2025年8月12日
【無料で使える】日本語対応の画像生成AIツール6選

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表紙や挿絵、アイキャッチ、装飾など、さまざまな場面で画像を使う機会は多いですが、なかなかイメージどおりの画像が見つからず、画像サイトでの検索に時間がかかってしまう……そんな経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?
そんなときに役立つのが、画像生成AIツールです。AIツールを使うことで、イメージに合ったクオリティの高い画像を短時間で作成できるため、作業時間の短縮や効率化が期待できます。
そこで今回は、画像生成AIツールについてご紹介いたします。

画像生成AIとは?
画像生成AIとは、指示となる文章(プロンプト)を入力するだけで、AIがそのイメージに合った画像を自動で生成するシステムです。写真のようにリアルなものから、現実には存在しないシチュエーションのものまで、数秒から数十秒でプロが描いたようなクオリティの高い画像を生成することができます。
この記事のアイキャッチ画像も画像生成AIを使用して作成したものですが、短時間で高クオリティの画像を生成することができるため、画像サイトでイメージに合う素材を探したり、ゼロから画像を作成する手間が省け、作業効率を向上させるだけでなく、アイデア出しとしても活用できます。
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【無料でも使える】画像・イラスト自動生成AIツール6選
画像生成AIツールは非常に多くの種類がありますが、今回はその中でも無料で利用でき、日本語対応しているツールを6つ厳選してご紹介していきます。ここでは例として、各ツールに共通して「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力して画像を生成しました。
1.Bing Image Creator

Bing Image Creatorは、Microsoft社が提供する画像生成AIツールです。検索エンジンであるBingの新機能としても搭載されており、Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用することができます。
Bing Image Creatorに「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力すると、数十秒ほどで以下のような4枚の画像が生成されました。

また、「空を飛ぶウサギ アニメ」のようにプロンプト内でタッチを指定することで、よりイメージに近い画像を生成することができます。

なお、画像生成には、「高速作成」と「標準作成」の2種類のモードがあります。高速作成は1日15回まで無料で利用でき、高品質の画像を短時間で生成可能です。上限に達した後は、「Microsoft Rewards」というポイントを使用して高速作成を続けるか、標準作成で引き続き無料生成できます。
ツール名 | Bing Image Creator |
URL | https://www.bing.com/images/create |
料金 | 無料 |
2.Canva

Canva(キャンバ)は、オンラインで利用できるデザインツールです。資料作成や画像編集、写真加工など、クオリティの高いデザインを手軽に作成できるのが特徴です。
Canvaには「マジック生成」というAI機能があり、無料版ユーザーでも月50枚まで利用できます。画像、イラスト、動画をAIで生成でき、プロンプトに加えて「3D」「アニメ」「水彩画」といった画像スタイルや縦横比を設定できるため、用途やイメージに合わせた画像を生成することができます。

ここでも、先ほどと同様に「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力すると、以下の4枚の画像が生成されました。

画像スタイルを「色鉛筆」に変更すると、同じプロンプトでも異なる印象の画像が生成されます。生成された画像がイメージに合わない場合は、「再生成する」ボタンで再度画像の生成が開始されます。

ツール名 | Canva |
URL | https://www.canva.com/ja_jp/ai-image-generator/ |
料金 | 無料プランあり(一部機能制限) 有料プラン:年間8,300円~ |
3.Artguru

Artguruは、オンラインで利用できる画像生成ツールです。AIによる画像生成、背景透過、古い写真の修復など、さまざまな機能があります。
画像生成時には画像のスタイルやサイズを選択でき、「アニメ」「スケッチ」「油絵」などからタッチを選ぶことができます。今回はスタイルとして「油絵」を選択し、「空を飛ぶウサギ」のイラストを生成しました。

