2024年10月10日

【2024年10月最新】料金受取人払いとは?利用条件や表示方法、着払いとの違いを解説

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

アンケートや申込書などを受け取った際に、返信用封筒に「料金受取人払い」と記載されているのを見たことはありませんか?

これは、日本郵便が提供している「料金受取人払い」というサービスを利用して、差出人が郵便料金を負担せずに郵送できるという仕組みです。

料金受取人払いを活用することで、アンケートの回収率向上なども期待できますが、利用するためにはどのような条件があるのでしょうか。今回は、料金受取人払いの利用条件や表示方法、手数料についてご紹介いたします。

料金受取人払いとは?

料金受取人払いとは、郵便局に事前に申請を行い、封筒やはがきに所定の表示をすることで、差出人が切手を貼ったり料金を負担せずに返送することができるサービスです。

主な利用シーンとしては、以下のようなケースがあります。特に、会員や顧客に対して返信を求める際に利用されることが多いです。

・アンケート調査
・通販やサービスなどの申込書
・会員登録や情報変更手続き

利用条件と表示方法

料金受取人払いを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

・最低100枚以上発送すること
・事前に郵便局から承認を受けていること
・差出有効期間が2年以内であること
・住所、社名、カスタマーバーコードを印字すること
・郵便物、荷物の種類に応じた大きさの封筒・郵便はがきを使用すること
 (用紙を使用する場合は、長辺10cm~14cm、短辺8cm~12cm)
・所定の表示(下図)を、青・緑・黒のいずれかの色で印刷すること
 (用紙を使用する場合は、表示を印刷した用紙を郵便物等の表面の見やすい所に全面を密着させて貼付すること)

料金受取人払い_表示方法_封筒の場合
料金受取人払い_表示方法_はがき・用紙の場合

参考:料金受取人払|日本郵便株式会社

利用の流れ

料金受取人払いを利用するには、まず郵便局への事前申請が必要です。
料金受取人払承認請求書に記入し、封筒やはがきなどの印刷見本とあわせて郵便局へ持参します。

▼以下から料金受取人払承認請求書のWordファイルをダウンロードできます。
 料金受取人払|日本郵便株式会社

その後、郵便局から承認番号と整理番号が付与され、正式に承認がおりれば申請完了です。

※料金後納で支払う場合は別途申請が必要です。
 詳しくは「料金別納と料金後納の違いと利用手順」を参照してください。

利用料金

利用料金は、郵便物や荷物1通(個)ごとに、基本の郵便料金に加えて、以下の手数料がかかります。

ただし、実際に返信があった分だけの料金を支払う仕組みのため、例えば、1,000通のアンケートを配布し、500通の返信があった場合、返信にかかる費用は500通分の「返信分の郵便料金+手数料」となります。

種類1通(個)あたりの手数料
(1) 料金後納とするもので、かつ、郵便私書箱に配達するもの 19円
(2) 料金後納とするもの 26円
(3) 郵便私書箱に配達するもの 26円
(4) 上記(1)から(3)までのもの以外のもの 34円

参考:料金受取人払|日本郵便株式会社

支払い方法は、配達ごとの現金払いまたは料金後納払いから選ぶことができます。配達の都度支払う場合は表内の(4)、料金後納の場合は(1)もしくは(2)の手数料が適用されます。

また、表内の(1)および(3)にある「郵便私書箱」とは、申請することで無料で利用できる、郵便局内に設置された私書箱のことを指します。ただし、利用には「ほぼ毎日郵便物などの配達を受ける」「郵便私書箱を6か月以上利用する」といった条件があります。また、都市部では空きがない場合もあるため、事前に確認が必要です。

▼料金後納については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

着払いとどう違う?

「料金受取人払い」と「着払い」は、差出人が郵便料金を負担しないという点では似ていますが、郵便物の種類や事前申請の有無、差出部数など、いくつかの違いがあります。

料金受取人払い着払い
事前申請必要不要
(受取先の事前承認が必要)
最低差出通数100通(個)~1個~
郵便物の種類 手紙(定形郵便物・定形外郵便物)、
郵便はがき、ゆうメール、
心身障がい者用ゆうメール、ゆうパケット
ゆうパック、重量ゆうパック、点字ゆうパック、
聴覚障がい者用ゆうパック、ゆうパケット、
ゆうメール、心身障がい者用ゆうメール
手数料種類によって19円~34円 種類によって19円~34円
※ ゆうパックは手数料無料

まとめ

今回は、料金受取人払いについてご紹介しました。

事前の申請や正確な表示が必要ですが、うまく活用することで、会員や顧客に対する印象アップや、アンケート回収率の向上にもつながるかもしれません。

なお、郵便物や郵便局によって利用条件等が異なる場合がありますので、詳しくはお近くの郵便局に確認してみてください。

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