2016年6月3日
子供向け、女性向け、男性向け…属性別によるデザイン傾向と特徴
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年代や性別で好みのデザインは変わる?
チラシやDMのデザインを考えるときは、商品特性はもとより、「誰に」向けているのかを考える必要があります。つまりターゲットです。
そしてターゲットの年齢や性別などの属性によって、それぞれ適したデザインというのがあります。
例えば皆さんも、10代の頃と社会人になった今では、洋服の好みや読む雑誌なども変わっているはずです。好みや趣向は、年齢とともに変化しますし、性別によっても違います。
属性別にデザインを変える必要があるのは、ターゲットがそれを見て、好ましい、親しみを感じるデザインでなければ、売上にも影響を与えるからです。
そこで今回は、年齢や性別などターゲットの属性別に異なるデザインの傾向をみていきたいと思います。
子供向けのデザインとは
まずは子供向けデザインの傾向をご紹介します。
子供向けデザインの傾向としては、まずシンプルであることが挙げられます。一番わかりやすい例は絵本の挿絵です。
配色にも特徴があり、全体的にカラフルです。
乳幼児向けキャラクター、うさこちゃん(ミッフィー)の生みの親として有名な絵本作家、ディック・ブルーナはブルーナカラーという独特の配色を使っています。
ブルーナによって描かれるイラストは、タッチも色数も非常にシンプルです。
しかし、子供向け商材でも、学習塾や学習教材のチラシとなると、話は別です。
子供向け商材の場合、子供の意見は反映されることもありますが、実際に購入するのは親です。
親が見るということも考慮しなければいけません。
親も見ることを想定する場合、子供の注意や興味を引く原色より、やわらかいパステルカラーを使うことが多くみられます。
このように対象を誰にするかで、色の使い方も異なってきます。
年齢ごとのデザインの違いとは
年齢ごとのデザインの違いを比較するなら、女性ファッション誌が良い見本です。
同じ年齢層でもジャンルがいろいろあるので一概に言えませんが、年代別のデザイン傾向が大きく異なります。
年齢ごとのデザインの違い1.10〜20代前半
ファッション傾向(ジャンル)によって、テイストの違いはあるものの、とにかく情報量が多いのが大きな特徴です。
ハートや星などのモチーフを多用したり、フォントや写真のフレームにはデコレーションも多く施されています。
テキストの量は、キャプションも含め膨大です。
色はパステルカラーが多く、手書き、もしくは手書き風のフォントが多いのも特徴です。
年齢ごとのデザインの違い2.20代後半〜30代
ファッション傾向問わず、年齢が上がるにつれてシンプルな傾向になります。
この辺りから、それぞれのライフステージに変化があらわれ、結婚や出産を迎える主婦層、キャリア系女子といった属性の違いが出てきます。
若い子供を持つ主婦向けの場合、やさしいパステルカラーの配色が多くなります。
キャリア系女子は黒や赤などを使ったシックなイメージになります。フォントは明朝体やゴシックなどが多いですね。
年齢ごとのデザインの違い3.40代〜50代
40代以上でファッションにお金を掛けられるタイプはたいてい決まっているため、高級志向が強いです。
全体的に見出しや写真なども余計な装飾がなくなり、余白も多くなります。
性別によるデザインの違いとは
続いては性別によるデザインの違いです。
男性向けデザインと女性向けデザインの大きな違いを比べるなら、配色の違いです。
例えば「男性は青」「女性は赤」というイメージを差別的と言う人もいますが、どちらかというとトイレのマークのようにわかりやすさを表現するための手段だったりします。
同じ商品やサービスでも男性向け女性向けでは、プロダクトデザイン、広告デザインともに印象がまったく違ったものになります。
例えば洗顔料や基礎化粧品で有名な「ビオレ」の製品サイトは、女性向けと男性向けではデザインが大きく異なります。
参考:
ビオレ公式サイト
メンズビオレ公式サイト
女性向けのビオレサイトは、パステルカラーが多く、花モチーフを使っており、エレガントで爽やかな印象です。
逆に男性向けのメンズビオレのサイトは、フォントもゴシックで、ネイビーに近い青を使い、力強い印象になっています。
ジェンダーそれぞれのイメージを表現したデザインでもありますが、トイレと同じように商品を識別し、間違って購入しないためという目的もあります。
ターゲットで違いが出るデザインの傾向 まとめ
チラシやDMの場合、商品仕様よりもファーストインプレッションが大事であり、読み手は一瞬で「自分に必要なものか」「良さそう」「好みかもしれない」などを判断します。
その一瞬の判断を逃さないためにもターゲットごとの配色やデザインが重要になるのです。
もちろんデザインを考えるときは、ターゲットだけでなくプロダクトデザインや商品特性との親和性も考慮する必要があります。
チラシでもDMでも、「誰に」を意識してデザインを考えてみると、反響率にもよい結果をもたらしてくれるはずです。