2022年6月28日

料金別納と料金後納の違いと利用手順

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

企業から送られてくる封筒やDMに「料金別納」や「料金後納」と記載されているのを見たことはありませんか?

それぞれなんとなくの意味はわかっていても、サービスの詳細や、利用するにはどうすれば良いのかまではよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「料金別納」と「料金後納」についてご紹介します。
それぞれの違いやメリットを理解すれば、郵便物の発送作業がラクになるかもしれません。

料金別納とは

料金別納とは、郵便料金を一括で支払う方法です。

事前に「料金別納」の表示を郵便物に印字しておけば、発送の際にその場で支払いをすることができます。切手を貼る必要がないため、一つ一つの郵便物に切手を貼る手間が省けます。

利用条件

・送りたい郵便物の料金がすべて同一であること
・同時に10個(通)以上発送すること
・規定の通り「料金別納」の表示があること
・現金もしくは郵便切手で支払うこと
 (100万円以上の場合は郵便切手での支払いは不可)

利用手順

1.送りたい郵便物に規定通りの形式で「料金別納」と印字
2.郵便局の窓口で「別納郵便物等差出票」をもらい、記入
3.郵便物とあわせて「別納郵便物等差出票」を窓口に提出
4.現金もしくは郵便切手で料金を支払う
 (100万円以上の場合は郵便切手での支払いは不可)

表示ルール

・円形で表示する場合は、直径2~3cm
・四角形で表示する場合は、縦横それぞれ2~3cm

上記のマークを縦長の郵便物・荷物の場合は表面の左上部に、横長の郵便物・荷物の場合は表面の右上部に表示します。

郵便物の外部に差出人の氏名と住所を明瞭に記載している場合は、マーク上部の差出郵便局名を省略することも可能です。

また、表示マークの下部2分の1以内であれば、広告等を表示することもできます。

参考:料金別納‐日本郵便

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料金後納とは

料金後納とは、1か月分の郵便料金を翌月にまとめて支払う方法です。

料金別納は発送する都度その場で料金を支払うのに対して、料金後納は1か月分の郵便料金を銀行振込もしくは口座振替(自動引き落とし)で支払うことができます。

料金後納を利用する場合は事前承認が必要なため、前もって準備しておきましょう。

利用条件

・1か月に50個(通)以上発送すること(ゆうパックの場合は10個以上で利用可)
・郵便局からの事前承認を受けていること
・規定の通り「料金後納」の表示があること
・お客さまカード(ゆうびんビズカード)を提示すること

申請方法

1.郵便局窓口で料金後納を利用したい旨を伝える
2.申請書類を受け取り、記入する
 ※日本郵便の公式サイトでは一部必要書類のWordファイルをダウンロードできます。
  https://www.post.japanpost.jp/question/webyubin/2.html
3.必要書類の提出(申請書類と本人確認書類)
 ※法人の場合は月間利用金額によって登記簿謄本等が必要な場合があります。
4.月間利用金額の2倍の担保の提供を求められる場合がある
 ※法人か個人か、利用額などによって異なります。詳しくは各郵便局にお問い合わせください。
5.承認後、「ゆうびんビズカード」と「後納郵便物差出票」を受け取る

利用手順

1.承認後、送りたい郵便物に規定通りの形式で「料金後納」と印字
2.「後納郵便物差出票」に記入
3.郵便物とあわせて「ゆうびんビズカード」と「後納郵便物差出票」を窓口に提出、もしくは「後納ポストイン」を利用

後納ポストインとは

郵便局が無料で貸し出している専用ケースに郵便物と後納郵便物等差出票を入れてポストに差し出すことで、郵便局窓口に行かなくても料金後納郵便物が出せるというサービスです。書留やゆうパック、EMS(国際スピードゆうびん)は対象外になります。

こちらも利用には申出書が必要なため、事前に郵便局に確認しておきましょう。

表示ルール

料金別納郵便と同様に、円形と四角形それぞれ2~3cmの大きさで表示します。

参考:料金後納‐日本郵便

1本線、2本線、3本線の違いとは?

「料金別納」「料金後納」のマークには、1本線のもの、2本線のもの、3本線のものがあります。線の本数は配達までの日数や部数によって区別されており、2本線、3本線は大部数かつ配達日数に余裕がある場合に料金の割引を受けるために利用されます。

1.下記以外の郵便物・・・1本線

2.配達に3日程度余裕がある区分郵便物、広告郵便物・・・2本線

3.配達に7日程度余裕がある区分郵便物、広告郵便物・・・3本線

割引が適応される条件や割引率については以下の記事を参考にしてください。

まとめ

今回は料金別納郵便と料金後納郵便の違い、それぞれの利用手順や表示方法をご紹介しました。

事前承認や担保などの用意が必要な場合もありますが、これらのサービスをうまく活用することで、切手を貼る手間が省けたり、郵便にかかる費用の経費管理がしやすくなるというメリットもあります。

発送する郵便物の種類や利用額によって利用条件や手順が異なる場合もありますので、まずはお近くの郵便局に相談してみてください。

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