2024年10月16日

料金別納と料金後納の違いとは?利用条件と表記方法も解説!

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

企業から送られてくる封筒やDMに「料金別納」や「料金後納」と記載されているのを目にしたことはありませんか?

それぞれなんとなくの意味はわかっていても、具体的なサービス内容や利用方法については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「料金別納」と「料金後納」について詳しくご紹介します。
これらの仕組みを理解すれば、郵便物の発送作業をより効率的に進められるかもしれません。

料金別納とは

料金別納とは、郵便物の料金をまとめて支払う方法です。
あらかじめ郵便物に「料金別納」の表示を印字しておけば、発送時に切ってを貼る手間が省け、その場で一括して支払いができます。

利用条件

・送りたい郵便物の料金がすべて同一であること
・同時に10個(通)以上発送すること
・規定どおり「料金別納」の表示があること
・現金または郵便切手で支払うこと(100万円以上は現金のみ)

利用手順

1.郵便物に「料金別納」と規定どおりに印字する
2.郵便局で「別納郵便物等差出票」を受け取り、必要事項を記入する
3.郵便物と「別納郵便物等差出票」を窓口に提出する
4.現金または郵便切手で料金を支払う(100万円以上は現金のみ)

表示ルール

・円形の場合:直径2~3cm
・四角形の場合:縦横それぞれ2~3cm

印字場所は、縦長の郵便物の場合は左上、横長の場合は右上です。

郵便物の外部に差出人の氏名と住所を明瞭に記載していれば、マーク上部の差出郵便局名を省略することも可能です。また、マークの下半分以内に広告を表示することもできます。

参考:料金別納‐日本郵便

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料金後納とは

料金後納とは、1か月分の郵便料金を翌月にまとめて支払う方法です。
料金別納は発送する都度その場で支払うのに対し、料金後納は1か月分の郵便料金を銀行振込や口座振替(自動引き落とし)で支払うことができます。

料金後納を利用する場合は、事前に郵便局の承認が必要なため、前もって準備しておく必要があります。

利用条件

・1か月に50個(通)以上発送すること(ゆうパックは10個以上で利用可)
・郵便局からの事前承認を受けていること
・規定どおり「料金後納」の表示があること
・「ゆうびんビズカード」を提示すること

申請方法

1.郵便局で料金後納を利用したいことを伝える
2.申請書類を受け取り、必要事項を記入する
 ※日本郵便の公式サイトでは一部必要書類のWordファイルをダウンロードできます。
  https://www.post.japanpost.jp/question/webyubin/2.html
3.申請書類と本人確認書類を提出する
 ※法人の場合、月間利用金額によって登記簿謄本等が必要なことがあります。
4.月間利用金額の2倍の担保の提供を求められることもある
 ※法人か個人か、利用額などによって異なります。詳しくは各郵便局にお問い合わせください。
5.承認後、「ゆうびんビズカード」と「後納郵便物差出票」を受け取る

利用手順

1.承認後、郵便物に「料金後納」と規定どおりに印字する
2.「後納郵便物差出票」に必要事項を記入する
3.郵便物と「ゆうびんビズカード」、「後納郵便物差出票」を窓口に提出する。または「後納ポストイン」を利用する。
 ※後納ポストインとは、郵便局が無料で貸し出している専用ケースに郵便物と後納郵便物等差出票を入れれば、窓口に行かずポストから料金後納郵便物を差し出せるサービスです(書留やゆうパック、EMSは対象外)。後納ポストインの利用には申出書が必要なため、事前に郵便局に確認しておきましょう。

表示ルール

料金別納郵便と同様に、円形または四角形それぞれ2~3cmの大きさで表示します。

参考:料金後納‐日本郵便

1本線、2本線、3本線の違いとは?

「料金別納」「料金後納」のマークには、1本線、2本線、3本線のものがあります。これは、郵便物の配達日数や部数によって使い分けられており、2本線や3本線は大量部数かつ配達日数に余裕がある場合、料金の割引を受けるために利用されます。

1.下記以外の郵便物・・・1本線

2.配達に3日程度余裕がある区分郵便物、広告郵便物・・・2本線

3.配達に7日程度余裕がある区分郵便物、広告郵便物・・・3本線

▼郵便料金の割引制度については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

まとめ

今回は「料金別納」と「料金後納」の違いと、それぞれの利用手順や表示方法についてご紹介しました。

事前承認や担保の用意が必要な場合もありますが、これらのサービスをうまく活用すれば、切手を貼る手間が省けたり、郵便コストの管理がしやすくなるといったメリットがあります。

郵便物の種類や利用額によって利用条件や手順が異なる場合もありますので、まずはお近くの郵便局に相談してみてください。

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