2016年5月11日

エリア、家族構成…チラシをより効果的にする配布先のセグメントとは

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配布先にもターゲット設定が必要

人通りの多いエリアで行う手配りなどは、「20〜30代の女性」など、ターゲットを見た目で判断して配っていることがあります。

しかし、ポスティングや折込チラシではそうはいきません。

チラシを配布する際に、考慮するのが商圏に基いた配布先の選定です。

商圏とは、店舗に集客できる範囲のことです。

地域密着型の店舗やスモールビジネスであれば、商圏の規模も小さく、全ての対象世帯に配布することが可能です。

しかし、大型の量販店やターミナル駅を中心に店舗展開する事業などは、商圏の範囲が広くなりますし、通販においては商圏の概念がありません。

不特定多数に配布する印象の強いチラシですが、商材やサービスによっては、ターゲットが多く存在するエリアをピンポイントで攻める必要があります。

そこで今回は、ターゲットにチラシを届けたい場合に必要な、配布先のセグメント方法についてご紹介したいと思います。

セグメント方法1.地域(エリア)の特徴で分ける

地域(エリア)の特徴によって配布先を選定することがあります。では、どのようなセグメントがあるのでしょうか。

地域(エリア)の種類1.住宅街

住宅街とは、商業施設が少なく、住宅地が集まった地域のことです。

地域密着型のスモールビジネスから通販型商材まであらゆるチラシに向いています。

地域(エリア)の種類2.高級住宅街

高級住宅街とは、その土地に歴史があり、区画が広い住宅が多くある、もしくは高級な雰囲気を持つ住宅街のことです。

高級車や投資向け不動産など、富裕層向けの商材チラシに向いています。

地域(エリア)の種類3.オフィス街

オフィス街とは、会社事務所やビルなどが多く集まる地域のことです。

ポスティングはあまり見られませんが、サラリーマンやOLが多いため、飲食店が多く集まる地域でもあり、チラシの手配りは多く見かけます。

地域(エリア)の種類4.学生街

明確な定義はありませんが、学生街とは、主に近くに大学が存在し、学生単身者が住むアパートや下宿が多く集まる地域のことです。

チラシについては、ポスティングはもちろん、学校周辺での手配りも多く見られます。

若者向けの商材や、ライフイベント(進学や就職)のタイミングに合わせた商材チラシが向いています。

ちなみに、教育施設が多く集まる地域のことを文教地区といいます。

地域(エリア)の種類5.繁華街

繁華街とは、商業施設の多く集まる地域のことです。

ポスティングには向いていませんが、不特定多数の人が集まり、人通りが多いため、手配りではたくさんの人にリーチが可能です。

地域(エリア)の種類6.ベッドタウン

都心へ通勤する者を中心に発達した、大都市周辺の郊外化した衛星都市を指す言葉です。

大型のマンションや団地が多く、ファミリー層向けの商材チラシに向いています。

家族構成で分ける

単身者向けの商材もあれば、既婚者や子供、ファミリー層向けの商材というものがあります。それぞれの特徴に併せて、配布される商材・サービスがかわってきます。

家族構成の種類1.単身者/独身者

単身者とは、一人で暮らしている人のことで、独身者はその名のとおり配偶者がいない人のことです。

学生街や若者に人気のある街は単身者向けのアパート・マンションが多くありますので、単身者向けの商材チラシが向いています。

家族構成の種類2.ファミリー層

ファミリー層とは、親と未婚の子供で構成される家族のことです。

エリアでいえば、住宅街やベッドタウンといわれる場所が配布先としては適しています。

世帯年収で分ける

世帯年収で配布先をセグメンテーションするのも、有効な手段です。

世帯年収とは世帯(家庭)の年収の合計のことです。家族だけでなく、同棲、一人暮らしなども含まれます。

また、自営業から正社員、アルバイトやパートなどの非正規雇用まで全ての収入が含まれます。

最近、総務省統計局が発表した「平成25年住宅・土地統計調査」のデータをもとに、エンジニアの清水正行さんが作成した「世帯の年間収入マップ」 も話題になりました。

世帯年収の平均を見れば、世帯年収の高い地区(例えば千代田区や港区)などは、富裕層向けの商材が適しており、逆に平均世帯年収の低いエリアには、低所得者向けの商材が向いているというエリアセグメンテーションが可能です。

他にも、高級住宅街にある戸建て、湾岸エリアのタワーマンション…などピンポイントで世帯年収の高そうなエリアを選ぶことで、反響率を高めていくことができます。

住宅の種類で分ける

住宅の種類1.戸建て

単身者より家族で住んでいる場合が多く、家族向けの商材がメインになります。また、築年数などにより、入居者の世代を判断できる材料があります。

また持ち家で車庫があれば、車の購入・買い替えなどの需要が見込めることになります。

住宅の種類2.集合住宅

集合住宅と一言で言っても、分譲住宅か、借家か、マンションかアパートか、築年数などでも居住者の世帯年収や資産などは違ってきます。

配布先のセグメンテーションまとめ

居住地によって世帯年収に大きな違いが出たり、住宅の種類や広さによって家族なのか単身者なのかがわかったり、属性を判断できる材料は多く存在します。

一度商圏を歩いてみたり、実際に配ってみるのも良いでしょう。

ポスティング業者によっては「このエリアは除く」、「一戸建てだけに配る」「車庫がある家だけ配る」のようなメニューやオプションが用意されている場合もあります。

参考:
費用やメリットは?チラシポスティング業者の特徴や注意点

さらにピンポイントに配布したいのであれば、エリアはもちろん、世帯年収や住居者の属性によって配布先を選べるタウンプラスを使うのもおすすめです。

代表的なチラシ配布方法5つとメリット・デメリット

リストがなかったとしても、ポスティングの配布先を絞る材料はたくさんあります。ぜひ検討してみてください。