2023年9月22日

【無料で使える】日本語対応の画像生成AIツール5選

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表紙や挿絵、アイキャッチや装飾用など、さまざまな場面で画像を使うことも多いですが、なかなかイメージ通りの画像が見つからず画像サイトで画像を探すのに時間がかかってしまう……という方も多いのではないでしょうか?

そんな方におすすめなのが画像生成AIツールです。AIツールを使うことでイメージに合ったクオリティの高い画像を短時間で作成することができ、時短や効率化が期待できます。

そこで今回は画像生成AIツールについてご紹介いたします。

画像生成AIとは?

画像生成AIとは、指示を出す文章(プロンプト)を入力するだけで、AIがそのイメージに合った画像を自動で生成するシステムです。写真と見間違うようなリアルなものから、実際には存在しないシチュエーションのものまで、数秒~数十秒でプロが描いたようなクオリティの高い画像を生成することができます。

本記事のアイキャッチ画像も画像生成AIを使用して作成したものですが、短時間で高クオリティの画像を生成することができるため、画像サイトでイメージに合う素材を探したり、一から画像を作成する必要がなく、作業の効率化につながり、アイデア出しとしても活用できます。

AIと言うとChatGPTが有名ですが、ChatGPTは文章生成に特化したAIモデルであり、画像そのものを生成することはできません。自動で画像を生成するためには別途画像生成AIツールを使う必要があります。

ChatGPTをはじめ文章生成AIについは以下の記事で詳しくご紹介しています。

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【無料でも使える】画像・イラスト自動生成AIツール5選

画像生成AIツールは非常に多くの種類がありますが、今回はその中でも無料で利用できて日本語に対応しているツールを5つご紹介していきます。ここでは例としてそれぞれのツールに共通して「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力して画像を生成しました。

1.Bing Image Creator

Bing Image Creator_キャプチャ

Bing Image Creatorは、Microsoft社による画像生成AIツールです。検索エンジンであるBingの新機能の一つとしても搭載されており、Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用することができます。

Bing Image Creatorに「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力した結果、わずか数十秒で以下のような4枚の画像が生成されました。

Bing Image Creator_生成画像

また、「空を飛ぶウサギ アニメ」のようにプロンプト内でタッチを指定することで、よりイメージに近い画像を生成することができます。

Bing Image Creator_生成画像

また、画像を生成するごとに「ブースト」と呼ばれる数字が消費されます。「ブースト」は画像生成にかかる時間を短縮するためのもので、0になっても無料で利用することは可能ですが、画像生成にかかる時間が長くなるという仕組みになっています。

Bing Image Creator_キャプチャ
ツール名Bing Image Creator
URLhttps://www.bing.com/create
料金無料

2.Canva

canva_キャプチャ

Canva(キャンバ)は、オンラインのデザインツールです。資料のデザインや画像編集、写真の加工など、簡単にクオリティの高いデザインを作成できるのが特徴です。

Canvaの機能の一つとして「Text to Image」というAI画像生成機能があります。Canvaは無料版と有料版がありますが、無料版のユーザーでも「Text to Image」を利用することができます。

Canvaではプロンプトのほかに、「アニメ」「水彩画」「ネオン」といった画像のスタイルや縦横比を選択することができ、より用途やイメージに合わせた画像を作成することが可能です。

canva_キャプチャ

ここでも先ほどと同様に「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力し、画像スタイルは「写真」、縦横比は「正方形」を選択したところ、以下のような画像が4枚生成されました。

canva_生成画像

続いては画像スタイルを「3D」に設定しました。指定する画像スタイルを変えると、同じプロンプトでも異なる印象の画像を生成することができます。イメージ通りの画像が生成されなかった場合は「もう一度作成」ボタンを押すと再度画像の生成が開始されます。

canva_生成画像
ツール名Canva
URLhttps://www.canva.com/ja_jp/ai-image-generator/
料金無料プランあり(一部機能制限)
有料プラン:年間12,000円~

