2021年8月26日

読者に喜ばれる読み物を企画したい!インタビューの依頼について

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

「機関誌や広報誌が報告ばかりで面白くない」「目玉になるコーナーがほしい」「読者に喜ばれるコーナーを作りたい!」そうした思いで企画をお考えの担当者様も多いと思います。

機関誌の質とブランドを高めるためにオススメなのが、インタビュー記事です。

インタビューコーナーで雑誌のブランドを高める

特集や目玉記事として、芸能人、作家、アスリートなど著名人のインタビューコーナーを設けている機関誌があります。

著名人のインタビューはその内容の面白さはもちろんのこと、『著名人を招いてインタビューができる雑誌(とその発行元)である』というブランド力の向上にも大きなインパクトを与える記事です。

著名人が雑誌の方針に共感していることによって醸成される、雑誌への信頼感。そしてまた、その記事が読者に喜ばれることによって満足度も上がっていきます。

しかし、著名人に出ていただくとなると、何かのツテや関係性がないと踏み切れないのではないでしょうか。『なんとなく、報酬が高くつきそう』『本当に引き受けてくれると思えない』など、不安もたくさんあると思います。

確かにインタビューを受けてもらうための報酬、手続きなどについて知識も全くない状態から、ネットでたまたま見つけただけの広告代理店に安易な依頼をしてしまうと、高額の見積が出てきたり、そのあとの段取りもスムーズにいかなかったりと、苦労されるかもしれません。

しかし実は、インタビューの依頼では著名人との関係性などはそれほど重要な要素ではないのです(もちろん、関係性があればそれに越したことはありませんが)。

では、どのようにすれば関係性が希薄でも、ほどほどの報酬でインタビューを受けていただけるのでしょうか。

依頼先を考えよう

まずはインタビューの依頼先をしっかりと検討します。

『有名であればあるほどいい』『出てくれるなら誰でもいい』ではなく、自分たちの活動と共通点のある分野で仕事をしている人、または雑誌記事等で自分たちの業界について語っていたことのある人、自分たちの思いと近い活動をしている、または考えを持っている人などが候補となります。

例えば児童関連の団体が発行している冊子に載せるインタビューであれば、出産や育児を経験した人、産後ケアや保育について何かの媒体で話していた人などが良いでしょう。

福祉関連の場合は、親の介護について話している人、ボランティアをしている人などが良いかと思います。

著名人は比較的家族の情報や活動内容などをオープンにしているケースが多いので、しっかりと調べれば自分たちの団体に共感してくれそうな人は必ず見つかります。

もちろん、必ず引き受けてもらえるわけではないので、候補は複数選んでおきましょう。

取材依頼をしよう

次のアクションは取材依頼です。

インタビューしたい相手が個人で活動されている方であれば、本人に直接交渉をするか、窓口を確認して交渉します。SNSなどを利用されていれば、ダイレクトメッセージを送るのも可です(もちろん、依頼時には礼節を忘れずに!ダイレクトメッセージでの依頼は受けないと明示されている人には当然NGです)。

団体や企業、プロダクションなどの所属先がある人に依頼する場合は、ホームページの出演・問い合わせフォームからの依頼が一般的です。わからない場合は直接所属先に連絡し、依頼方法をご確認ください。

一般的に、依頼の際に必要となるのは

 1.媒体資料

 2.インタビュー企画書

の2つです。

取材依頼に必要なもの1.媒体資料

インタビューを掲載しようとしている雑誌について、「どのような雑誌か」「どのくらいの部数を発行しているか」「何人くらいの目にふれるか」など、どのような趣旨で、どのくらいの方に読まれているか、年齢層、性別など細かい情報があると良いでしょう。

取材依頼に必要なもの2.インタビュー企画書

インタビュー企画書には、インタビューの内容を記載します。

主に

  • 依頼理由(~について語られている記事を拝見し、ぜひ詳しく話してほしいなど)
  • インタビューコーナーの趣旨
  • インタビューの質問事項
  • 掲載ページの構成
  • 掲載写真の提供など依頼事項
  • 取材の時期
  • 掲載予定号の発行時期
  • 報酬・謝礼

といった内容です。

インタビュー時の流れや心がけておきたい実践的な内容については以下の記事にまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

インタビューの方法、必要な事前準備、流れ、成功の手順とは

依頼を受けてもらうためのポイント

相手によりますが、謝礼については3~10万円程度が一般的です。

インタビューを受けてもらう方にとって、掲載のメリット(社会貢献・イメージアップ・宣伝など)を感じていただけるかが鍵となります。

そのため、媒体資料・企画書にて、貴団体の機関誌を熱く語り、活動を理解していただく必要があります。そのためにも、依頼時のプレゼンテーションはしっかりと準備をして臨むことをオススメします。

相手の共感が得られれば、取材を受けてもらえる可能性が高くなり、インタビューの内容も良いものになるでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

インタビュー企画は取材先の確保など、継続が難しい側面もありますが、機関誌の質を高める上で非常に効果的ですし、多くの人が知っている著名人の方が登場する誌面が完成すると、きっと大きなやりがいも感じてもらえるはずです。

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