2024年2月21日

文章生成AIとは?無料でも使える文章自動作成ツール5選

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

ChatGPTの登場によって、より一層注目を集めている文章生成AI。
近年はAIを使った文章自動作成ツールが数多くリリースされていますが、

「試してみたいけどたくさんあってどれを選べばよいかわからない…」
「文章のクオリティが心配…」
「AIを使ってどんな文章が書けるの?」

といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、文章生成AIの基本的な知識と、初めてでも試しやすい無料の文章自動作成ツールをご紹介いたします。

▼ChatGPTについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
【初心者向け】ChatGPTとは?使い方やできること、注意点を解説
ChatGPTで記事作成はできる?編集者が知っておきたい活用術とは

文章生成AIとは

文章生成AIとは、人工知能(AI)の一種で、まるで人間が書いたかのような自然な文章を自動で生成することができる技術です。 膨大な量のデータを学習しており、文章のテーマやキーワードなどを指定するとそれに基づいて短時間でゼロから文章を作成することができます。

それらのAIを使って文章を作成するツールは「文章生成AIツール」「文章自動作成ツール」などと呼ばれ、中でも特に有名な文章生成AIツールがChatGPTです。

文章生成AIを使うメリット

文章作成にかかる時間の短縮

文章生成AIを使う最大のメリットは、文章作成にかかる時間を大幅に短縮できることです。

人の手で一から文章を作成する場合はかなりの時間と労力がかかりますが、文章生成AIツールを使えば、たとえ長い文章であっても短時間で作成することができます。

AIによって生成された文章は微調整や確認が必要ではありますが、それでも一から作成することに比べると大幅な時短につながると言えます。

新しいアイデアを得られる

一人の担当者が継続して文章を書いていると、表現が単調になったりアイデアが行き詰ってしまうケースもあります。

しかし、文章生成AIはインターネット上に存在する膨大なデータを学習しているため、思いもよらない新しいアイデアや表現方法を提供してくれる可能性があります。

文章生成AIでは、「記事作成」「メルマガ」「プレスリリース」「原稿執筆」「要約」「SNS投稿」「キャッチコピー」といった多岐にわたる文書から、小説や詩などの創作物まで、ゼロから生み出すことも可能です。

人的ミスを減らすことができる

人の手で文章を作成していると、どうしても誤字脱字や変換ミスなどが発生してしまうこともありますが、文章生成AIを使えばこのようなケアレスミスを最小限に減らすことができます。

ただし、もちろんAIが生成する情報も常に正確であるとは限らず、間違った情報を生成することもあるため、AIによって書かれた文章は最後に必ず人の目でチェックするようにしましょう。

文章生成AIを使うデメリット

文章の品質が低いことがある

先述のとおり、文章生成AIは人が書いたかのような自然な文章を作成することができますが、やはり細かいニュアンスや文脈まで完璧に表現することは難しく、必ずしもこちらが意図したとおりの文章が生成されるとは限りません。

また、AIである以上どうしても実体験に基づいた表現や感情的な表現は苦手であるため、それらの要素は人の手によって補完する必要があるでしょう。

間違った情報が生成されることがある

文章生成AIは膨大な量のデータをもとに文章を作成しますが、間違った情報や嘘の内容が生成されることもあります。AIが作成した文章をすべて信用するのではなく、事実関係を確認するためのファクトチェックを行うようにしましょう。

さらに、AIが文章を生成する中で、元となるサイトのコンテンツをそのままコピーしてしまう可能性もあるため注意が必要です。一部の文章生成AIツールにはこうしたコンテンツのコピーがないかどうかをチェックする機能が備わっているものもあります。

広報誌・機関誌専門の編集業務委託・BPO

ChatGPTだけじゃない!無料でも使える文章自動生成ツール

Transcope(トランスコープ)

Transcope_キャプチャ

Transcopeは、シェアモル株式会社が提供しているAIライティングツールです。

ChatGPTを提供しているOpenAIが開発したGPT-4という最新の言語モデルを使用しているため、短時間で高精度な文章を生成することができます。

中でもSEOに強い文章を生成できるのが特徴で、獲得したいキーワードや参考にしたいサイトのURLを入力するだけで自動で文章を作成してくれるほか、競合他社のサイト分析やキーワードの提案、検索順位の調査も可能です。

