2016年4月14日
低コストだけど開封率は低い?知られざるEメールDMの特徴とは?
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EメールDMも立派な販促手段
ポイントカードの登録や会員登録の際に、以下のような項目をみかけることはありませんか?
・当社からDM(ダイレクトメール)をお送りしてもよろしいですか?
□ 郵送
当ブログではDMを下記のように定義していますが、DMは郵送だけに限りません。
販促のDMとは、ダイレクトメールの略で、個人あてに直接、はがきや郵便物を郵送して、販促活動を行うこと全般を指します。
郵送DM、特にはがきについては、訴求内容が顧客の目に触れる可能性が高くメリットが大きい販促手段です。
しかし、インターネットの普及や個人情報保護への意識の高まりもあり、「廃棄時の個人情報の処理が面倒」「ゴミになる」などの理由で、避けられる傾向が高くなっています。
そのため、最近はEメールによるDMを希望する顧客が増えています。
このような背景から顧客からのニーズも高まりつつあるDMですが、他にはどのような特徴があるのでしょうか?
そこで今回は、EメールDMのメリット・デメリット、知られざるEメールDMの特徴をご紹介したいと思います。
EメールDMのメリット
では早速、EメールDMのメリットをご紹介しましょう。
EメールDMのメリット1.コストが安い
郵送DMは送料、印刷代、デザイン代、工数もそれなりにかかりますが、EメールDMは、郵送DMやFAXDMに比べて費用が安く抑えられます。
自社でシステム構築しなくても、最近ではメール配信機能付きのCRM(顧客管理システム)もありますし、無料有料含めメール配信サービスは数多くあり、選択肢は増えています。
EメールDMのメリット2.スピーディー
Eメールは、一斉送信も可能ですし、企画からライティング、送信までのスピードが早く済み、直前の原稿修正も可能です。
郵送であれば、1日半〜3日かかる送付が、Eメールであれば一瞬で送信可能です。
緊急告知などにも適していますし、Webアクセスへの誘導がスムーズで、結果が早いのも大きな特徴です。
EメールDMのメリット3.効果が可視化される
メールはWebサイトへのリンクが可能なため、パラメータ(変数)をつければ反響率が把握できます。
メール1通からどれだけのアクセスや購入があったかを確認できるため、PDCAを回しやすいというメリットがあります。
EメールDMのメリット4.見込み客の囲い込みが容易
キャンペーンサイトの応募や会員制サイトの登録は、顧客にとって心理的なハードルが低く、見込み客の囲い込み手段として大きな役割を果たしています。
「今は必要ないけど、いつか買おう」と思っている顧客、購入したことはないが商品を認知している顧客などにも簡単にリーチできるのが、EメールDMの良さです。
EメールDMのデメリット
続いてはデメリットをご紹介します。
EメールDMのデメリット1.開封されない可能性が高い
「件名」を見て、不要だと判断し、内容を見ずにメールを削除したことありませんか?
開封率が低いのは、EメールDM最大のデメリットです。
読まれるためには、「件名」を工夫をすることが必要です。
EメールDMのデメリット2.配信解除へのハードルが低い
広告だらけのDMや配信頻度の高いメルマガを解除した経験はありませんか?
メールDMは、クリック1つ2つで配信解除ができます。
郵送DMと比べ解除のハードルが低いため、顧客に「不要」と思わせないよう、クオリティにもタイミングにも考慮が必要になります。
EメールDMのデメリット3.ターゲットが狭くなる
ご存知のとおり、Eメールを使用する層=インターネットを普段使いしている層がメインになります。
いくらインターネットが普及したとはいえ、高齢者やITリテラシーの低い層には届きにくくなるため、商品やサービスによってはEメールDMが向いていないこともあります。
EメールDMのデメリット4.迷惑メールと判断される
使用しているメールアプリやメールサーバーの種類などによって、顧客の環境次第では、迷惑メールと判断される場合があります。
迷惑メールフォルダを確認してもらうよう、アナウンスが必要です。
EメールDMのデメリット5.届いていない場合がある
若年層や高齢者などは、携帯電話会社のメールアドレスをメインに使用している人もまだまだ存在します。
特に高齢者にとってドメイン指定受信設定は非常にハードルが高く、面倒な作業です。初期設定で、迷惑メール対策をしている顧客も多くいます。
また、届かないことが、クレームに繋がる場合もあります。
知られざるEメールDMの特徴 まとめ
EメールDMが抱える課題は開封率の低さだけではありません。
これまで携帯電話会社のメールをメインで使用していた層は、LINEの普及もあって最近ではメールを使用しない傾向にあります。
これは、迷惑メールの多さや、ナンバーポータビリティの開始によりキャリアの乗り換えのハードルが低くなったことも影響しています。
しかし、メール認証が必要なWebサービスやECサイトはたくさんありますし、メールマガジンの需要も健在で、メールを使わない人はそう簡単に減ることはないと思います。
最近ではスマホの普及もあり、GMailやYahoo!メールなどのフリーメールなどを使用する人は増えています。
EメールDMはまだまだ有効な手段です。「件名」を工夫するなどして、開封率を上げていきましょう。