2026年2月26日
冊子制作に欠かせない台割とは?台割の種類と作り方
目次 ▼
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台割とは?
広報誌、社内報、カタログ、パンフレットなど、あらゆる冊子制作をスムーズに進めるうえで欠かせないのが「台割(だいわり)」です。
台割とは、どのページに何を掲載するのか、全体で何ページ構成にするのかなどをまとめた冊子の設計図のことで、ページ構成を可視化し、制作全体の骨組みを決める重要な役割を果たします。
台割がないまま制作を進めると、
・ページ構成の抜け漏れが発生する
・企画のボリューム配分が偏る
・校正や入稿スケジュールが混乱する
といったトラブルが起こりやすくなります。
一方で、最初に台割を作成しておくことで、
・冊子全体の構成がひと目で把握できる
・制作会社やデザイナーとの認識のズレを防げる
・進行管理表としても活用できる
といったメリットがあります。台割は単なる構成メモではなく、冊子制作をスムーズに進めるための管理ツールとしても活用できるのです。
作成のタイミング
台割は、原稿作成やデザイン制作に入る前の段階で作成するのが一般的です。冊子制作の工程の中では、企画内容を整理した後に台割を作り、ページ数の配分やコンテンツのバランスを確認します。
1.目的・ターゲットの整理
2.企画の立案
3.台割の作成
4.原稿作成
5.デザイン制作
6.校正
7.印刷・製本
この段階で台割を固めておくことで、冊子全体の構成やボリュームを俯瞰しながら制作を進められます。後工程での大幅な修正や手戻りを防ぎ、安定した進行につながるでしょう。
台割の種類
台割には大きく分けて「見開きタイプ」と「表タイプ」の2種類があります。
冊子のページ数や、台割に載せたい項目に応じて使い分けるのがおすすめです。
見開きタイプの台割
見開きタイプは、実際の冊子と同じように左右のページを見開きで図式化した台割です。
16ページ程度までの比較的コンパクトな冊子でよく使用され、主に以下のような特徴があります。
・どのページとどのページが見開きになるのか視覚的にわかる
・特集の流れやストーリー構成を確認しやすい
・完成イメージを具体的に共有できる
さらに、写真点数、おおよそのレイアウト案、広告の配置なども書き込むことで、より実践的な設計図として活用できます。
制作会社やデザイナーとの打ち合わせ前に作成しておくと、方向性のすり合わせがよりスムーズになるでしょう。

表タイプの台割
表タイプの台割は、ページ番号を軸にして内容を一覧化した台割です。
ページ数が多い冊子や、複数人で制作を進める場合に適しています。
表タイプには、以下のような特徴があります。
・全ページの情報を一覧で管理できる
・担当者や締切を整理しやすい
・進行状況を可視化できる
また、表タイプの台割には、ページタイトルのほかに、担当者名や校正スケジュール、仕様などを記載すれば、構成表と進行管理表を兼ね備えたツールとして活用できます。


台割の作り方
台割を作成するにあたって重要なのが、「何を台割に載せるのか」を整理することです。
台割に入れる主な項目
台割に入れる主な項目は、以下が挙げられます。
・ページ番号
・カテゴリー(表紙、扉、目次、特集など)
・ページタイトル、見出し
・掲載内容の概要
・担当者
さらに、制作会社への手配用としても使用する場合は、
・用紙の種類
・印刷色(4色、特色など)
・加工(PP加工、箔押しなど)
・製本方法
・入稿日、校了日
なども追加すると、情報を一元管理できます。台割を情報の集約場所にすることが、制作効率化のポイントです。
台割作成に使えるツール・ソフト
PowerPoint・Word・Excelを活用する
見開きタイプの台割を作るときは、PowerPointやWordが便利です。
・PowerPoint:図形やオブジェクトで直感的にレイアウトできる
・Word:見開き表示にして冊子イメージに近い形で作成できる
表タイプの台割にはExcelがおすすめです。ページごとに行を作成し、内容・担当者・締切・進行状況などを列で管理すれば、そのまま進行管理表として活用できます。フィルターや色分けを使えば、スケジュールの遅れや未着手ページもすぐに把握することが可能です。
テンプレートを活用する
印刷通販サイトなどでは、無料でダウンロードできる台割テンプレートが用意されているケースも多いです。
そのしたテンプレートをベースに、冊子の仕様や項目を自社用にカスタマイズしていけば、短時間で実用的な台割が完成します。
台割作成ツールを活用する
クラウド型の台割作成ツールを利用する方法もあります。
例えば、フクイングラフィック株式会社が提供する「台割Editor」は、会員登録をすれば無料で利用できる台割作成ツールです。
・ブラウザ上で編集や閲覧が可能
・データがクラウドに保存される
・複数人で共有できる
といった特徴があり、チームでの制作やページ数の多い冊子制作に適しています。
まとめ
今回は、台割の役割や種類、作り方についてご紹介しました。
台割は、冊子全体を俯瞰する設計図としての役割を持ち、制作を円滑に進めるためのツールです。上手に活用することで冊子全体の構成が整理され、著者や制作会社など外部とのやりとりや進行管理にも活用でき、ミスの防止や業務効率化にもつながります。
冊子制作のクオリティと効率を高めるためにも、ぜひ台割を積極的に活用してみてください。





