2016年8月30日

その使い方合ってる?間違いやすい日本語表現と読み方

日本語

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誤りがちな語句に気をつけましょう

私たちが普段使っている慣用句や語句の中には、つい使い方や意味を間違えてしまう日本語表現があります。

参考:
押さえておくべき慣用句の誤用表現26選
的を射た?得た?誤りがちな語句・日本語表現25選

間違えてしまう原因は勘違いだけにとどまりません。

日本語は表現が豊かであることに加え、時代の移り変わりと共に変化しています。そのため、誤った解釈などがそのまま使われてしまい定着してしまうこともあります。

それは表現だけでなく読み方もです。

そこで今回は、使い方を誤っている日本語、読み方を間違っている日本語をご紹介したいと思います。

誤用例1.使い方を間違っている日本語

押しも押されぬ→押しも押されもせぬ

正しくは「押しも押されもせぬ」です。

劣勢から反撃に転ずる「押すに押されぬ」との混用から間違える人が多いようです。

間が持たない→間が持てない

正しくは「間が持てない」と使います。最近では辞書に「間が持てない」を掲載する場合もあります。

声をあらげる→声をあららげる

正しくは「声をあららげる」です。

采配を振るう→采配を振る

正しくは「采配を振る」です。つい使ってしまいそうです。

新規巻き返し→新規蒔き直し

正しくは「新規蒔き直し」です。

劣勢から反撃に転ずる「巻き返し」との混用から間違える人が多いようです。

しかめつらしい→しかつめらしい

正しくは「しかつめらしい」です。

「まじめくさって堅苦しい感じがする」などの意味ですが、「しかめっ面」との混用から間違える人が多いようです。

足元をすくわれる→足をすくわれる

正しくは「足をすくわれる」です。

「足元を見る」との混用で間違う人が多いようです。

怒り心頭に達する→怒り心頭に発する

正しくは「怒り心頭に発する」です。

熱にうなされる→熱に浮かされる

正しくは「熱に浮かされる」です。

目鼻が利く→目端が利く

正しくは「目端が利く」です。

「目が利く」「鼻が利く」という言葉との混用でしょう。

誤用例2.読み方の間違い

意外に多い読み方の間違い。

一度確認してみましょう。

一世一代

「いっせいいちだい」と間違える人が多いですが、正しくは「いっせいちだい」です。

一生に一度だけあることを指します。

綺羅星(ほし)のごとく

「きらぼしのごとく」と間違える人が多いですが、正しくは「きらほしのごとく」です。

綺羅が夜空にまたたく星のようにたくさんあるという意味です。

上意下達

「上意げたつ」と間違える人が多いですが、正しくは「上意かたつ」です。

「上意」は上の者の意思や命令、「下達」(かたつ)は下に伝えて意思疎通をはかることを言います。

素読

「すどく」と間違える人が多いですが、正しくは「そどく」です。

十指に余る

「じっしに余る」と間違える人が多いですが、正しくは「じっしに余る」です。

他にも「十進法」「十戒」「十傑」「十返舎一九」は「じっ」と読みます。

舌鼓を打つ

「したづつみ」と間違える人が多いですが、正しくは「したつづみ」です。

斜に構える

「はすに構える」と間違える人が多いですが、正しくは「しゃに構える」です。

他人の立派な言行を良い手本にする意味ではありません。

代替案

「だいがえ案」と間違える人が多いですが、正しくは「だいたい案」です。

最近では、「だいがえ案」でも正しいとされる場合も増えています。

あり得る

「ありえる」と間違える人が多いですが、正しくは「ありうる」です。

年俸

「ねんぼう」と間違える人が多いですが、正しくは「ねんぽう」です。「棒」と「棒」の混用により間違える人が多いようです。

誤って使いがちな語句25選 まとめ

時代の移り変わりと共に、日本語も変化しています。

一部の誤用の中には、定着して辞書に掲載される場合もあります。

読み方については、指摘されるだけですが、印刷物の場合は思わぬトラブルに発展する可能性もあります。

普段から正しい日本語を意識することが大事です。

本来の意味が合っているかどうか、少しでも疑問に思ったときは一度調べてみると良いでしょう。