また、Artguruでは他のユーザーが生成した画像やプロンプトを見ることができ、気に入ったものをダウンロードしたり、他のユーザーが使用したプロンプトを参考にして画像を生成することも可能です。
無料プランでは1日に生成できる画像枚数に上限がありますが、他のユーザーが生成した画像の閲覧やダウンロードはログイン不要で行うことができます。
さらに、アップロードした写真をイラスト化する機能もあり、人物写真をアバター化したり、風景写真を油絵風に加工することも可能です。
ツール名 | Artguru |
URL | https://www.artguru.ai/jp/ |
料金 | 無料プランあり(一部機能制限) 有料プラン:月額9.99ドル~ |
4.My Edit

My Editは、オンラインで利用できる画像編集・写真加工サイトです。画像上の不要なオブジェクトの削除やピンぼけ・手ぶれ補正など、さまざまなAI機能が搭載されており、AIによる画像生成機能も備わっています。会員登録をすれば無料で利用可能です。
My Editではプロンプトのほかに、「水彩画」「油絵」「ポップアート」といった画像のスタイルを指定でき、より用途やイメージに近い画像を生成できます。
ここでも「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力し、スタイルを「油絵」に設定したところ、数十秒で以下の4枚の画像が生成されました。

My Editには、AIによる画像生成機能のほかに、人物写真をアップロードしてイラスト化する機能や、風景写真を加工して季節や背景を変更する機能など、さまざまな用途で活用できる機能が充実しています。
ツール名 | My Edit |
URL | https://myedit.online/jp/photo-editor |
料金 | 無料プランあり(一部機能制限) 有料プラン:月額580円~ |
5.Drop AI

Drop AIは、プロンプト入力に悩まず画像/イラストを生成できるAI画像生成サービスです。
Stable Diffusion XLという高度な画像生成モデルを使用しているため、「実写」「イラスト」など、好みのテイストに合わせて高品質な画像を生成することができます。さらに、参考画像のプロンプトをコピーできる機能や、複数の候補からプロンプトを選択できる機能も搭載。細かいプロンプトを考えなくても、アイデアを直感的に表現することが可能です。
こちらでも「空を飛ぶウサギ」というプロンプトを入力し、モデルテイストを「イラスト」に設定したところ、以下のような画像が生成されました。

基本的には無料で利用できますが、一度に生成できる画像の上限アップなど、より多くの機能が使える有料プランも提供されています。
ツール名 | Drop AI |
URL | https://drop4i.com/ |
料金 | 無料プランあり(一部機能制限) 有料プラン:月額980円~ |
6.Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、 画像・動画・音声を生成できるAIツールです。illustratorやPhotoShopなどさまざまな画像・動画編集ソフトを開発しているAdobe社が提供しており、 Adobeアカウントがあれば無料でも利用できます。
Adobe Fireflyは単体での利用に加え、illustratorやPhotoshopなどのAdobe製品と連携し、各ソフト上で直接利用することも可能です。
サイズやカラー、アングルなどのスタイルを細かく指定できるため、よりイメージに沿った画像を生成することができます。

今回の例では、スタイルとして「パステルカラー」「窓越し」を設定し、プロンプトに「空を飛ぶウサギ」を入力したところ、以下の4枚のイラストが生成されました。

また、Adobe FireflyのAIは、Adobe Stockや著作権が消滅したコンテンツなどを学習データとして使用しているのも大きな特徴です。そのため、多くのAI生成ツールで懸念される著作権・知的財産権侵害のリスクが抑えられ、安心して生成データを活用できます。
ツール名 | Adobe Firefly |
URL | https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html |
料金 | 無料プランあり(一部機能制限) 有料プラン:月額1,580円~ |
まとめ
今回は、無料で使える日本語対応の画像生成AIツールをご紹介しました。
イメージと異なる画像や不自然な画像が生成されるなど、まだまだ精度は完璧ではなく、よりイメージに近い画像を生成するためには、プロンプトの工夫が重要になってきます。例えば、プロンプトの作成にChatGPTを使うなど、複数のAIツールを併用するのも一つの方法と言えます。
ツールによって商用利用の可否や権利、クレジット表記の有無などが異なるため、利用する際はツールごとの利用規約を必ず確認しましょう。
