2022年2月25日

マニュアル制作の料金体系と制作会社の選び方

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

業務マニュアルや操作マニュアル、研修マニュアルなど業務には欠かせないマニュアル。
マニュアル制作には多くの時間と工数がかかるため、マニュアル制作会社に委託するケースも多いです。

そこで今回は、マニュアル制作会社の一般的な料金体系と作業項目、制作会社の選び方についてご紹介していきます。

マニュアル制作会社の一般的な料金体系

マニュアルは決まった枠に当てはめて作るものではなく、構成から組み立ててお客様ごとにそれぞれオリジナルで作っていくものです。

そのため、作業範囲や難易度、ボリューム等の仕様によって大きく金額が異なります。

例えば、「1ページあたり1,000字の原稿作成」と「1ページあたり5,000字の原稿作成」、「既存マニュアルの改訂」と「新規マニュアルの制作」では、作業項目は同じでも作業量は大きく異なりますし、テクニカルライティングなど内容の難易度によってもかかる時間が変わってきます。

そのため、「原稿作成料 1ページ●円」のように決まった値付けをするのが難しく、お客様が作ろうとしているマニュアルの目的や対象、元となる資料の有無等をヒアリングした上で費用を算出するのが一般的です。

制作会社によっては作業ごとの最低単価を設定している場合もあります。
原稿作成やデザインなどは「1ページあたり10,000円~」のようにページ単価で表記されたり、全体構成や企画、原稿整理、取材、撮影などについては「1式あたり」で表記されることが多いです。

しかし、会社ごとに「1ページ」や「1式」の定義がさまざまですので注意が必要です。

それぞれ制作会社はある程度仕様や難易度を想定した上で最低価格を設定していますので、より正確な金額を知りたい場合は見積をとるのが良いでしょう。

マニュアル制作に必要な作業

マニュアル制作の基本的な作業(=費用項目)は大きく4つに分けられることが多いです。

1.全体構成

マニュアル化すべき対象を、大分類でカテゴリ分けすることを指します。
大分類をさらに細分化して整理をした上で目次を作り、全体像を把握していきます。

2.誌面設計

マニュアルの用途や完成形等に合わせて、1ページあたり何文字入れるのか、どこに写真やイラスト等を入れるか、などを誌面上で割り振りフォーマットを作成します。

この作業を行うことで、準備すべき原稿の種類やボリュームが明確になります。

3.原稿収集

マニュアルに掲載する原稿を集める作業です。
必要に応じて取材や写真撮影を行います。

4.編集・ライティング

集めた原稿のテキスト化や、文章表現の検討、表記統一を行い、最終形に近い文章に仕上げていく作業です。
全体構成や誌面設計にあわせて、原稿の仕分けや文字数の調整などを行います。


このほかにも、仕様や納品形態に合わせて「デザイン」「イラスト」「漫画」「印刷」「HTML」などの作業が発生します。

費用項目や作業範囲は制作会社ごとに異なり、誌面設計を費用項目として設定していない場合や、別途コンサルティング費用がかかる場合などもあります。

作業範囲や内容に認識のずれがないよう、事前に制作会社とすり合わせをしておくと安心です。

マニュアル制作会社の選び方

マニュアル制作にかかる費用は制作会社によって大きく幅があります。

仕様にもよりますが、コンサルティング系の制作会社であれば500万円以上かかることもありますし、会社によっては数十万円で制作できる場合もあります。

マニュアル制作会社を決める際は、単純に見積金額だけを見るのではなく、見積の根拠や作業内容が明確かどうかも確認するようにしましょう。

特に作業範囲は制作会社によってさまざまで金額にも大きく影響するため、見積の段階で不明点を解消しておくことがのちのトラブル回避につながります。

また、マニュアルは一度作って終わりではありません。完成したマニュアルを運用し、PDCAを回しながらバージョンアップを繰り返していくものです。

そのためにも完成後の運用や改訂も視野に入れた上で、制作会社を選ぶ必要があります。

まとめ

今回はマニュアル制作の費用についてご紹介しました。

冒頭でもお伝えしましたが、マニュアルは決まった値付けをすることが難しい商材です。
疑問や不安を感じたり、より具体的な金額を知りたい場合は制作会社に相談してみてください。