2024年6月6日

後悔しないために!ライターへ上手に依頼するコツとは

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

紙媒体の記事作成や、Web媒体でのコンテンツ更新など、さまざまな場面で必要となるライティング業務。しかし、ライティングには多くの時間と労力がかかり、内容によっては専門的な知識やスキルも必要です。そのため、自社内のリソースでは対応しきれないと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、アウトソーシングやクラウドソーシングを利用して、プロのライターに委託するのも一つの方法です。

クラウドソーシングを使ってライターを探す場合、全国各地のライターに仕事を依頼できるというメリットがありますが、オンライン上でのやりとりしかできなかったり、ライターによって品質や対応にばらつきがあるケースもあります。

しっかりと意思疎通ができていないと、あがってきた原稿を見たときに「なんだか思っていたのと違う…」ということにもなりかねません。
修正が多くなったり、確認に時間がかかったり、結果的に手間が増えてしまうことも……。

そこで今回は、ライターに業務を依頼する際のポイントについてご紹介いたします。

▼編集業務を委託できるアウトソーシング・クラウドソーシングサイトについては、以下の記事でご紹介しています。

仕様書を作成し、必要な情報を共有する

ライターに業務を依頼する前に仕様書を作成し、記事制作の目的やターゲット、費用、納期などをまとめておくことをおすすめします。

仕様書に記載する内容としては、以下の情報が挙げられます。

・企画概要やテーマ
・記事制作の目的
・対象となる読者
・掲載する媒体
・SEO対策として設定するキーワード(Web記事の場合)
・フォーマットやルール(表記ルール、画像の有無、文字数など)
・参考にすべき記事やベースとなる資料
・料金
・スケジュール、納期

それでは、これらの項目について詳しく説明していきます。

1.記事のテーマや目的を設定する

まずは、記事のテーマと目的を明確にします。

「このテーマに合った記事」「問い合わせが増えるような記事」という曖昧な指示では、記事の内容も曖昧で印象の薄いものになってしまいがちです。

読み手にどのようなメッセージを伝えたいのか、何を感じてほしいのか、どのような行動をとってほしいのか、といったことを明確にライターに伝えるようにしましょう。

また、媒体全体としてのテーマや目的、この記事を作成する背景や経緯などもまとめておくと、ライターが読者に寄り添った記事を書きやすくなります。

2.掲載媒体と読者層を明確にする

作成した記事をどのような媒体に掲載するかも共有しておきましょう。

同じテーマの記事であっても、オウンドメディア、SNS、雑誌など、掲載する媒体に応じて伝え方や表現も変わってきます。

例えば、オウンドメディアに掲載する場合、SEO対策としてキーワードやペルソナの設定が必要ですし、「どのキーワードからの流入を狙っているのか」「このキーワードは月間でどのくらい検索されているか」などもあわせて伝えておくと、記事の作成がスムーズになります。

また、記事の対象読者も明確にしておきましょう。
社内向けか社外向けか、その業界の知識がある人が読むのか、まったく知らない人が読むのかなど、読者対象によって表現方法や用語の使い方などが変わってきます。

例えば、同じ業界に向けた記事であれば多少の専門用語や業界内で一般的な表現などはそのまま使用できますが、一般の顧客やエンドユーザーなど、業界外の読者へ向けた記事では、専門用語を一般的な言葉に言い換えたり、注釈をつけるといった対応が必要になります。

3.フォーマットやルールを共有する

指定する文体や体裁がある場合は、事前に共有しておきましょう。見出しはいくつ必要か、文字数制限はあるか、画像はいくつ入れるか、などフォーマットをできるだけ細かく設定しておくと、その後の修正や調整が少なくて済みます。

過去の記事など、フォーマットとして参考にすべき資料があれば提示しておくと、よりわかりやすいです。

また、独自の表記ルールや共通言語などがある場合は、そちらも事前に一覧にまとめておくとスムーズです。

依頼内容のすり合わせを行う

冒頭でお伝えしたように、クラウドソーシングなどを使って遠方のライターに依頼する場合、メールやチャット等でしかやりとりができないというケースもあります。

仕様書の準備はもちろん大切ですが、仕様書だけ渡して終わりではなく、事前に打ち合わせを行い、記事内容や依頼の詳細をすり合わせておくことが望ましいです。

コミュニケーションが不足していると、共有すべき情報が漏れていたり、意図が正しく伝わらなかったりするなど、認識のずれにもつながります。進捗や不明点はこまめに確認し、完成後に大幅な修正が入ってしまうことのないようにしましょう。

まとめ

今回は、ライターに記事制作を依頼する際のポイントをご紹介しました。

初めて依頼するライターの場合は特に、情報の共有や細かいすり合わせが重要になってきます。
仕様書の作成など、事前準備が面倒に感じてしまうかもしれませんが、仕様や条件などを細かく指定しておくことで、修正を減らすことができ、クオリティの高い記事制作につながります。

ライターに依頼する際には、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてください。

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