2015年8月18日
代表的なチラシ配布方法5つとメリット・デメリット
目次 ▼
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ネット広告が良いか、チラシが良いか
インターネットの普及により、ここ10年ほどで広告手法を変えた方は多いでしょう。
インターネットを活用するなら、まず自社サイトを持つことが基本です。
もちろん、自社サイトが存在するだけでは宣伝広告にはなりませんが、自社サイトがないと会社の信用を落としてしまうかもしれません。
そして、リスティング広告。GoogleやYahoo!などの検索エンジン横にあるテキストベースの広告ですが、チラシをこのリスティング広告に変えた会社も多いはずです。
ところがリスティング広告も、広告利用者が増えたせいで最近は費用対効果に見合った成果を出すことが難しくなってきました。
また、リスティング広告は商圏が限られるスモールビジネスや地元密着の集客型店舗では、そもそもインターネットとの親和性に疑問があります。
そのため、今チラシを使った広告が見直されてきています。チラシの配布には、さまざまな方法があります。あなたがよく知る新聞折込だけではありません。
今回は、使い方次第で大きな成果をあげることができるチラシの5つの配布方法、そしてチラシ配布のメリット、デメリットをお伝えしたいと思います。
シチュエーションによって、チラシの配布方法を変えることで、思った以上の成果をあげられるようになります。ぜひ覚えておきましょう。
チラシ配布方法1.新聞折込チラシ
まず新聞折込チラシですが、一番のメリットはその地域の新聞購読家庭全てにチラシが配られることです。配布エリアが分かれているため、エリア指定をすることが可能です。
これを読んでいる方の中には「新聞なんてもう読まないよ」「新聞は読まないけど、チラシは見てるよ」という方がいるでしょう。
2014年の記事によると、各年代における新聞の購読率は、60代:63.0%、50代:52.7%、40代:37.5%、30代:27.3%、20代:8.5%、10代:5.0%となっています。
さらに、チラシの利用者の多くが女性層です。そのため、高齢者で女性がターゲットの商品やサービスの紹介であれば、反応が期待できます。
参考:10代4%足らず、20代でも新聞購読率9%……主要メディアの利用状況(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース
新聞折込チラシのターゲット
新聞折込チラシの最適なターゲットは、家族世帯、主婦、高齢者です。
新聞折込チラシのメリット
新聞折込チラシのメリットは、一気にチラシを配ることができる、配布エリアを絞ることができる、確実に新聞購読世帯に届く、信頼感がある、などです。
新聞折込チラシのデメリット
新聞折込チラシのデメリットは、その他のチラシに埋もれてしまう、新聞非購読世帯には届かない、新聞購読層は限られる、などです。
チラシ配布方法2.ポスティング
ポスティングは、新聞折込チラシの悪いところをカバーしてくれる配布手法です。外注の場合、地域指定さえすれば新聞購読がない家庭にも届けられるため、抜け漏れが少なくなります。
チラシのみのポスティングのため、対象年齢や性別に縛りがない広い層に向けた商品やサービスであれば効果は高くなるでしょう。
ポスティングのターゲット
ポスティングの最適なターゲットは特にありません。ポスティング会社でセグメント情報を持っている場合によります。
ポスティングのメリット
ポスティングのメリットは、新聞非購読世帯にも届く、郵便ポストへの投函なので目立ちやすい、サンプルなどの商材も一緒に配布できる、などです。
ポスティングのデメリット
ポスティングのデメリットは、ポスティング禁止の住宅・マンションには配布できない、家の中まで持ち込まれない可能性がある、などです。
チラシ配布方法3.タウンプラス
郵便局のサービス「タウンプラス」を使えば、送り先の住所と名前が分かっていなくても、エリア指定をして、チラシを郵便物として配布することが可能です。
しかも、性別・年齢・未既婚・家族構成・住宅別世帯・推計年収データのうち、2つのデータを使って絞り込みができるというサービスなのです。
商品やサービスのセグメントができている場合、有効活用できるでしょう。タウンプラスを入り口として、反響を基にトライ&エラーを繰り返すこともできます。
ただし料金は1枚あたり約30円なので、新聞折込代の10倍かかるところがネックです。
タウンプラスのターゲット
タウンプラスの最適なターゲットはセグメントによって決められます。
タウンプラスのメリット
タウンプラスのメリットは、地域を細かく絞って配布できる、セグメントを細かく指定できる、などです。
タウンプラスのデメリット
タウンプラスのデメリットは、コストがかかることです。
チラシ配布方法4.街頭手配り
街頭手配りも立派なチラシ配布方法です。特に、駅前などの人通りが多い場所に店舗を構えている場合、チラシ手配りによってお店の存在を知ってもらえますし、配布する際もターゲットを絞って渡すことが可能です。
ただし店頭以外での配布は、警察に届け出をしなければいけません。申請から許可が降りるまで数日かかることもあるため、スケジュールはしっかりと決めておきましょう。
街頭手配りのターゲット
街頭手配りの最適なターゲットは特にありません。手配りなので配布する人は自分で決められます。
街頭手配りのメリット
街頭手配りのメリットは、店頭配布であれば店の存在を知ってもらえる、ターゲットを絞って配布できる、サンプルなどの商材も一緒に配布できる、などです。
街頭手配りのデメリット
街頭手配りのデメリットは、人件費かかること、一度の大量の配布ができない、店頭の人通りが少ないと認知されにくい、警察に配布の届け出が必要、などです。
チラシ配布方法5.フリーペーパー折込
新聞折込と同じように、地域のフリーペーパーに折り込んで配布してもらうことが可能です。フリーペーパーがポスティングの場合に限られます。
フリーペーパーの特性により商品ターゲットが絞られている場合もありますし、人が集まる場所(会社など)への配布も期待できるため、折り込むフリーペーパーの見極めが必要です。
フリーペーパーの広告掲載と合わせて、相乗効果を狙うという手法もあります。折り込み料金はまちまちですが、おおよそ新聞折込と変わらないと考えて良いでしょう。
フリーペーパー折込のターゲット
フリーペーパー折込の最適なターゲットは媒体によりますが、主に主婦や女性層です。
フリーペーパー折込のメリット
フリーペーパー折込のメリットは、フリーペーパーのターゲットマッチした商材は効果が見込める、フリーペーパーのクーポンなどと合わせて確認してもらえる、などです。
フリーペーパー折込のデメリット
フリーペーパー折込のデメリットは、ターゲットアンマッチのフリーペーパーは使えない、配布時期が限られる、などです。
5つのチラシ配布方法の特徴とメリットデメリットまとめ
たとえ同じチラシを用いても、配布方法を変えるだけで到達率や反応率などの効果は変わってきます。
どの手法にも良し悪しがあるので、まずはメリットデメリットをよく理解して、自分が扱っている商品やサービスに当てはまるのかを確認しましょう。
確かに、20~30年前に比べてチラシの効果は薄れてきています。というよりも広告手法が多様化してきているので、企業は新しい手法をどんどん試しているという状況です。
1つの広告手法に集約されないということは、逆にチャンスです。
すでに、手軽に使って何となく効果が出る広告・販促の時代から、1つの手法を突き詰めて、その商品にあった最大限の効果を発揮できる方法を模索する時代に移行しています。
トライ&エラーを繰り返し、ネットでの反応率が高い商品や方法、チラシでの反応率が高い商品や方法を見つけて、費用対効果の高い広告手法を実践できるようにしていきましょう。
たとえば、チラシの効果を高めるためには、チラシの基本構成や伝える情報が整備されている必要があります。基本的な内容なので、以下を参考にしてみてください。