2015年7月23日

スキル・業務内容で解説するDTP・グラフィック・WEBデザイナーの違い

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デザイナーの種類によって持っているスキルが違う

皆さんはデザインに関わる仕事に種類があるのはご存知でしょうか。

確かに、パンフレットデザインをお願いしている印刷業者に、商品パッケージデザインやWEBサイトデザインを依頼することが可能になってきました。

これを当たり前だと思っている方もいますが、パンフレットデザイン、商品パッケージデザイン、WEBサイトデザインは別物です。本来、1人のデザイナーが全てを行うことはあまりないことです。

この3つを業務にわけると、DTPデザイン、グラフィックデザイン、WEBデザインとわかれます。

最近ではデザイナー業務もマルチタスクにこなす能力が求められる様になってきたため、それぞれの知識を持っていないと通用しない、という職場もあるでしょう。

しかし、何でもこなせないと仕事にならないという意識から、とりあえず「できますよ」と謳ってしまい、スキルが足らずに失敗してしまう業者もあります。

今回は印刷会社の差別化をするために、DTPデザイナー(オペレーター)、グラフィックデザイナー、WEBデザイナーの業務の特徴と求められるスキルの違いについてお話していきたいと思います。

こんなにあるデザイナーのお仕事

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デザイナーと一言で表現してもさまざまなデザイナーがあり、それぞれ必要なスキルは違います。

WEBデザイナー

主にWEBサイトのデザインやランディングページのデザインを行います。

UI/UXデザイナー

UI/UXはひとくくりにされがちですが、実は大きな違いがあります。

UI(ユーザーインターフェース)デザイナーは、デジタル機器やサービスの画面の見た目やデザイン的な役割を果たすためのデザイン設計をします。

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナーは、特定のサービスを使ったときに得られる経験や満足が最大になるようなデザイン設計をします。

DTPデザイナー(DTPオペレーター)

文字、写真、図などをレイアウトして印刷用のデザインや構成を作っていきます。

グラフィックデザイナー

印刷物からパッケージデザインなども含む平面の媒体で表現するためのデザインを行います。

CGデザイナー

コンピューターグラフィックを使って立体的な物のデザインを行います。

ゲームデザイナー

ゲームのストーリーやキャラクターなどをデザインします。

インダストリアルデザイナー

自動車、パソコン、携帯電話など、工業製品など、製品の機能性、安全性、使いやすさを含めたデザインを行います。

インテリアデザイナー

住宅や店舗などの室内空間のデザイン設計を行ったり、室内の家具や照明機具などのインテリアデザインや配置の設計を行います。

エクステリアデザイナー

建物の外観や乗り物のデザイン設計を行ったり、庭などの造園、玄関風景などのエクステリアデザインや配置の設計を行います。

家具デザイナー

デザイン家具や商業製品としての家具、また商売に必要な什器などのデザインを行います。

環境デザイナー

景観を考慮した都市計画や建築物、環境に及ぼす影響などをデザイン設計します。

空間デザイナー

建築物や公園などを含めた都市設計を美術的、また人の住みやさ、過ごしやすさなどを考慮してデザイン設計を行います。

フラワーデザイナー

結婚式、展示会、ホテルなど、さまざまなシチュエーションに応じて、花を使ったディスプレイのデザインを行います。

ジュエリーデザイナー

さまざまな金属や宝石を使って、アクセサリーをデザインします。

ファッションデザイナー

トレンドを取り入れた洋服のデザインを行います。


その他にも、プロダクトデザイナー、照明デザイナー、音響デザイナー、フォントデザイナー、メカニックデザイナーなど、恐らく世界には、もっとたくさんの専門的なデザイナーと言われる仕事があり、それぞれ必要なスキルは違います。

では、本題のDTPデザイナー、グラフィックデザイナー、WEBデザイナーの違いに戻りましょう。

グラフィックデザイナーとは

グラフィックデザイナーは商品、サービス、プロモーションに適したイメージやグラフィックを作り上げ、それをデジタルや平面の媒体で表現するためのお仕事です。

現在の印刷会社やデザイン事務所では、Adobe社のイラストレーターやフォトショップなどのパソコン用ソフトを使って、デジタルデザインの作成を行います。

グラフィックデザイナーに必要な基本的スキルは、以下の通りです。

・カラーリング、レイアウトなどの基礎知識
・イラストレーターやフォトショップなどの操作知識
・必要な媒体に合わせたデータ出力の知識
・デザインや各工程の基礎知識

DTPデザイナー(DTPオペレーター)とは

DTPデザイナーは、DTP(Desktop Publishing)の普及に伴い、コンピュータの画面を本などの紙面に見立てて、文字、写真、図などをレイアウトして印刷用のデザインを作るお仕事です。

通常、DTPデザイナーが効果的なDTP設計を行い、DTPオペレーターがAdobe社のイラストレーターやフォトショップを使ってデザインをし、文章が必要な場合はAdobe社のインデザインやQuark社のクォークデザインなどを使って印刷物の版下を作ります。

ただし中小規模の印刷会社では、DTPデザイナーがDTP設計からデザインや版下データまでを作成することが普通です。必要な基本的スキルは以下の通りです。

・カラーリング、レイアウト、タイポグラフィなどの基礎知識
・イラストレーターやフォトショップなどの操作知識
・組版、製版、印刷、製本、後加工などの印刷知識
・デザインや各工程の基礎知識
・各媒体におけるマーケティング知識

WEBデザイナーとは

WEBデザイナーは、Adobe社のイラストレーター、フォトショップ、ファイヤーワークスなどを使ってWEBページをデザインすることがお仕事です。

また、デザインしただけではネット上で見ることはできないため、WEBページにするためのコーディングという作業を行います。

これに加えて、CSSやJavascriptなどWEBページを作るための技術や、WEBページを置くためのサーバーの基本的な知識を一通り習得しておかなくてはいけません。

WEBデザイナーに必要な基本的スキルは以下の通りです。

・カラーリング、レイアウトなどの基礎知識
・イラストレーターやフォトショップなどの操作知識
・HTML、CSSなどのWEB表示の知識
・サーバーやデータアップの知識
・デザインや各工程の基礎知識
・WEBにおけるマーケティング知識

グラフィックデザイナー・DTPデザイナー・WEBデザイナーの違いまとめ

ポイントをおおまかに分けると、以下のようになります。

・DTPデザイナーは紙に出力して完成、WEBデザイナーはパソコン上で確認できて完成、グラフィックデザイナーは媒体による
・DTPデザイナーとグラフィックデザイナーは、基本的にどちらも印刷の知識を持っている(ことがほとんど)
・DTPデザイナーとWEBデザイナーは、媒体によるマーケティングの知識を持っていなければいけない
・WEBデザイナーは、HTML、CSS、サーバーなど、デザイン以外の知識を豊富に持っていなければいけない

どのデザイナーもパソコンを使ってデジタルデータを作りますしそれぞれ似たところはありますが、デザインを表現する媒体が違いますし、それによって考慮しなければいけない内容が変わります。

つまり、いくら良いホームページを作ってもらっても、良い印刷デザインをしてもえるか、良い商品パッケージデザインをしてもらえるか、とは別のお話ということです。

もし良い印刷物を作りたい、良い商品パッケージを作りたい、良いホームページを作りたいと思うなら、営業トークに騙されずデザイナーのスキルをはっきりと下調べしてから依頼するようにしましょう。

デザイナーのスキルを確認し、美い打ち合わせをするためにはいくつかのポイントがあります。以下でしっかりとポイントを押さえておきましょう。

デザイン打ち合わせで失敗しない6つの方法~クライアント編