3.AI素材.com

AI素材.com_キャプチャ

AI素材.comは、AIが生成した画像に特化した世界初の素材サイトです。画像のイメージやキーワードを入力して、AIが生成した素材の中からイメージに合うものを検索できるほか、イメージに合うものがない場合はプロンプトを入力して一から画像を生成することもできます。

無料版の場合は生成できる素材の数やダウンロードできる素材の数に上限がありますが、有料版の場合は制限なく利用することができます。

まずは検索窓に「空を飛ぶウサギ」と入力し画像検索したところ、「ウサギ」というキーワードは反映されず、飛行機や空の画像のみが表示されました。

AI素材.com_キャプチャ

続いて「空を飛ぶウサギ」をプロンプトとして入力し画像を一から生成したところ、今度は「空」というキーワードが反映されず、地面を跳んでいるウサギの画像が生成されました。

AI素材.com_生成画像

今回の例ではイメージと異なる画像が生成されてしまいましたが、 参考画像のアップロードやネガティブプロンプト(生成してほしくないものや強調されたくないものなど)の指定、AIによるプロンプトの自動作成などの機能もあるため、それらを使えばよりイメージを細かく伝えることが可能です。

ツール名AI素材.com
URLhttps://aisozai.com/
料金無料プランあり(一部機能制限)
有料プラン:月額1,480円

4.Artguru

Artguru_キャプチャ

Artguruは、オンラインで利用できる画像生成ツールです。AIによる画像生成、背景透過、アップロードした写真のイラスト化などの機能があります。

画像生成時に画像のスタイルやサイズを選択でき、「アニメ」「3D」「スケッチ」「ジブリ風」などのタッチから選ぶことができます。今回はスタイルとして「catoon」を選択し、「空を飛ぶウサギ」のイラストを生成しました。

Artguru_生成画像

また、Artguruでは他のユーザーが生成した画像やプロンプトも見ることができます。お気に入り登録することもできますし、他のユーザーが使用したプロンプトを参考にしながら画像を生成することも可能です。

無料プランの場合は1日に生成できる画像の枚数に上限がありますが、他のユーザーが生成した画像を見たり、ダウンロードするのはログイン無しで行うことができます。

また、アップロードした写真をイラスト化する機能もあり、人物写真をアバター化したり、風景写真を油絵風にするといった使い方も可能です。

ツール名Artguru
URLhttps://www.artguru.ai/jp/
料金無料プランあり(一部機能制限)
有料プラン:週3.99ドル~

5.My Edit

my edit_キャプチャ

My Editは、オンラインで使える画像編集・写真加工サイトです。画像上の不要なオブジェクトの削除やピンぼけ・手ぶれ補正など、さまざまなAI機能が搭載されており、AIによる画像生成機能も備わっています。会員登録をすれば無料で利用することができます。

My Editもプロンプトのほかに、「水彩画」「油絵」「ポップアート」といった画像のスタイルを指定することができ、より用途やイメージに近い画像の生成が可能です。

ここでも「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力し、スタイルは「油絵」を選択したところ、数十秒で以下のような4枚の画像が生成されました。

my edit_生成画像

My Editでは、AIによる画像生成機能のほかに、人物写真をアップロードしてイラスト化する機能や、風景写真をアップロードして周りの景色や季節を加工する機能もあり、さまざまな用途で広く活用することができます。

ツール名My Edit
URLhttps://myedit.online/jp/photo-editor
料金無料プランあり(一部機能制限)
有料プラン:月額580円~

まとめ

今回は無料で使える、日本語対応の画像生成AIツールを5つご紹介いたしました。

イメージと異なる画像や不自然な画像が生成されるなど、まだまだ精度は完璧ではなく、画像生成AIでよりイメージに近い画像を生成するためには、細かく指示を出すなどのプロンプトの工夫が必要です。プロンプトの作成にChatGPTを使うなど、複数のAIツールを併用するのも一つの方法と言えます。

ツールによって商用利用の可否や権利、クレジットの有無などが異なるため、利用する際は必ずツールごとの利用規約をよく確認するようにしましょう。

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