2020年4月22日
【営業・デザイナー・経営者編】印刷会社がテレワークをやってみた!職種別のメリット・デメリットとは?
目次 ▼
この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
テレワークって実際どう?
前回の記事でもお伝えしたとおり弊社では緊急事態宣言以前からテレワークを導入、はや一ヶ月が経過しました。
実際にテレワークを実施してみて、便利な点や困ったことなど、いろいろと見えてきた部分があります。
今回も、前回に引き続きテレワークに対する弊社社員、そして代表の本音を紹介します。
参考:印刷会社がテレワークをやってみた!職務・職種別に見るメリット・デメリットとは?(前篇)
デザイナー職(32)男性の場合
デザイナーの場合テレワークと親和性が高そうな職種というイメージがありますが、果たしてどうでしょうか。
【テレワーク】メリットに感じた点
通勤ラッシュを避けられるためウイルスの予防につながることはもちろんのこと、朝、通勤時間がない分寝ていられる、というのはメリットに感じています。よく寝て免疫力を高めることは、ウイルスに対しても有効と考えます。
(編集室よりコメント)
通勤がなくなったことで睡眠時間を確保できた、健康的になったという意見はよく聞きます。
そして何よりも濃厚接触を避けられるというのが今回のテレワークの最大の目的でもあります。
【テレワーク】 想定外の効果・気づいた点
始める前は、集中して仕事をできるかが不安でしたが、やってみると意外と捗るなという印象です。またChromeリモートデスクトップなどはもっとラグがあるものとおもっていましたが、思っていたよりも操作が円滑でした。
(編集室よりコメント)
会社のPCが持ち出せない、テレワーク用のPCがないといった問題から、自分が利用しているPCから他のPCにインターネットを経由して操作するリモート・デスクトップツールを使用する人が増えています。
使用する前に、必ず会社のセキュリティー担当者へ確認しましょう。(ネットワーク環境やセキュリティー・ポリシー上よっては使用できない場合があります。)
【テレワーク】 デメリットに感じた点
家の椅子が良い椅子ではない(折りたたみ椅子)ので、ずっと座っているとお尻が痛いです。買わなければいけません。
(編集室よりコメント)
良い椅子、欲しいですね…実はテレワークにおいて机と椅子はとても重要で、多くの人が肩こりや腰痛に悩まされているようです。
誰もが仕事用の机と椅子があるわけではありません。私の場合はダイニングテーブルとその椅子で作業していますが、やはり腰が痛くなります。
スペースの問題などで新たに椅子を買うのが難しい場合は、椅子と体の間にクッションを入れるだけで楽になるのでおすすめです。また、ノートパソコンの下に 分厚い雑誌などを重ねておくだけで、お前傾姿勢を防ぐこともできます。ぜひ試してみてください。
【テレワーク】 実践してみて煩わしいと感じた点
Chromeデスクトップはネット環境に依存しているので、一時的に悪くなったときに動きが鈍くなるのがちょっと気になります。
(編集室よりコメント)
VPNやリモート・デスクトップツールは、ネット環境に依存するため、常時接続しているとPCの動作が重くなることがあります。
状況によってはローカルの作業にしてしまうなど、対応を工夫する必要があります。
【テレワーク】 実践してみて、心配に感じた点
案件・状況によっては誰も出力確認をせず、クライアント様へPDFを送ってしまうケースも出てくると思いますので、ミスが有った場合が心配です。
リモートでやむを得ずPDFを送る際には、画面上での確認をより慎重に行うべきと考えます。
(編集室よりコメント)
自宅では出力(印刷)ができないため、ミスが見逃されがちです。テキストデータの場合もモニター上では校正が難しいのと同様です。普段より慎重なチェックが必要になりますね。
入社2年目営業職(23)女性の場合
続いては社内外のコミュニケーションが一番多そうな営業職女性の場合をご紹介します。
【テレワーク】 メリットに感じた点
- 電話対応や来客対応に気を取られないため、作業に集中できる
- 満員電車でのストレス(片道1時間半)がなくなり、日々の疲れが軽減した
(編集室コメント)