日本の企業が提供しているサービスのため使いやすく、サポートが充実しているのも安心です。

サービス名Transcope(トランスコープ)
URLhttps://transcope.io/
生成できる主な文章 SEOライティング、記事作成 など
料金無料プランあり
有料プランは月額11,000円~

Catchy(キャッチー)

Catchy_キャプチャ

Catchyは、株式会社デジタルレシピが提供している文章生成AIツールです。

その名のとおり広告などのキャッチコピーをはじめ、記事やメールの作成、マーケティング戦略の立案など、マーケティングに関するさまざまな文章を作成することができるのが特徴です。

用途に応じた100種類以上の生成ツールがあり、会社名の考案や新規事業のアイデア出し、YouTubeコンテンツの企画立案などもAIによって自動で行うことができます。

サービス名Catchy(キャッチー)
URLhttps://lp.ai-copywriter.jp/
生成できる主な文章マーケティング分野の文章作成、企画・立案 など
料金無料プランあり
有料プランは月額3,000円~

ELYZA Pencil(イライザ ペンシル)

ELYZAPencil_キャプチャ

ELYZA Pencilは、東京大学研究室発の企業である株式会社ELYZAが提供している文章生成AIツールです。

「ニュース記事」「メール文」「職務経歴書」という3つの文書タイプから選択し、キーワードを2~8個入力することでAIが自動で文章を作成してくれます。

登録なしで無料で利用することができますが、サイト内に「デモンストレーション用の小さなモデルです。精度面で不十分なケースもございます。」との記載があるように、生成された文章に少し不自然さが残っている場合があったり、生成できる文書の種類が限られてしまうので注意が必要です。

サービス名ELYZA Pencil (イライザ ペンシル)
URLhttps://www.pencil.elyza.ai/
生成できる主な文章ニュース記事、メール、職務経歴書
料金無料

Rytr(ライター)

Rytr_キャプチャ

Rytrは、 アメリカのRytr社が提供しているAIライティングアシスタントツールです。世界中で650万人以上のユーザーが利用しており、adidasやIKEA、DELLといった大手企業も導入しています。

広告コピーや記事の作成、アイデア出しなど40種類以上のテンプレートが用意されており、用途に合わせてさまざまな文章を簡単に作成することができます。

アメリカの企業が提供しているツールですが、日本語で入力したり日本語の文章を作成することも可能です。また、30種類以上の言語に対応しているため、海外へ向けた文章生成などにも活用できます。

サービス名Rytr(ライター)
URLhttps://rytr.me/
生成できる主な文章記事作成、コピーライティング など
料金無料プランあり
有料プランは月額9ドル~

Microsoft Copilot(マイクロソフト コパイロット)

Microsoft Copilot_キャプチャ

Microsoft Copilotは、Microsoft社が提供している生成AIツールです。対話型のAIチャットで文章を生成できるほか、テキスト情報から画像を自動生成することも可能です。

ChatGPTと同じ「GPT」という言語モデルがベースになっているため、仕様や使い勝手はChatGPTと似ていますが、ChatGPTは2021年9月までの情報しかインプットされておらず情報の鮮度が限定されているのに対し、Microsoft Copilotは検索エンジンをもとに情報を収集するため最新情報も文章に反映することができます。

10回までであればログインせずに利用することが可能で、ログイン後は1件のチャットにつきやりとりは30回までとなっており、30回を超える場合は新しくチャットを作成する必要があります。

サービス名Microsoft Copilot
URLhttps://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot
生成できる主な文章対話型AIチャットのためプロンプトによる
料金無料

▼Microsoft Copilotについては以下の記事で詳しくご紹介しています。

まとめ

今回は、文章生成AIについての基本情報と文章自動生成ツールをご紹介しました。

AIを活用することによって、文章作成はもちろん、マーケティング戦略やSEO対策、アイデア出しなどさまざまな業務が自動化でき、大幅な時短や効率化につながります。

今回は無料でも使えるツールを中心にご紹介していますので、まずはAIが作成できる文章のクオリティや使い勝手を試してみるのもいいかもしれません。ぜひ自社にあった文章生成ツールを見つけて活用してみてください。

広報誌・機関誌専門の編集業務委託・BPO