2023年6月26日

文章生成AIとは?無料でも使える文章自動作成ツール5選

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

ChatGPTの登場によって、より一層注目を集めている文章生成AI。近年はAIを使った文章自動作成ツールが数多くリリースされており、

「使ってみたいけどたくさんあってどれを選べばいいかわからない…」
「文章のクオリティが心配…」
「AIを使ってどんな文章が書けるの?」

といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、文章生成AIの基本的な知識と初めてでも試しやすい無料でも使える文章自動作成ツールをご紹介いたします。

▼ChatGPTについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
【初心者向け】ChatGPTとは?使い方やできること、注意点を解説
ChatGPTで記事作成はできる?編集者が知っておきたい活用術とは

文章生成AIとは

文章生成AIとは、人工知能(AI)の一種で、人間が書いたかのような自然な文章を自動で生成することができる技術です。膨大量のデータを学習しており、文章のテーマやキーワードなどを指定すると短時間でゼロから文章を作成することができます。

そして、そのAIを使って文章を作成することができるツールは「文章生成AIツール」「文章自動作成ツール」などと呼ばれています。有名な文章生成AIツールとしては、ChatGPTが挙げられます。

文章生成AIを使うメリット

文章作成にかかる時間の短縮

文章生成AIを使う最大のメリットは、文章作成にかかる時間を大幅に短縮できることです。

人の手で一から文章を作成する場合はかなりの時間と労力がかかりますが、文章生成AIツールを使えば長い文章であっても短時間で文章を生成することができます。

AIが作成した文章を手直ししたりチェックする必要はありますが、一から作成することに比べると大幅な時短につながります。

新しいアイデアを得られる

同じ担当者が文章を書いていると、文章表現が単調になってしまったりアイデアが行き詰ってしまうケースも少なくありません。

しかし、文章生成AIはインターネット上の膨大なデータを学習しているため、自分では思いつかなかったような新しいアイデアや表現方法を得ることができます。

文章生成AIでは、「記事作成」「メルマガ」「プレスリリース」「原稿執筆」「要約」「SNS投稿」「キャッチコピー」をはじめ、小説や詩などのクリエイティブ作品をゼロから作成することも可能です。

人的ミスを減らすことができる

人の手で文章を書いているとどうしても誤字脱字や変換ミスなどが発生してしまうこともありますが、文章生成AIを使えばそういったケアレスミスを最小限に減らすことができます。

ただし、もちろんAIも完璧ではなく時には間違った情報を生成することもありますので、AIが作成した文章は最後に必ず人間がチェックするようにしましょう。

文章生成AIを使うデメリット

文章の品質が低いことがある

先述したように、文章生成AIは人間が書いたような自然な文章を作成することができますが、やはり細かいニュアンスや文脈まで完璧に表現することは難しく、こちらが思った通りの文章が生成されるとは限りません。

また、AIである以上どうしても実体験に基づいた表現や感情的な表現は苦手であるため、それらは人の手によって補完する必要があるでしょう。

間違った情報が生成されることがある

文章生成AIは膨大な量のデータを学習しそれに基づいて文章を作成していますが、間違った情報や嘘の内容が生成されることもあります。AIが作成した文章をすべて信用するのではなく、正しい情報かどうかファクトチェックを行うようにしましょう。

また、AIが文章を生成する中で、元となるサイトのコンテンツをそのままコピーしてしまう可能性もあるため注意が必要です。文章生成AIツールによってはこうしたコンテンツのコピーがないかどうかをチェックする機能が備わっているものもあります。

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ChatGPTだけじゃない!無料でも使える文章自動生成ツール

Transcope(トランスコープ)

Transcope_キャプチャ

Transcopeは、シェアモル株式会社が運営しているAIライティングツールです。

TranscopeはSEOに強い文章を自動で生成することができるのが特徴で、獲得したいキーワードや参考にしたいサイトのURLを指定すれば自動で文章を作成することができるほか、競合サイトの分析やサジェストキーワードの提案、検索順位の調査も可能です。

