2015年8月27日
用途も色々!誰でも使える3Dプリントサービス4選
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3Dプリンターとは
今さら3Dプリンターの説明をしなくてもお分かりの方は多いと思いますが、おさらいとして目を通しておいてください。
コンピュータで作った設計図をもとに、三次元立体成型により「モノ」を造り出す装置が3Dプリンターです。これがモノづくりの現場に革命を起こす技術として注目を集めています。
3Dプリンターの何が革命的かというと、これまでのモノづくりは、必ず金型を最初に作る必要がありました。今のモノづくりは、まずコンピュータで2D・3D設計図を書いて、設計図を元に金型を作り出します。
モノづくりは、試作品を何度か作り、修正をしながら商品に仕上げていきます。そして、修正の度に金型を作り直す必要がありました。
3D設計図作成→金型作り→試作品作り→3D設計図修正→金型修正→試作品作り……と繰り返すことにお金がかかったのです。
ところが3Dプリンターを使えば、3D設計図作成→試作品作り→3D設計図修正→試作品作り……となるため、金型を作成したり修正する必要がありません。
もちろん、大量生産する場合は金型を作る必要はありますが、テストマーケティング工程までは金型が要らなくなります。
金型工程を省けるため、3D設計図と3Dプリンターさえあれば、すぐに商品を作ることができます(割高ですが)。つまり、3D設計図自体が商品価値を持つことになります。
さて、そんな3Dプリンターが話題になってから数年が経ちました。
最近では試作品としてではなく、個人でフィギュアを作ったり、3Dプリンターで作成した作品自体が商品になっています。
世の中には、3Dプリンターを使ったさまざまなサービスができつつあります。そこで今日は、今提供されている3Dプリントサービスをいくつかご紹介していきたいと思います。
3Dプリントサービス1.DMM.make(DMM.com)
会社名:DMM.com
サービス名:DMM.make
URL:http://make.dmm.com/
提供サービス
3Dデータをアップロードすることで個人でも作品制作が可能。樹脂や金属など20種類以上の素材を選ぶことができる。
また、クリエイターが3Dデータを作成し、クリエイターズマーケットに出品、顧客が出品されている商品を購入すると、DMMで3D造形をして、郵送してくれるCtoCサービスも。
価格:
制作費用は要見積りによる。
クリエイターズマーケットはクリエイターが出品している商品による。
特徴:
・法人向けの3Dプリント導入支援、コンサルティング有り。
・街頭やテレビを使って、広告宣伝をしている。
・クリエイターは出品に当たって、必要な素材などをDMMから購入することができる
・オプションサービスで短納期、3Dデータ修正、データ制作代行なども提供している。
3Dプリントサービス2.3Dプリンティングサービス(キンコーズ・ジャパン)
会社名:キンコーズ・ジャパン
サービス名:3Dプリンティングサービス
URL:http://www.kinkos.co.jp/3dprinting/3dprint.html
提供サービス
顧客側が3D設計図を用意し、制作を依頼する形式。主に、BtoBで行われているサービス。オンラインでの入稿が可能。
価格:
造形物の体積・容積によって変わる。
特徴:
・樹脂タイプ(アクリル)、アクリルミニ、樹脂タイプ(エポキシ)、樹脂タイプ(ナイロン)、樹脂タイプ(カラー)から造形する物を選べる
3Dプリントサービス3.3Dプリントサービス(デジモデ)
会社名:デジモデ
サービス名:3Dプリントサービス
URL:http://contents.digimode.jp/3dprint/
提供サービス
顧客側が3D設計図を用意し、制作を依頼する形式。主に、BtoC中心で、BtoBも利用可能なサービス。
価格:
オブジェクトの幅 + 奥行き + 高さによって変わる。また通常出力と高精細出力に分かれる。
1,100円~
特徴:
・0.2mmほどの薄さでも正確に出力できる。
・オンラインでやりとりが可能。
3Dプリントサービス4.3Dプリントサービス(3Dayプリンター)
会社名:3Dayプリンター
サービス名:3Dプリントサービス
URL:http://3day-printer.com/
提供サービス
3Dデータをアップロードして、見積もり注文すれば工場より商品が届くサービス。
イラストや写真から3Dデータ制作を依頼することも可能。
価格:
素材、大きさによって変化する。
料金表の掲載あり。
特徴:
・「3Dが、3日で目の前に!」がキャッチコピー
・フルカラー石膏、アクリル樹脂、PPライク樹脂、ABSライク樹脂、ゴムライク樹脂、透明樹脂エポキシ樹脂、ナイロン樹脂(PA2200)、フルカラー樹脂、金属、紙に対応している。
3Dプリントサービスまとめ
今回ご紹介したサービス以外にもたくさんの3Dプリントサービスがありますし、恐らくオプション的な扱いでさまざまな業種で3Dプリントをサービス提供している企業はあるでしょう。
ある程度見渡す限り、まだ特徴的な3Dプリントサービスは、登場していないようですが、恐らく数年で話題になるサービスは出てくるはずです。
3Dプリンターが、私たち印刷業界と関係性が強いと思っている方もいると思いますが、今のところ、そこまで強い結びつきはありません。
もちろん、取り組みを始めている印刷会社もありますが、現時点では、冒頭で説明した通り、モノづくりの現場が一番商売として、メリットが強いでしょう。
ただし、3Dプリンターが持つ可能性は、どのような業界においても大きく活用できるはずです。
私たちも、ソリューションの一環として、印刷複製技術のプロフェッショナルとして、3Dプリンターをうまく取り入れていかなければいけないと考えています。