2024年8月23日

クリッピングとは?活用方法とおすすめクリッピングサービス5選

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クリッピングとは

クリッピングとは、さまざまな媒体に掲載されている記事を切り抜いて、記録・保管することです。
もともとは、新聞や雑誌の記事を収集することを指していましたが、現在では、新聞や雑誌だけでなく、WebメディアやSNS(X、Instagram、YouTube、Facebookなど)、テレビ、ラジオなど、あらゆるメディアに掲載されている情報もクリッピングの対象とされています。

クリッピングのメリット・活用方法

クリッピングには、さまざまなメリットがあります。
例えば、広報・PR担当の方であれば自社のメディア露出や広報活動の効果測定、マーケティング担当の方であれば業界動向やトレンドの調査、営業担当の方であれば競合他社の情報収集、編集担当の方であれば企画のネタ探しなど、あらゆる業務で活用できます。

効率的に情報を収集できる

クリッピングの大きな目的の一つは、情報収集です。
さまざまな情報源から関連する記事やデータを集め、整理することで、特定のテーマや業界に関する情報を効率的に集めることができます。そのため、業界動向や競合他社の動きを把握することも可能になります。

一つひとつ自分で調べて情報収集をしようとすると、膨大な時間と労力がかかりますが、クリッピングサービスを活用すれば、必要な情報だけを効率よく集め、社内で共有することも簡単です。

トレンドを把握できる

複数のメディアから情報をクリッピングし、記事化されている情報を分析することで、注目されているトピックやトレンドを知ることができます。

これにより、社会の動向や読者の関心を把握でき、どのような情報が求められているのか、さらにはどのような情報が読者の目に留まりやすいのかが見えてきます。また、社会のトレンドや消費者のニーズの変化を把握することで、マーケティングや商品開発の指針としても役立つでしょう。

特定のメディアに偏らず、複数の媒体からクリッピングし、幅広い視点でトレンドを捉えることが重要です。

広報戦略のヒントになる

新聞、雑誌、Webメディア、テレビなど、さまざまな媒体の情報をクリッピングすることで、それぞれの媒体の記事傾向や読者層の違いなどが見えてきます。媒体ごとの特性を知っておくことで、広報活動や情報発信を行う際に、どの媒体へのアプローチが最適か、といった広報戦略が立てやすくなります。

さらに、広報誌や機関誌、オウンドメディアなど、外部向けの記事コンテンツを発信する際、クリッピングで得た情報を活用して、企画やテーマ設定のヒントを得ることもできます。

また、自社商品やサービスに関する記事がすでにメディアに掲載されている場合、それらをクリッピングして集計・分析することで、広報活動の効果測定を行うことも可能です。

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おすすめのクリッピングサービス5選

ここからは、おすすめのクリッピングサービスをご紹介します。クリッピングサービスとは、さまざまな媒体から、ユーザーが指定した内容やキーワードに基づいて情報を抽出し、提供するサービスです。

クリッピングサービスを活用することで、効率的に情報を集めることができ、収集した情報を社内で蓄積・共有することも容易になります。

1.ELNET

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ELNETは、新聞約100紙、雑誌約30誌、Webニュース約1,500サイトから、必要な記事だけを収集し、朝一番に配信するクリッピングサービスです。ユーザーのオーダーメイドの検索条件に基づき、毎朝自動でクリッピングされた記事が配信されるため、情報収集の効率化を図ることができます。

新聞や雑誌の記事は、紙面そのままのイメージで配信されるため、視認性が高く、写真や図表なども掲載されているイメージをそのまま確認することが可能です。

また、1988年以降の新聞約100紙、雑誌約250誌の約4,500万件の記事の中から、見たい記事を検索できる「ELデータベース」というサービスも提供しています。

サービス名ELNET
URLhttps://www.elnet.co.jp/
料金要問い合わせ(利用人数・条件により異なる)

2.日経スマートクリップ

日経スマートクリップ_キャプチャ

日経スマートクリップは、日本経済新聞社が運営するクリッピングサービスです。

同社が発行する媒体だけでなく、全国紙や専門誌、地方紙など100紙以上の新聞メディア、約1,500サイトのWebニュース、雑誌約30誌と、豊富な情報ソースをカバーしています。

また、社内ポータルサイトと連携させることも可能で、業界動向や競合他社に関連するニュースを全社でスピーディーに共有することができます。さらに、社内でよく閲覧された記事を自動で集計し、ランキング化することも可能です。

サービス名日経スマートクリップ
URLhttps://telecom.nikkei.co.jp/guide/relevance/smart/
料金月額 83,000円/20名~

3.株式会社ジャパン通信社

ジャパン通信社_キャプチャ

株式会社ジャパン通信社は、紙媒体約2,500誌、Webメディア約3,500サイトという幅広い媒体から、必要な情報を抽出してユーザーに届けるクリッピングサービスを提供しています。全国紙から地方紙、業界専門誌、月刊誌まで、取扱媒体は業界最大級です。

クリッピングのほか、記事掲載リストや記事分析レポートの作成、インターネット上での誹謗中傷などのリスク情報を早期に発見するWebリスクサービスも提供しています。

サービス名株式会社ジャパン通信社
URLhttps://www.japan-tsushin.co.jp/index.html
料金紙媒体の場合:基本調査料18,000円+クリッピング単価(従量制)

4.ワイズワークスプロジェクト

ワイズワークスプロジェクト_キャプチャ

ワイズワークスプロジェクトは、クリッピングから広報活動のコンサルティング、リスクマネジメントまで、広報に関連するさまざまな業務をサポートしています。

専属の調査員がメディアを目視でチェックし、AIやアルゴリズムだけでは対応が難しい精度の高い調査と分析を行うことで、質の高い情報収集を実現しています。約5,000件のニュースサイトをはじめ、掲示板やSNSなど、さまざまなWeb媒体にも対応しています。

サービス名ワイズワークスプロジェクト
URLhttps://www.wise-works.com/
料金Webクリッピング:月額30,000円+データ抽出料金100円/記事

5.内外切抜通信社

内部切抜通信社_キャプチャ

内部切抜通信社は、毎日新聞社の関連会社で、80年以上にわたってクリッピングサービスを提供しています。

新聞、雑誌、Webあわせて約6,000媒体の情報を人の目でチェックすることで、曖昧なキーワードでのクリッピングや不要な記事の除外を行い、精度の高い情報分析が可能です。

また、約2,000誌以上の新聞や雑誌から該当する記事を切り抜く「新聞雑誌クリッピング」、主要な新聞からピックアップした記事を朝一番に届ける「早朝クリッピング」、口コミを調査する「クチコミクリッピング」など、さまざまなサービスを展開しています。

サービス名内部切抜通信社
URLhttps://www.naigaipc.co.jp/
料金早朝クリッピング:月額70,000円~/テーマ
Webニュースクリッピング:月額15,000円~/テーマ

まとめ

今回は、クリッピングの目的や活用方法、おすすめのクリッピングサービスについてご紹介しました。

クリッピングはあくまで情報収集の手段であり、重要なのは、集めた情報をどのように活用していくかをしっかりと考えることです。

クリッピングサービスを利用することで、効率的に情報を集められ、集めた情報の有効活用に時間を費やすことができるようになります。さまざまな業務に役立てられるからこそ、ただ情報を集めて終わりではなく、活用方法を見据えてクリッピングサービスを活用してみてください。

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