2024年10月1日
【2024年10月最新】知ってるとお得!郵便料金の割引サービスまとめ
目次 ▼
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ゆうパックやレターパックなど、日常でよく利用する郵便サービスですが、実はさまざまな割引制度があるのをご存知ですか?
今回は、知っておくとお得に郵便が利用できる割引制度をまとめてご紹介いたします。これらを活用することで、郵便料金を節約できるかもしれません。
割引には、主に以下のようなものがあります。
・区分郵便物
・広告郵便物
・バーコード付き郵便物
・郵便区内特別郵便物
・差出通数による割引
・ゆうパック利用時の割引
それぞれの利用条件や詳細について、順番にご説明していきます。
区分郵便物
区分郵便物とは、事前に郵便区番号ごとに仕分けされた郵便物のことです。
この仕分け作業を差し出し前に行うことで、料金が割引されます。
通常、郵便物は郵便局に差し出された後、機械によって郵便番号ごとに区分されます。しかし、通数が多い場合は仕分けに時間がかかったり、郵便物の種類によっては手作業での仕分けが必要になることがあります。
事前に郵便番号ごとに区分けすることで郵便局内での手間が省けるため、その分料金が割引されるという仕組みです。
なお、事前の申込は不要ですが、郵便局から交付される用紙が必要となるため、発送前に確認しておきましょう。
利用条件
■対象となる郵便物
定形郵便物、定形外郵便物、通常はがき、往復はがき
■差出通数
形状、重量および取り扱いが同一の郵便物を、同時に2,000通以上
■支払い方法
料金別納、料金後納、料金計器別納
■利用の流れ
(1)受取人の住所の郵便番号ごと、または差出郵便局が指定する郵便番号ごとに仕分けする
(2)差出郵便局が交付する用紙に、上記(1)の郵便区番号を記入する
(3)配達までに余裕がない場合は「割引」、配達までに3日程度余裕を持たせられる場合は「特割」、配達までに7日程度余裕を持たせられる場合は「特特」と朱記し、郵便物とともに束ねる
割引率
■基本割引率
・受取人の住所の郵便区番号ごとに区分されている場合
差出通数 | 割引率 |
2,000通~ | 3% |
1万通~ | 4% |
5万通~ | 5% |
10万通~ | 6% |
・差出郵便局が指定する郵便区番号ごとに区分されている場合
差出通数 | 割引率 |
2,000通~ | 1% |
1万通~ | 2% |
5万通~ | 3% |
10万通~ | 4% |
※往復はがきの場合は、それぞれの割引率が2分の1となる
■特別割引率
以下の条件に当てはまる場合は、基本割引率に加えて特別割引率が適用されます。
バーコード付きの郵便物かどうか、配達までに余裕を持たせられるかどうかによって割引率が異なります。
▼料金別納と料金後納については、以下の記事で詳しく解説しています。
広告郵便物
広告郵便物とは、チラシやダイレクトメール(DM)など、「商品の広告」「役務の広告」「営業活動に関する広告」を目的とした郵便物のことです。同一内容で大量に作成された広告郵便物は、郵便料金が割引される仕組みになっています。
事前に郵便局へ承認請求書と発送する印刷物のサンプルを提出し、承認を受ける必要があります。
広告郵便物の割引は、「差出の都度割引」と「月間割引」の2種類があり、それぞれ利用条件が異なるため事前に確認しておきましょう。
利用条件
■対象となる郵便物
定形郵便物、定形外郵便物、通常はがき、往復はがきのうち、「商品の広告」「役務の広告」「営業活動に関する広告」を目的とし、同一内容で大量に作成されたもの
※広告郵便物に該当するものの例:
セール案内、通販DM、展示即売会の案内、会員加入の案内 等
※広告郵便物に該当しないものの例:
経理関係書類、企画PR誌、政治・宗教広告、求人広告 等
■差出通数
形状、重量および取り扱いが同一の郵便物を、同時に2,000通以上
※月間割引の場合は、同時に2,000通以上かつ1か月に1万通以上
■支払い方法
料金別納、料金後納、料金計器別納
※月間割引の場合は、料金後納のみ(料金を後納する料金計器別納を含む)
■利用の流れ
(1)事前に印刷物のサンプルと承認請求書を取扱郵便局へ提出する
(2)取扱郵便局から承認書を受け取る
(3)差し出しの際に、承認書、郵便物のサンプル、差出郵便物を提出する
割引率
■基本割引
・差出の都度割引
一度の差出通数に対して、以下の割引率が適応されます。
差出通数 | 割引率 (定形郵便物・定形外郵便物) | 割引率 (はがき) |
2,000通~ | 12% | 8% |
3,000通~ | 15% | 11% |
5,000通~ | 18% | 14% |
7,500通~ | 19% | 15% |
1万通~ | 21% | 17% |
1.5万通~ | 22% | 18% |
2万通~ | 23% | 19% |
3万通~ | 24% | 20% |
5万通~ | 25% | 21% |
7.5万通~ | 26% | 22% |
10万通~ | 27% | 23% |
20万通~ | 29% | 25% |
30万通~ | 31% | 27% |
50万通~ | 33% | 29% |
80万通~ | 35% | 31% |
100万通~ | 37% | 33% |
・月間割引
1か月間の差出通数に対して、以下の割引率が適用されます。
差出通数 | 割引率 (定形郵便物・定形外郵便物) | 割引率 (はがき) |
1万通~ | 20% | 16% |
2万通~ | 22% | 18% |
5万通~ | 24% | 20% |
10万通~ | 26% | 22% |
