2026年2月19日
失敗しないインタビュー取材の進め方|当日の流れと実践ポイント6選
目次 ▼
この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
広報誌や社内報、Webメディアなど、さまざまな媒体で活用されているインタビュー記事。インタビューは「準備が8割」と言われるほど、事前の設計や下調べが重要です。
しかし、どれだけ丁寧に準備をしても、それを当日うまく活かせなければ、本来引き出せたはずの言葉やエピソードを逃してしまうことがあります。
限られた時間の中で相手の魅力や本音を最大限に引き出し、読者にとって価値ある情報を届けるためには、ただ質問を並べるだけでは不十分です。相手がリラックスして話せる雰囲気づくりや、会話の流れを意識した進行が求められます。
とはいえ、その場で柔軟に対応しながら話を進めていくのは、簡単なことではありません。「当日どう進めればいいのかわからない」「スムーズに話を引き出せるか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インタビュー当日の基本的な流れと、現場で意識したい6つのポイントを解説します。
▼インタビュー当日までにやっておきたい事前準備については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
インタビュー当日の流れ
1.会場の準備
インタビュアー側が会場を用意する場合、まずは会場のセッティングを行います。椅子やテーブルの配置を整えるほか、複数名の場合は座席位置にも気を配りましょう。
また、照明や空調、周囲の音にも注意が必要です。資料や機材、飲み物などもあらかじめ用意しておくことで、取材をスムーズに開始できます。
▼インタビューの種類・形式については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
2.機材のチェック
録音機器やカメラ、PCなどの機材は、当日も必ず動作確認を行います。
録音は、万が一のトラブルに備えてICレコーダーとスマートフォンなど、複数台で行うのがおすすめです。予備のバッテリーやメモリーカードの準備、設定の最終確認も忘れずに行いましょう。
3.挨拶・自己紹介
取材対象者が到着したら、まずは挨拶と名刺交換、自己紹介を行います。録音や撮影の許可も、このタイミングで改めて確認しておくと安心です。
第一印象は、その後の雰囲気を大きく左右します。丁寧な対応を心がけましょう。
4.アイスブレイク
本題に入る前に、軽い雑談で緊張をほぐす時間を取りましょう。空気が硬いままだと、相手も話しづらくなってしまいます。
天気や最近の話題、業界のトピックスなど、相手が話しやすいテーマを選びましょう。無理に盛り上げる必要はなく、相手の表情や反応に合わせて自然に会話を広げることが大切です。
5.企画の説明
場が和んだら、インタビューの目的やテーマ、全体の流れを共有します。掲載予定の媒体や見本誌があれば、それを見せながら企画の概要を伝えると、完成イメージを持ってもらいやすくなります。
事前に共有している内容であっても、当日に再確認する時間を設けることで、安心感につながります。取材に不慣れな方ほど、丁寧に説明することが大切です。
6.インタビューの実施
準備した質問を軸に進めつつ、相手の話をよく聞きながら柔軟に深堀していきます。
質問を「消化する」のではなく、会話のキャッチボールを意識することが重要です。相手の言葉を受け止めながら、自然な流れでテーマを掘り下げていきましょう。
7.写真撮影
記事に写真を掲載する場合は、インタビューの前後で撮影を行います。インタビュー中の様子を撮影する場合もあります。
その際、自然な表情を引き出せるよう、和やかな雰囲気を保つことが大切です。写真は多めに撮影しておくと、後の選定がしやすくなります。
8.お礼と今後の流れの共有
インタビュー終了後は感謝を伝え、原稿確認の有無や掲載予定日など今後の流れを説明します。原稿のチェックを依頼する場合は、おおまかなスケジュールを伝えておくと相手も安心できます。
最後まで丁寧な姿勢を心がけることで、信頼関係の構築にもつながるでしょう。

