2023年4月24日

PowerPointで動画作成!音声の埋め込みやスライドショーの録画方法とは

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

PowerPointで動画作成する方法

動画は視聴者の理解度を高めるツールとして、販促や研修、採用ツールなどさまざまな用途で活用されています。動画の需要が高まる中、専門知識がない人でも動画作成ができる編集ソフトも数多くリリースされていますが、実はPowerPointでも動画が作成できることをご存知ですか?

PowerPointで作成した資料をそのまま動画形式に出力することはもちろん、アニメーションを活用したりテロップを入れたりすることでクオリティの高い動画を作成することができます。

PowerPointで動画を作成するには、大きく以下の3つの方法があります。

①PowerPointをそのまま動画形式で保存する
②スライドショー使って動画を作成する
③PowerPoint内に動画を埋め込む

今回はこれらの3つの方法について、順番にご紹介していきます。

【動画作成の前に】PowerPointに音声ファイルを埋め込む方法

動画は、ナレーションやBGM、効果音を入れることによってより相手に伝わりやすく、印象に残りやすくなります。PowerPointで動画を作成するにあたって、まずはPowerPoint上にBGMや効果音などの音声ファイルを埋め込む方法をご紹介していきます。

1. 「挿入」→「メディア」→「オーディオ」

まずはじめに音声ファイルを挿入したいスライドを選択し、「挿入」タブから「メディア」をクリック、「オーディオ」を選択しましょう。 PC上に保存されている音声ファイルを使用する場合には「このコンピューター上のオーディオ」を選択します。

PPT音声埋め込み方法

2.PC上から埋め込みたい音声ファイルを選択

「オーディオの挿入」というダイアログが表示されるので、埋め込みたい音声ファイルを選択して「挿入」ボタンをクリックします。これだけで音声ファイルの埋め込みは完了です。

PPT音声埋め込み方法

PowerPoint上に音声ファイルが埋め込まれると、サウンドのアイコンが表示されます。アイコンの位置や大きさは、図形などと同様に自由に変えることができます。この後の設定でアイコンを非表示にすることも可能です。

PPT音声埋め込み方法

3.スライドの内容に合わせて音声ファイルを編集

サウンドアイコンをクリックすると「再生」タブが表示されます。「再生」タブからは音声ファイルのトリミングや繰り返し再生などの設定が可能です。「スライド切り替え後も再生」と「停止するまで繰り返す」にチェックを入れると、スライド全体を通して一つのBGMを流し続けることもできます。

PPT音声編集方法

▼ナレーションやBGMについては以下の記事で詳しくご紹介しています。

無料で使える!音声読み上げソフト10選
動画のクオリティを上げる!ナレーション制作会社6選
商用利用OK!無料でも使えるBGM素材サイト10選

その場で音声を録音することも可能

PCに内蔵されているマイクや外付けのマイクを使ってその場で音声を録音することも可能です。その場で録音する場合は、「挿入」タブ→「メディア」→「オーディオ」から「オーディオの録音」を選択しましょう。

PPT音声録音方法

「オーディオの録音」をクリックすると、以下のように「サウンドの録音」というダイアログが表示されます。赤いボタンを押すと録音が始まり、四角いボタンで録音停止、三角のボタンで録音した音声を再生することができます。

サウンドの名前を付けて「OK」ボタンを押せばPowerPoint上に先ほど録音した音声ファイルが埋め込まれます。あとは先ほどご紹介した方法で音声ファイルの編集や設定を行いましょう。

PPT音声録音方法
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①PowerPointをそのまま動画形式で保存する

ここからは、PowerPointで作成したスライドをそのまま動画にする方法をご紹介します。作成したスライドを動画形式で保存することで、スライドが自動で動いているような動画を作成することができます。