ちょっとした電話対応でも意外と時間を取られたり、集中力が削がれたりしてしまいます。休日出勤の方が業務に集中できるのと同様ですね。
片道1時間半は確かに長いですね。通勤は、心身ともに負担が大きく、ストレスの原因になることも多いです。出社するより在宅勤務のほうが生産性が高くなるのは、集中しやすいことストレスがない、という点に起因しているのかもしれません。
【テレワーク】 実践してみて、煩わしいと思った点・心配に思った点
- 他部署の方とのコミュニケーションをとる際の方法が今までは直接が多かったため、文章だけだと伝えにくい。
(在宅でのコミュニケーションの取り方に慣れれば問題なくなると思います) - これは自分の心の持ちようだと思いますが、会社に行く方がいい気がしてしまい、「本当に在宅していていい のだろうか」と不安になることがある
- 現状はないですが、今後急なお客様への訪問が必要になった場合、出社しているときよりも到着まで時間がかかることが心配。
まだ、自分で判断を全てつけられるわけでもないため、不安に思うことも多々ありますが、その都度、チャットや電話でのコミュニケーションをとることで、普段通りに進められているので、大きくデメリットと感じる点はそこまでありません。在宅ワーク前後の通勤時の荷物が多くなるぐらいですかね…
(編集室コメント)
やはり、言語化能力やコミュニケーション能力の差はテレワークのパフォーマンスを左右しますね。
また、実際に訪問するとなった場合、遠方に住んでいる社員のフットワークについてもテレワークの大きな課題の一つです。
中小企業経営者(52)男性の場合
さて、最後は弊社代表の声をご紹介します。
【テレワーク】メリットに感じた点
昨年号令をかけ、DTPオペレーターを中心としたリモートワークのテストを終え、なかなか本格導入に至らず、課題として積み残ったままであったが、今回のコロナウイルス問題により、社内が危機感を持ち、多くの社員が本格的なテレワークへ向かい合ってくれたこと。
(編集室コメント)
実は前衛からリモートワーク(テレワーク)のテストを行っていましたが、なかなか踏ん切りがつかず…予め準備していたのは良かったです。
【テレワーク】想定外の効果、気づいた点
会社よりも集中して仕事をしなければならないと意識し、作業効率が上がったという社員が増えたこと。
作業効率向上は、通勤電車に乗るという疲れがなく、また通勤時間が省略されるため、社員自身のプライベートに時間が充当されることからもたらされるものだとも考える。
将来在宅勤務が定着してくると、会社としては、
- 交通費の一部削減
- 社員使用スペースの削減=スペースの有効活用可能
- 消耗備品の利用が減少するための経費削減
といったメリットも生じ、利益向上にも繋がって いくものと気づいた。
(編集室コメント)
テレワークが普及することで会社側の負担がすくなくなる一方、社員の方は光熱費や水道代の負担が増えるといった問題もあります。
交通手当に変わる手当の支給なども検討事項になりますね。
【テレワーク】デメリットに感じた点
直接会話ができない社員が増え、寂しい(笑)
また、気づいた時に社員とコミュニケーションがとれていたのがチャット等で相手にアクセスしないといけないという点がデメリット。
社員の様子がうかがい知れない点も気がかりとなった。
(編集室コメント)
社員の様子、労働管理ができないというのは、よくある話ですが、寂しくなるというのは、意外というか可愛らしい感想です(笑)
実は雑談ができずにストレスを感じるというのがテレワークの課題になっているとも聞きます。
気分転換のための雑談も時には必要なのかもしれません。
また家に家族がいて煩わしさを感じる人もいれば、一人暮らしで寂しさを感じる方もいるようです。
まとめ
以上、弊社のテレワーク事情、社員と社長の本音をお届けしました。
テレワークに対する、忌憚のない、リアルな意見をご紹介できたと思います。
テレワークは業種・業界によっては、なかなか実施が難しい部分があります。我々も対面するトラブルや課題に対し、手探りのなか解決しているところです。
今後も試行錯誤を重ね、ミュニケーションロスの軽減や作業効率を向上を目指していきます。 。
今現在テレワークを実施している人、これから実施をしようとしている人の参考になれば幸いです。
ぜひ、感想やアドバイスをいただけたら幸いです。