旧字体の扱いも同様です。

従来の複雑な「旧字体」を簡略化したものが「新字体」と呼ばれます。この「新字体」を「常用漢字」と言います。

たとえば、旧字体の「櫻」は新字体では「桜」、旧字体の「學」は新字体では「学」、旧字体の「螢」は新字体では「蛍」、旧字体の「齋」は新字体では「斎」などです。

ただし、社名や人名など固有名詞で旧字体が使われている場合は、旧字体を尊重しましょう。
仮に直す場合も、表記にこだわりをお持ちの方もいるかもしれませんので、本人の了解を得た上で直すようにしましょう。

送り仮名

漢字の送りがなに基準はあるものの、例外も見受けられます。

たとえば「おこなう」は「行う」と書くのが正しい表記です。しかし「行って(おこなって)」は「行って(いって)」と誤読される可能性があるため、「行なって(おこなって)」と「な」を挿入することを認める国語辞典もあります。

数字の表記

数字は横組みなら算用数字(1、2、3…)に置き換えてしまいましょう。

縦組みでの算用数字の使い方は、1ケタのときは1マス分全角で、2ケタのときは1マス分半角で横に並べ、3ケタ以上は全角で縦に並べるのが、比較的読みやすいでしょう。4ケタ以上でコンマを入れたいときは、左下より右下に入れるほうが分かりやすいようです。

また縦組みでは漢数字を使う場合も多々あり、「千九百六十五年」と書いても「一九六五年」と書いても、どちらでも構いません。

ルビ

常用漢字外の難しい字

【例】乖離(ルビ:かいり)、研鑽(ルビ:けんさん)、咀嚼(ルビ:そしゃく)

人名や地名など、固有名詞

【例】田中大樹(ルビ:たなかひろき)、枚方市(ルビ:ひらかたし)

何らかの意図を込めたいとき

強調する際に有効です。また「 」や“ ”に入れる、という方法もあります。

専門用語

技術系の原稿では難しい専門用語もあります。

技術職の人には分かっても、他部署の人には分からないケースも考えられるので、ルビを振ったり、注釈をつけたりするのが親切です。

英字

ふつう日本人の目には英字は「文字」というより、「記号」と認識されます。
たとえば「COMPLIANCE NEWS」と読んで、一見して意味が分かるのは、日常的に英語に触れている人でしょう。

そこで、「コンプライアンス ニュース」とルビを振れば、はるかに理解しやすくなります。

このように編集部としては、ある程度ガイドラインを決めたほうがいいでしょうが、ケース・バイ・ケースで柔軟に対応する姿勢も必要です。

まとめ

表記マニュアルは編集部での共有に加え、著者が複数人の場合も、原稿依頼のときに、表記マニュアルを事前に渡しておくと混乱がないでしょう。

専門的な用語も表記が統一していると、読者は迷うこと無くスムーズに読むことができます。

最後に、ある雑誌の表記統一マニュアルの一部分をご紹介いたします。

表記マニュアルの作成の際にぜひ参考にしてみてください。

1.子ども、子供という表現が重複の場合は、子どもに統一する
2.難しい漢字はひらがなにする。(例 些か→いささか)
3.当て字はひらがなにする。(例 折角→せっかく)
4. 2通り以上読める言葉はひらがなにする。(例 何時→なんじ)
5.副詞的に使う漢字はひらがなにする。(例 その時先生は→そのとき先生は)
6.漢字の連続で読みにくい場合は「、」を入れる。(例 たった今帰った→たった今、帰った )
7.ひらがなにすると違和感がある漢字は「ルビ」を入れる。(例 喀血→「かっけつ」)

もし自分たちで表記マニュアルを作るのが難しい・表記マニュアル制作方法が分からないという場合にはぜひ一度ご相談下さい。

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