1.スライドを作成

まずはいつも通りにスライドを作成します。
見せたい動きに合わせてアニメーションや画面切り替えを設定していきましょう。

スライドの枚数が多いときにはスライドマスターの活用が便利です。スライドマスターの設定方法については以下の記事を参考にしてみてください。

2.「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」

スライドが完成したら、左上の「ファイル」タブをクリックし、「エクスポート」から「ビデオの作成」を選択します。

PPT動画保存方法

3.動画サイズとスライドの所要時間を設定

「ビデオの作成」からは動画のサイズと各スライドの所要時間を設定します。

動画サイズは

・Ultra HD(4K) 3840×2160
・フルHD(1080p) 1920×1080
・HD(720p) 1280×720
・標準(480p) 852×480

から選ぶことができます。

デフォルトでは「フルHD」になっていますが高画質になればなるほどファイルの容量も大きくなるため、動画の長さや用途に合わせて選択しましょう。

動画ファイルのサイズと各スライドの所要時間を設定したら、「ビデオの作成」ボタンをクリックします。最後に動画の保存先を選択すれば保存完了です。

PPT動画保存方法

②スライドショーを使って動画を作成する

続いて、PowerPointのスライドショー機能を使った動画の作成手順をご紹介していきます。

1.スライドを作成する

こちらもまずはいつも通りPowerPointでスライドを作成していきます。

2.スライドショーを録画

スライドが完成したら「スライドショー」のタブから「録画」をクリックし、「先頭から」を選択します。「記録」タブからでも録画可能です。

PPTスライドショー録画方法

以下のような録画画面に移動し、画面下半分には現在表示されているスライド、その上にはノート機能に入力しているテキストが表示されます。赤いボタンを押すとカウントダウンが始まり、スライドショーの録画が開始します。

カメラとマイクのアイコンをクリックするとカメラ/マイクのオンオフが切り替わります。発表者の様子をカメラで映してスライドと一緒に録画したり、説明している音声を録音することもできるので、セミナーや講演会の様子を記録する場合に便利です。

PPTスライドショー録画方法

録画画面の下部からは、カメラをオンにした際の背景設定や画面の表示レイアウトを変更することもできます。スライドショーの中でマウスポインターやペンを使うことも可能で、それらの動きもあわせて録画されます。

PPTスライドショー録画方法

3.録画したスライドショーを保存

スライドショーが最後まで終わると録画が終了します。録画が終了すると以下の画面が表示されるので、「エクスポート」ボタンもしくは画面をクリックしてください。

PPTスライドショー録画方法

エクスポートの設定画面が表示されるので「参照」から保存先を選択し、ファイル名を設定して保存します。「エクスポートのカスタマイズ」をクリックすると先ほどと同じように動画のサイズを変更することができます。

PPTスライドショー録画方法

③PowerPointに動画を埋め込む

PowerPointに動画を埋め込んで、PowerPoint上で動画にテキストや図形を追加することも可能です。

まず、動画を埋め込みたいスライドを選択した状態で、「挿入」タブから「メディア」を選択し「ビデオ」をクリックします。「このデバイス」からはPC上に保存されている動画、「ストックビデオ」からはMicrosoft上で提供されている動画、「オンラインビデオ」からはYouTubeなどオンライン上の動画を追加することができます。

PPT動画埋め込み方法

ファイルから動画を選択したら埋め込み完了です。

PPT動画埋め込み方法

動画を埋め込んだら、あとは通常のスライドを作成するときと同様に、テキストや図形などを追加することができます。BGMや効果音を追加したり、字幕をつけることも可能です。

PPT動画埋め込み方法

埋め込んだ動画の編集が完成したら、最後にPowerPointを動画ファイルとして保存しましょう。

まとめ

今回は、PowerPointを使って動画を作成する方法をご紹介しました。

PowerPointはスライド作成用のソフトではありますが、セミナー用の動画やアニメーション動画などを作成することもできます。PowerPointを使い慣れていれば比較的簡単に作成できるので、「専用の動画制作ソフトは難しそう」「ソフトを導入するハードルが高い」と感じている方はぜひ一度試してみてもいいかもしれません。

動画制作ソフトを使ってよりクオリティの高い動画を作成したいという方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

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