インタビュー時に意識したい6つのポイント
1.話しやすい雰囲気を作る
初対面や取材に不慣れな場合では、相手が緊張していることも多いため、リラックスできる雰囲気を作ることが大切です。うなずきや笑顔、相づちを意識し、リアクションもやや大きめにとりながら、驚きや共感などの感情を伝えましょう。
相手の不安や緊張を取り除き、話しやすい雰囲気を作ることで、より深みのある内容が引き出せるようになります。
また、「~ということですね」のように相手の話を言い換えて返すことで、理解が伝わり、会話がスムーズに進みやすくなります。
2.メモに集中しすぎない
大事な内容を聞き逃さないようメモを取ることは大切ですが、メモに集中しすぎると視線が下がり、相手とのアイコンタクトやリアクションが減ってしまいます。録音している場合は、インタビュー内容をすべて記録する必要はなく、気になるキーワードや深掘りしたいポイントなど、要点を絞ってメモするようにしましょう。
質問票やPC画面ばかり見ていると、相手に事務的な印象を与えてしまいます。あくまでインタビューは「対話」であることを忘れずに進行することが重要です。
3.目的を常に意識する
会話が盛り上がること自体は良いことですが、本来の目的や聞くべき内容が聞けずに終わってしまっては意味がありません。インタビュー中は、つい話の盛り上がりに意識がいってしまいますが、読者に伝えたい内容や、記事の趣旨を常に念頭に置きながら進行することが大切です。
話が大幅に脱線しそうな場合は、タイミングを見計らいながら、自然に本題へ戻しましょう。
4.臨機応変に対応する
あらかじめ質問を用意していても、相手の話が予想外の方向に展開することは少なくありません。その場合は、無理に質問の内容や順番にこだわりすぎず、流れに合わせて柔軟に対応しましょう。
深掘りする際は、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どのように」といった5W1Hを意識すると、具体性が増します。
事前に質問項目を「必ず聞きたい質問」と「できれば聞きたい質問」に分類しておくと、流れに応じて質問の取捨選択がしやすくなります。
質問を考える際は、「必ず聞きたい質問」と「できれば聞きたい質問」に分けて内容を整理し、優先順位をつけておくとスムーズです。また、「Yes/No」で終わらないオープンクエスチョンを意識すると、具体的なエピソードを引き出しやすくなります。「どんな情報を読者に届けたいのか」「読者にとって価値ある内容とは何か」といった読者視点を意識しながら、質問を組み立てていきましょう。
質問は多めに準備しておくことで、当日の会話の流れに応じて柔軟に対応できます。
引用:インタビュー取材の事前準備6ステップ|依頼・リサーチ・質問設計まで解説 ―神楽坂編集室
5.時間をコントロールする
インタビューでは、聞きたいテーマを2~3個用意しておくことが多いですが、1個のテーマに時間をかけすぎてしまい、気づけば半分以上の時間が経過していた…ということも珍しくありません。
限られた時間の中で、聞きたい内容をバランスよく引き出すには、あらかじめテーマごとの時間配分をある程度決めておくことが重要です。
話が盛り上がるあまり予定時間をオーバーしてしまわないよう、常に時間配分と終了時間を意識しながら、上手に時間をコントロールしましょう。
6.事前リサーチを会話に活かす
取材前に行ったリサーチ内容は、インタビュー中にも積極的に活用しましょう。「以前、〇〇でお話しされていましたが…」と触れることで関心が伝わり、信頼関係の構築にもつながります。
一方で、すでに他の媒体で話している内容や、調べればすぐにわかる情報をそのまま質問してしまうと、時間の無駄になるだけでなく、相手の印象を損ねることもあるので注意が必要です。事前リサーチは、より深い質問をするための土台として活用しましょう。
まとめ
今回は、インタビュー当日の流れと、意識したい6つのポイントをご紹介しました。
インタビューの成功は、事前準備と当日の進行が噛み合ってこそ実現します。質問内容だけでなく、雰囲気づくりや時間管理、相手への配慮まで意識することで、より質の高い記事につながります。準備を活かしながら、対話を大切にしたインタビューを目指しましょう。





