2016年4月20日

効果や反響率は?はがき・圧着・封書…各種DMの特徴とメリット

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インターネット全盛時代でもDM(ダイレクトメール)は健在

インターネットが普及した今、マスを除いた広告の主流はインターネット広告…と思いきや、実はそうではないのです。

折込チラシやDM(ダイレクトメール)は、非常に効果的な販促手法であるため、広告市場全体の14.4%を占めています。

折込チラシ、DM単体でも、雑誌広告、ラジオCMより広告費は多く、合計では新聞広告も上回ります。

参考:
日本の広告費50%を占めるプロモーションメディアとは?

FAXやEメールでのダイレクトメールもDMと言われることがありますが、DMとは一般的に以下の販促行為を指します。

販促のDMとは、ダイレクトメールの略で、個人あてに直接、はがきや郵便物を郵送して、販促活動を行うこと全般を指します。

参考:
販促DMを100%有効活用する7つの基礎知識

インターネット全盛の時代においても、DMは今なお効果の高い販促手法なのです。

しかし、DMといってもはがきもあれば封書もあります。それぞれどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。

そこで今回は、DMの種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。

DMの種類1.はがき

郵便はがきのことです。知らない人はいませんね。

はがきには、日本郵便が発行する郵便料金を示す証票が印刷された送料込みの「官製はがき」、郵便約款に定められた範囲内で製作され、切手を貼って投函する「私製はがき」の2種類があります。

では、はがきDMのメリット/デメリットを紹介しましょう。

はがきDMのメリット1.コストが安い

はがきは、あらゆる郵便物の中で1通あたり63円と送料が一番安く、2,000通以上であれば広告郵便として割引が適用されます。

必要工数も少なく、時間がかかりませんし、デザイン代や印刷代などの制作費も一番安く済みます。

はがきDMのメリット2.制作が簡易

スペースが狭いため、基本的にシンプルな印刷で済みます。

OfficeやIllustratorなどのデザインテンプレートも無料有料問わず多く、オンデマンド入稿も容易です。

はがきDMのメリット3.開封率100%

開封が必要ありませんので、開封率100%です。

手にとった瞬間、ダイレクトに訴求内容が目に入ります。

はがきDMのデメリット1.情報量に制限がある

スペースが狭いため、掲載できる情報量に限りがあります。伝えたい内容を全て掲載できるわけではありません。

そのため、何を記載するか、何を削るか、内容を吟味する必要があります。

はがきDMのデメリット2.個人情報やプライバシーに関わる内容には向いていない

内容が丸見えであるため、商品によっては、「商品を購入した」「興味がある」ことがオープンになってしまうと、心理的にマイナスになる場合もあります。

個人情報やプライバシーに関わる内容など、お客様にとってオープンにしてほしくない内容を掲載するには、はがきは向いていません。

DMの種類2.圧着はがき

圧着はがきとは、主に二つ折りの紙の内側に用件を記し、特殊な糊(のり)を塗布して圧力をかけ、接着したはがきのことです。

接着面をはがす際は特別な道具を必要としません。

一度はがすと再び貼りつけることはできませんが、簡単にはがすことができるため、開封がしやすいという特徴があります。

圧着はがきDMのメリット1.プライバシー情報が掲載できる

接着面を剥がさないと中身(内側)が見えないため、請求書や督促状、プライバシーに関わる内容など、受取人にだけ知らせたい情報を掲載するのに最適です。

圧着はがきDMのメリット2.掲載できる情報量が多い

二つ折りの場合、宛名面を含め4面が使えます。

内側にはプライバシーに関わる内容、外側には誰が見ても良い内容を掲載することが可能です。

圧着はがきDMのメリット3.開封率が高い

通常のはがきであれば、一見しただけで内容がほとんど想像できてしまいます。しかし圧着はがきの場合は、中身が見えないことにより思わず開けてみたくなる心理的な効果をもたらします。

圧着はがきDMのメリット4.様々な折りタイプに対応

圧着はがきには、基本の二つ折り以外に、Z型、切り取り線を入れた往復返信はがき付きのタイプ、A4や封筒と同じ大きさの大判タイプなど、様々なタイプがあります。

大きさによっては、封書並のコンテンツを掲載することができます。

圧着はがきDMのデメリット1.水や湿気に弱い

湿気の多い時期、雨に塗れるなどした場合、圧着部分が開けなくなったり、内側の印刷が破れたり、こすれる場合があります。

圧着はがきDMのデメリット2.重量制限に引っかかる場合がある

圧着はがきのメリットは通常のはがきよりも情報量が多いのに、はがきと同じ料金で送れることです。

しかし、郵便はがきとして認められる重量は6gまでです。

折りタイプ、用紙の種類、インクの量により、重量超過になり「郵便はがき」として認められず、料金が高くつく場合があります。

DMの種類3.封書

説明不要だと思いますが、封筒を使用したDMのことです。

封書DMのメリット1.情報量が多い

封書の場合、A4やB5などのチラシでも、折りたたんで3〜4枚は封入可能です。他にも冊子やクーポンチケットなど、様々な印刷物が封入可能です。

封書DMのメリット2.サンプルやノベルティが封入できる

商品サンプルやノベルティなどが封入可能なのが、封書の良いところです。これらの封入はドアオープナーとしての役割を果たし、開封率を高めることができます。

お客様は、膨らみのある封筒を見て「何か入っているかも」「何が入っているのだろう」と開封して確認したくなるでしょう。

参考:
顧客心理が鍵!DMの開封率をあげる5つの方法

封書DMのデメリット1.開封率が低い

封書DMの代表的な悩みといえるのが開封率の低さです。封書は中身が見えないため、一瞬で不要か不必要かを判断されます。

しかし、これは先ほど挙げたドアオープナー、ティーザーコピーやオファーなどで改善することができます。

封書DMのデメリット2.コストが高くなる

はがきに比べると、送料、印刷代、用紙代、そして封入にかかる工数、場合によってはサンプルやノベルティも必要ですので、コストが高くつきます。手間もかかる分、時間もそれなりにかかります。

そのため、コストパフォーマンスの向上を目指し、開封率を高める工夫が必要です。

DMの種類とメリット・デメリットまとめ

はがき・圧着はがき・封書とご紹介してきましたが、それぞれ目的に適した使い方があります。

簡単なSALE告知であれば、手っ取り早くはがきで告知すれば充分です。

新商品の告知であれば、封書でサンプルを封入するのも効果的です。実際に手にとって、試してみることができるのは、商品認知にも影響を与えますし、ドアオープナーの役割も果たします。

掲載したいコンテンツは多くあるが、送料を抑えたいなら、圧着はがきが適しているでしょう。

DMをどの種類にするのかは、目的やクリエイティブによっても変わってきます。

どれが最適なのかは、企画時にあらゆる面において必ず検証しましょう。