2016年4月7日

送料だけじゃない!DMのコストを削減する7つの方法

DMのコスト削減

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

何を削るべき?DMのコスト削減方法とは

ハガキであれば1通あたりたった62円の料金で発送することができるDMですが、デザイン代や印刷代を含め、1,000通を超えると、それなりに費用も膨大なものとなります。

DMのコストは印刷、デザイン、ロット数やサイズ、種類によって変動します。ハガキであればインクの量、封書であれば同封するコンテンツによって重量も変わり送料は高くなります。

読み手の興味を引くためには、凝ったデザインやクリエイティブも必要になり、場合によってはコストもそれなりにかさみます。

しかし、工夫次第でDMのコストは削減することもできます。

そこで今回は、様々な側面からDMのコスト削減方法をご紹介したいと思います。

DMのコスト削減方法1.明確なターゲティング

いくらDMを送ったところで、ターゲティングが的確でなければ、DMを送る意味がないといっても過言ではありません。

なぜなら、ターゲティングの質は反響率にも影響し、的確でなければ結果的にコストパフォーマンスの低下に繋がるからです。

DM販促において「想定した効果が出ない」「反響率が低い」場合は、目的とターゲット、ターゲットへのクリエイティブ訴求が咬み合っていない可能性があります。

参考:
反響率を上げる正しいDMターゲットの設定方法と流れ

つまり、ターゲティングを元に、タイミングやクリエイティブ、オファーもプラニングしなければ、反響率は上がらないということです。

DMのコストパフォーマンスを上げるにはまずターゲットを明確にしましょう。

DMのコスト削減方法2.広告郵便物の申請をする

同じ形状・重量の手紙やハガキを2,000通以上出す場合は、広告郵便物の申請を行いましょう。

承認が受けられれば、ハガキなら8%〜、定形・定形外郵便物なら12%〜の割引を受けることができます。

広告郵便物とは、手紙(第一種郵便物)またははがき(第二種郵便物)のうち、請求者自身の「商品の広告」、「役務の広告」、「営業活動に関する広告」を目的とし、同一内容で大量に作成された印刷物を内容とする郵便物です。広告郵便物として承認されると、割引が受けられます。

参考:広告郵便物について

ちなみに、広告郵便物の適用を受けるには一定の条件が必要です。日本郵便へ直接申請することもできますが、DM代行会社でも印刷や発送とともに一括して対応している企業もあります。

DMのコスト削減方法3.ハガキや封書は、大きさや重量を必ず確認する

ハガキや定形・定形外の郵便物を送る場合、ちょっとした大きさや重量の違いで料金は大きくかわります。

私製ハガキの規格は9〜10,7cm × 14〜15,4cmで、重量は2〜6グラムですが、その規格を超えるものは第一種郵便物の扱いとなります。

(ちなみにハガキは第二種郵便物です。)

第一種郵便物の定形郵便物の規格は、長さ14~23.5cm、幅9~12cmの長方形で、厚さが1cm、重さが50gまでです。

定形外郵便物にも9〜30cm × 14〜60 cm(厚さを含めた3辺を足すと90cm以下)、4kg以下という規格があり、それを超えるものは郵便以外の手段を使う必要があります。

第一種郵便物も第二種郵便物も、規格を超えると大幅にコストが変わってきます。1gオーバーしただけで、1通あたり10円の料金が加算される可能性もあるのです。

例えば雨の日は濡れてしまったり、湿気を吸うと、重量が変わる可能性もあります。

ハガキであればインクの量、封書であれば同封するフライヤーやサンプルの厚さ、重量などで料金が変わります。想定より費用がかかってしまった、ということにならないようサイズには充分に気をつけましょう。

DMのコスト削減方法4.開封率を上げる工夫をする

DMを送っても、開封されなければ意味がなく、コストパフォーマンスは下がる一方です。

開封され、来店や購入に結びつなかれば、DMを送った意味がありません。

つまり、DMのコストパフォーマンスを上げること=反響率や開封率を上げることなのです。

ティーザーコピー、オファー内容を封筒に記載するなど、開封率を上げる工夫をしましょう。

参考:
DMやチラシに絶対必要なオファー5種類

DMのコスト削減方法5.リストはこまめに精査する

例えば、休眠顧客や商圏から移転(引っ越し)してしまった顧客に、優良顧客向けのDMを送り続けるのは意味がありません。

常に適切なターゲットへDMを送るためにも、リストは定期的に精査する必要があります。

顧客分析でこまめにリストのセグメンテーションを行う、住所不明や転送先不明で戻ってきてしまったものはリストから削除する、未着率を確認する…など、リストはこまめに更新しましょう。

顧客分析の方法はこちらで説明しています。

参考:
優良顧客の定義とは?顧客分析による一般顧客との違いと特徴

DMのコスト削減方法6.郵便以外の手段も検討する

コスト削減には、相見積もりが必須です。

DMの発送を扱っているのは、日本郵便だけではありません。

ハガキ以外であれば、別の発送業者にオーダーすることができます。

ヤマト運輸のクロネコDM便、佐川急便の飛脚メール便など、他の運送会社でもDMを送ることは可能です。

参考:
ヤマトのクロネコDM便
飛脚メール便

代行業者によってはデザイン・印刷・発送まで一括で依頼することでコストを下げられる場合もありますし、運送会社での大口割引が可能な場合があります。

まずは、発送業者の調査と見積もりを依頼してみましょう。

DMのコスト削減方法7.オンデマンド印刷にする

大量印刷であればオフセット印刷の方がコストも安く済みますが、少ないロット数であれば、オンデマンド印刷の方が安くなる場合があります。

参考:
安い?綺麗?違いは?オンデマンド印刷とオフセット印刷比較

印刷部数がどれくらいの規模になるのかは計画段階で確認し、オフセット印刷・オンデマンド印刷両方の見積もりを依頼してみましょう。

DM発送のコスト削減方法 まとめ

送料やデザイン代といった実質的なコストも大事ですが、何よりDMの効果を上げることが、結果的により多くの人に情報を伝え、コストパフォーマンスの向上につながります。

「費用は削減できたが、効果は変わらなかった」では、本末転倒です。

もし、何度送ってもDMの効果がよくない…というときは、4つの要素(ターゲット・オファー・タイミング・クリエイティブ)を見なおしてみることです。

もしあなたが何も考えずにDMを送り、成果が出ていないと感じるのであれば、成果を出すためのコツや秘訣、技術を伴わずに実施してしまっている可能性があります。

DMは、ターゲット、オファー(特典)、タイミング、クリエイティブという4大要素で構成されているのですが、この4大要素がうまくかみ合っていないのかもしれません。

参考:
DMの反響率を上げる4大要素と5:2:2:1の法則とは

また、DMに適した費用対効果が高い商材というのもありますが、それぞれ根拠があります。

参考:
DMで成果が出る!費用対効果が高い7つの商材の特徴

様々な角度で検証すれば、きっと改善点が見つかるはずです。今回ご紹介した方法とともにぜひ試してみてください。