2015年10月21日

販促効果を高める曜日別新聞折込チラシの特徴

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

新聞折込チラシは何曜日に配布すれば良いのか

以前に、チラシの効果を高めるための基本ポイントのお話をしました。

効果を高めるチラシの基本1.チラシの紙のサイズに気をつける
効果を高めるチラシの基本2.チラシの配布時期に気をつける
効果を高めるチラシの基本3.チラシを配布しながらトライ&エラーを重ねる

参考:基本を押さえよう!チラシの効果を最大に高める3つのポイント

私は、どのような商売であっても、新聞折込チラシが販促活動の基本中の基本だと思っています。

もちろん、広告・販促には戦略があり、いくつのもの手法を掛けあわせて考えるため、全ての商売が新聞折込チラシだけで結果を出せると断言はしません。

ただ、やはり、認知度を高めるため、来店を促すために、新聞折込チラシはうまく活用してもらいたい手法です。

そこで今回は、上記「折込チラシの効果を高めるための基本2.チラシの配布時期に気をつける」に着目して、一体何曜日に新聞折込チラシを使えば良いのか、その傾向を見ていきたいと思います。

月曜日に多い新聞折込チラシの特徴

月曜日は、休み明けで仕事の始まりという方が多いはずです。そのため、特に男性の集客や認知は難しいと考えられます。

女性にとっても同様、たとえ主婦でも、月曜日は一息つきたい方が多いため、折込チラシの枚数は少ない傾向があります。

よくある折込チラシは、週初のセールイベントを告知したスーパーや、休日に子どもの相手をしたことで思い出しやすい学習塾などです。

反対に、折込チラシが少ないということは、ライバルが少ないということでもあります。ターゲットを主婦層に絞った商売、また、土日まで息の長いお知らせが効果的な商売はチャンスかもしれません。

美容、健康、通販、旅行、求人などの広告は狙い目です。

火曜日に多い新聞折込チラシの特徴

火曜日は、週中の始まりであるため、平日では一番折込チラシが多くなる傾向があります。

メインはスーパーです。スーパーのセールは、火曜日、水曜日、木曜日が多く、2日連続、3日連続セールということも珍しくありません。

また、月曜日は祭日が多いため、年間スケジュールを作成すると、火曜日を中心にセール情報を宣伝する方が効率が良いと考えられています。

百貨店、ドラッグストア、家具屋、雑貨屋、ホームセンターなどのチラシも多く折り込まれています。

水曜日に多い新聞折込チラシの特徴

水曜日は、火曜日と同じく、スーパー、百貨店、ドラッグストア、家具屋、雑貨屋、ホームセンターのチラシが多く折り込まれています。

特に、百貨店、ドラッグストア、家具屋、雑貨屋、ホームセンターはスーパーとのチラシ競争を避けるために、水曜日に折り込む戦略を立てる店舗も多くなります。

また、ここからは週末に移っていくため、家族向けのチラシが増え始めることも特徴です。賃貸物件、建売物件の折込チラシも水曜日から徐々に出始めます。

木曜日に多い新聞折込チラシの特徴

木曜日になると、スーパーの折込チラシはだいぶ落ち着きます。そのため、全体的な折込チラシ枚数は少ない傾向があります。

また、週末に向けて、土地・マンション販売等、不動産関係等の折込チラシの割合が高く、内容は相談会や見学会等のイベント案内がメインになります。

家族でお出かけをするイベント情報は、木曜日が狙い目です。金曜日に集中する週末向け折込チラシを避けることができるためです。

家族のイベントという比較的ニーズが高い内容であるため、情報の鮮度は保たれやすいはずです。

金曜日に多い新聞折込チラシの特徴

金曜日は、圧倒的に週末のセールやイベント・展示会等の折込チラシが多くなります。

土地・マンション・建売物件販売、リフォーム等の不動産系の折込チラシはやはり多く、家電量販店、ショッピングモール、自動車関連の折込チラシも増えます。

土日の休日の過ごし方、家族で話し合って購入を決めるちょっと高めの商品、将来設計などに関連した折込チラシは効果が高いですが、埋もれてしまわない工夫も必要です。

土曜日に多い新聞折込チラシの特徴

1週間で一番折込チラシが多い日が土曜日です。目安としては火曜日の2倍、その他の曜日の3倍~4倍といったところ。

金曜日に多かった不動産系だけでなく、家族で相談をしたり、週末休みの男性を対象にした商品が多いことも特徴です。

具体的には、自動車、家電、ファッション、飲食店、墓石、不動産、スーツ、ゴルフ、パチンコ、居酒屋の折込チラシがよく見られます。

また、ライバルが多いため、工夫として90kg以上の厚手、B2両面4色など、高級志向の折込チラシが多いことも特徴です。

日曜日に多い新聞折込チラシの特徴

日曜日の折込チラシは、傾向としては土曜日と変わらないのですが、飲食関係はグッと少なくなります。

逆に増えるのは、子どもの習い事や英会話教室など、平日に向けて家族で話し合いが必要になるサービスの折込チラシです。また、求人のチラシも多くなります。

全体的な折込チラシの傾向としては、土曜日、火曜日に次ぐ3番目の量で、家族で話し合いが必要、かつ休日感の薄いスキルアップ系や仕事に関連したチラシが届きます。

曜日別新聞折込チラシの特徴まとめ

このように、新聞折込チラシには、曜日ごとに効果が高いと思われる商品やサービスに則した傾向があります。

まずは突飛なアイデアではなく、効果が高いと思われる曜日に合わせて、新聞折込チラシを配布することが基本です。

とにかく新聞折込チラシは、何度も数を重ねなければいけません。常にトライ&エラーが大事です。

広告は繰り返し行うことで、認知率を高めて、効果を上げていくものです。そして、繰り返していく過程で、より期待値が高い方法を試行錯誤していきます。

1~2回のチラシ配布で成果を期待できる業種や商材もあるとは思いますが、運にもよりますし、稀なことです。

単純接触効果の概念を用いた考え方で、セブンヒッツ理論というものがあります。人は、広告や情報に3回接触すると、その製品を認知する確率が上がり、7回接触すれば、購入に至る確率が格段に上がるというものです。

参考:基本を押さえよう!チラシの効果を最大に高める3つのポイント

1回のチラシで費用対効果を求めてしまうと、次の身動きが取れなくなってしまいます。

ちなみに、新聞折込チラシの反響率目安は以下の通りです。

折込チラシの反響率とは、配布した折込チラシに設定されている問い合わせ数や来店数などの目標に対して、実際にアクションが起こった割合を言います。

反響率は、チラシの目的、商売、取扱商品、知名度などによって、大きく変わります。

仮に不特定多数向けの折込チラシを10,000枚配布した場合、反響は1人~30人ほど、つまり、折込チラシの反響目安は、0.01~0.3%程度と言われています。

参考:折込チラシの反響率は?効果測定に必要な反響率の考え方

この反響率も押さえつつ、「毎週◯曜日は、◯万枚のチラシを◯◯町で配布するために年間◯◯万円必要」という予算組みをして、費用対効果の精度を高めていく必要があるでしょう。

それでは、良い折込チラシを!