2025年12月3日
六曜とは?意外と知らない本当の意味と行事との関係性
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カレンダーや手帳でよく目にする「大安」や「仏滅」といった表記。
「結婚式は大安が良い」
「葬式は友引を避けるべき」
など、行事の日取りを決める判断材料として広く知られていますが、六曜そのものの意味については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、六曜の意味と種類、そして行事との関係性についてご紹介します。
六曜(ろくよう/りくよう)とは?
六曜(ろくよう/りくよう)とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類の吉凶を示す暦注のことで、日ごとに縁起の良し悪しを判断する目安とされています。
起源は中国と言われており、もともとは1日を6つの時間帯に区切り、それぞれに六曜を当てはめたことが始まりとされています。
日本には鎌倉時代に伝わり、当初はただ時刻を表すためのものとして使われていましたが、江戸時代頃から現在のように縁起の良し悪しを判断する要素として広まったと言われています。
六曜の順番と種類
六曜は
「先勝 → 友引 → 先負 → 仏滅 → 大安 → 赤口」
の順番で繰り返されます。
ここからは、それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

先勝(せんしょう/さきがち)
先勝は「先んずればすなわち勝つ」という意味を持ち、「先手必勝」の日とされています。
何事にも積極的に、なるべく早く動いて物事を済ませた方が良い日とされ、午前中は吉、午後は凶と言われています。
友引(ともびき)
友引は、もともとは勝負の決着がつかない状態、つまり「共に引き分ける」という意味から転じて「友引」と呼ばれるようになったと言われています。
「友を引き寄せる」と考えられることから、結婚式などの祝い事には良い日とされ、「幸せのおすそ分け」にも通じると言われます。一方で、葬式は「友を冥土へ引き連れる」と連想され、避けられがちです。
朝は吉、昼は凶、夕方は吉とされています。
先負(せんぷ/さきまけ)
先負は「先んずればすなわち負ける」とされ、先勝とは反対の意味を持ちます。焦らず、争いごとも避け、平静に過ごすのが良いと言われています。
午前は凶、午後は吉とされています。
仏滅(ぶつめつ)
仏滅は「物事が滅する」「仏が滅する」という意味を持ち、六曜の中で最も縁起の悪い日と言われています。結婚式などの祝い事は仏滅を避ける傾向があります。
ただし、「物事が一度終わり、また新しく始まる日」ともされており、悪い縁を切り、新たに物事をスタートさせるのに向いているという前向きな解釈もあります。
大安(たいあん)
大安は「大いに安し」という意味で、何をするにも吉とされる日です。
六曜の中で最も縁起の良い日と言われ、結婚式などの祝い事は大安の日に行われることが多いです。
赤口(しゃっこう/せきぐち)
赤口は陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来し、鬼が人々を妨害し悩ませるということから、何をするにも向かない日とされています。
仏滅が「物が滅ぶ」「仏が滅ぶ」のに対し、赤口は「すべてが滅ぶ」とも言われ、最も不吉な日という考えもあります。
「赤」がつくため、火や刃物など、「死」を連想させるものには特に注意すべきとされています。
ただし、午前11時~午後2時は鬼が休む時間とも言われ、この時間帯のみ吉とされています。
六曜と行事の関係性
ここまでお伝えしてきたように、六曜にはそれぞれ吉凶がありますが、六曜を縁起の良い順に並べると以下のようになります。

結婚式
六曜の中で最も縁起が良いとされる「大安」が人気ですが、「友引」も「幸せを分け合う」という意味から好まれます。
「先勝」や「先負」はあまり気にしないケースが多いですが、「赤口」や「仏滅」は避けられがちです。
葬式
「友引」は「友を冥土へ引き連れる」、つまり「死」を連想させるため、避けたほうが良いとされています。中には友引を休業日としている葬儀場もあります。
一方、「仏滅」は「仏が滅ぶ」という字面から避ける方もいますが、六曜と宗教は関係がないため、あまり気にしないケースが多いです。
引っ越し
結婚式ほど六曜は重視されていませんが、引っ越しも「大安」が好まれ、「仏滅」を避ける傾向があります。
また、「赤口」は「火」を連想させることから、引っ越しにおいては仏滅よりも赤口を避けるケースもあるようです。
まとめ
今回は、六曜の意味や特徴、行事との関係性についてご紹介しました。
六曜はあくまでも暦の中の占いの一つであり、気にするかどうかは人それぞれです。必ずしも六曜どおりになるわけではありませんが、物事を進める際の一つの判断材料として役立つかもしれません。
カレンダー作成や行事のスケジュールを立てる際には、ぜひ参考にしてみてください。