20万通~ | 27% | 23% |
30万通~ | 29% | 25% |
40万通~ | 31% | 27% |
50万通~ | 33% | 29% |
100万通~ | 35% | 31% |
200万通~ | 37% | 33% |
※ ※往復はがきの場合は、それぞれの割引率が2分の1となる
■特別割引
以下の条件に当てはまる場合は、基本割引率に加えて特別割引率が適用されます。
バーコード付きの郵便物かどうか、配達までに余裕を持たせられるかどうかによって割引率が異なります
参考:広告郵便物‐日本郵便
バーコード付き郵便物
バーコード付き郵便物とは、郵便物に郵便番号や宛先を示すバーコードを事前に印字したものです。
このバーコードによって、郵便物を機械で正確に処理でき、仕分け作業が効率化するため、郵便料金が割引される仕組みになっています。
利用条件
■対象となる郵便物
厚さ6mm以下で、郵便物の柔軟性やミシン目の規格、封筒の材質などが日本郵便のガイドラインに適合している定形郵便物、通常はがき、往復はがき
■差し出し通数
形状、重量および取り扱いが同一の郵便物を、同時に1,000通以上
■支払い方法
料金別納、料金後納、料金計器別納
■利用の流れ
郵便物に受取人の住所を表す所定のバーコード(カスタマーバーコード)を印字して差し出す
バーコードの記載方法
■カスタマーバーコード
郵便番号や宛先を正確に示すバーコードを、以下のように印字します。
郵便物の引き受けの際には、郵便局でカスタマーバーコードが正しく印字されているかどうか検査を行います。日本郵便では事前に品質検査を受けることを推奨しています。
具体的なフォーマットや印字位置などの詳細は、日本郵便の公式サイトで確認することができます。
参考: 郵便番号・バーコードマニュアル バーコード|日本郵便株式会社
割引率
基本的に、1,000通以上の差し出しで一律3%の割引を受けることができます。さらに、区分郵便物や広告郵便物の場合には、割引率が加算されます。
差し出し通数 | 割引率 |
1,000通~ | 3% |
※往復はがきの場合は、割引率が2分の1となる
郵便区内特別郵便物
郵便区内特別郵便物とは、同一の郵便区内で引き受けから配達までが完結する郵便物を指します。
同じ郵便区内での配達となるため、郵便局での仕分けや作業が簡略化され、その分料金が割引されます。
利用条件
■対象となる郵便物
長さ34cm以内、幅25cm以内、重量250g以内の定形郵便物または定形外郵便物
■差出通数
形状、重量および取り扱いが同一の郵便物を、同一差出人から同時に100通以上
■支払い方法
料金別納、料金後納、料金計器別納
表示方法
郵便物の表面の見やすい位置に「郵便区内特別」の文字を明瞭に表示する
割引率
郵便区内特別郵便物の料金は、「特別料金(1)」から「特別料金(4)」までの4種類があります。
どの料金区分が適用されるかについては、以下の日本郵便の公式サイトに掲載されているフローチャートで確認することができます。
差出通数による割引
ここまでさまざまな割引の種類をご紹介しましたが、細かい条件を満たしていなくても、郵便物や荷物の差出通数に応じて割引が適用される場合があります。
■第一種郵便物(手紙)
最低1,000通以上を同時に発送する
■第二種郵便物(はがき)
最低1,000通以上を同時に発送する
■第三種郵便物(雑誌などの定期刊行物)
最低2,000通以上を同時に発送する
郵便料金の掲載は、日本郵便が提供するシミュレーターを使うと簡単に確認できます。以下からご確認ください。
ゆうパック利用時の割引
ゆうパックとは、日本郵便が提供する宅配便サービスで、3辺の合計が170cm以下、重さ25kgまでの郵便物や荷物が対象となります。
利用されている方も多いかと思いますが、ゆうパックにもさまざまな割引があります。
持ち込み割引
郵便局またはゆうパック取扱所に荷物を持ち込んで発送する場合、1個あたり120円の割引が適用されます。
※重量ゆうパック( 重さ25kg以上30kg以下)は、ゆうパック取扱所へ持ち込むことはできません。
同一あて先割引
過去1年以内に発送したゆうパック(または重量ゆうパック)の「ご依頼主控」を添えて、再度同じ宛先に荷物を発送する場合、1個あたり60円の割引が適用されます。
※着払いは割引対象外です。また、すでに同一あて先割引を使用した「ご依頼主控」では割引を受けることができません。
複数口割引
同じ宛先に荷物を2個以上同時に送る場合、1個あたり60円の割引が適用されます。
※同一あて先割引との併用はできず、着払いは割引対象外です。
ゆうパックスマホ割アプリ
ゆうパックスマホ割アプリとは、郵便局での宛名ラベル発行が簡単にでき、住所がわからない相手にも荷物を送ることができるアプリです。このアプリを利用して荷物を発送すると、1個あたり180円の割引が適用されます。
さらに、以下の割引も併用可能なため、お得にゆうパックを利用することができます。
■郵便局受取割引
発送時に郵便局を受取場所として指定することで、さらに100円の割引が適用
■継続利用割引
前月までの過去1年間で10個以上の荷物を発送することで、割引後の料金からさらに10%の割引が適用
まとめ
今回は、郵便料金の割引制度についてご紹介しました。
それぞれに細かな利用条件はありますが、割引制度をうまく活用することで、郵便サービスをお得に利用でき、コスト削減にもつながります。
郵便物の種類や差出通数に応じて割引率が異なる場合や、複数の割引を併用できる場合もあります。詳しい条件や最新情報については、日本郵便の公式サイトをぜひご確認ください。
参考:郵便局|日本郵便株式会社