ChatGPTを提供するOpenAIの最新APIであるGPT-4を利用しているため、短時間で高精度な文章を生成することができます。

国内企業によるサービスのため使いやすく、サポートが充実しているのも安心です。

サービス名Transcope(トランスコープ)
URLhttps://transcope.io/
生成できる主な文章 SEOライティング、記事作成 など
料金無料プランあり
有料プランは月額10,000円~

Catchy(キャッチー)

Catchy_キャプチャ

Catchyは、株式会社デジタルレシピが運営している文章生成AIツールです。

その名の通り広告などのキャッチコピーをはじめ、記事作成やメール作成、 戦略の立案などマーケティングに関する文章を作成することができるのが特徴です。

用途に応じた100種類以上の生成ツールがあり、会社名の考案や新規事業のアイデア出し、YouTubeの企画などもAIによって自動で行うことができます。

サービス名Catchy(キャッチー)
URLhttps://lp.ai-copywriter.jp/
生成できる主な文章マーケティング分野の文章作成、企画・立案 など
料金無料プランあり
有料プランは月額3,000円~

ELYZA Pencil(イライザ ペンシル)

ELYZAPencil_キャプチャ

ELYZA Pencilは、東京大学の研究室発の企業である株式会社ELYZAが運営する文章執筆AIです。

「ニュース記事」「メール文」「職務経歴書」という3つから文章の種類を選択し、キーワードを2~8つ入力することでAIが文章を作成してくれます。

登録なしで無料で利用することができますが、サイト内に「デモンストレーション用の小さなモデルです。精度面で不十分なケースもございます。」と記載があるように、生成される文章に少し不自然さが残っていたり、用途が限られてしまうので注意が必要です。

サービス名ELYZA Pencil (イライザ ペンシル)
URLhttps://www.pencil.elyza.ai/
生成できる主な文章ニュース記事、メール、職務経歴書
料金無料

Rytr(ライター)

Rytr_キャプチャ

Rytrは、 アメリカのRytr社が運営しているAIライティングアシスタントツールです。世界中で650万人以上のユーザーが利用しており、adidasやIKEA、DELLといった企業も導入しています。

広告のコピーや記事作成、アイデア出しなど40種類以上のテンプレートが用意されているのが特徴で、用途に合わせてさまざまな文章を作成することができます。

30種類以上の言語に対応しているため、海外へ向けた文章生成などにも活用できます。日本語で入力したり、日本語の文章を作成することも可能です。

サービス名Rytr(ライター)
URLhttps://rytr.me/
生成できる主な文章記事作成、コピーライティング など
料金無料プランあり
有料プランは月額9ドル~

Bing

Bing_キャプチャ

BingはMicrosoftが提供している検索エンジンですが、2023年よりBingにGPT-4の言語モデルを採用したAIが搭載され、対話型のAIチャットが利用できるようになりました。

ChatGPTと同じ「GPT」というモデルがベースになっているため、仕様やできることはChatGPTと似ていますが、ChatGPTは2021年9月までの情報しかインプットされておらずそれ以降の情報は文章に盛り込むことができなかったのに対し、Bingは最新の情報も文章に反映することができます。

文字数やりとりの回数に制限がありますが、リアルタイムな情報を入れた文章を作成する際にはよいかもしれません。

サービス名Bing
URLhttps://www.microsoft.com/ja-jp/bing
生成できる主な文章対話型AIチャットのためプロンプトによる
料金無料

まとめ

今回は、文章生成AIについての基本情報と文章自動生成ツールをご紹介しました。

AIを使えば、文章の作成はもちろんマーケティング施策やSEO対策、アイデア出しなどさまざまな業務が自動化でき、大幅な時短や効率化につながります。

今回は無料でも使えるツールを中心にご紹介していますので、まずはAIが作成できる文章のクオリティや使い勝手を試してみるのもいいかもしれません。ぜひ自社にあった文章生成ツールを見つけてみてください。

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