2021年8月6日
送料にも応用できる!?紙1枚の重さを計算する方法
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普段何気なく使っているコピー用紙、これ1枚が何グラムか、考えたことはありますか?
実は、計算で答えを出すことができます。また、これを応用すれば、みなさんが作ろうとしている冊子の重量の見込みを立てることもできるのです。
市販のコピー用紙の場合
「アスクル」や「たのめーる」などでコピー用紙を購入する際、「坪量(つぼりょう) :約66g/㎡ 」という記載を見たことがあるかと思います。
「1㎡(平方メートル)」は1m×1mの正方形の面積のことですので、「66g/㎡」というのは「このコピー用紙は1㎡あたり66gです」ということを表しています。
今回はこの坪量をもとに、1枚あたりの紙の重さを計算していきましょう。
例えば、A4サイズ(210mm×297mm)の紙の場合
66g ÷ (1,000mm×1,000mm) × (210mm×297mm) = 約4.116g
となり、A4用紙1枚あたり約4.12gという結果になりました。
印刷会社の用紙の場合
印刷会社で冊子を制作する場合は、「坪量」の代わりに「連量(れんりょう)」という表現を使うのが一般的です。
73kgや90kgなどの重さは、印刷用紙を全判(A0、B0など)で1,000枚積んだときの重さです。この1,000枚の単位を1連と言い、1連の重さのことを連量と言います。
用紙サイズ、厚さ、種類…用途に適した印刷でコスパを上げる
つまり、70kgというのは四六判(1,091mm×788mm)の紙1,000枚あたりの重さです。
では、上質紙70kgの1枚あたりの重さを計算していきましょう。70kgは70,000gですので、
70,000g ÷ 1,000枚 ÷ (1,091mm×788mm) × (210mm×297mm) = 約5.078g
つまり、もし70kgの上質紙を使って100ページの冊子を作りたい場合、
5.078g × 50枚(両面で100ページ) = 253.9g
となり、冊子の中身だけで約254gという計算になります。
表紙も同様に計算することで1冊のおおよその重さを計算することができ、まだ完成していない冊子でも重さの目安を出すことができます。
まとめ
今回は紙1枚の重さについてご紹介しました。
「紙の重さや冊子の重さを知って何の意味があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、1冊の重さがわかると、送料の計算に役立つ場合があるのです。
例えば日本郵便の「ゆうメール」というサービスの場合、150gを超えるかどうかで送料が変わってきます。
1件あたりの送料は多少の金額かもしれませんが、機関誌や広報誌などを読者に送付する場合、 何千件も発送となれば、送料が大きく変わってきてしまいます。
発送した後に送料を見てびっくり…なんてことをなくすためにも、あらかじめある程度送料の目途をたてておくと安心ですね。
印刷物は作って終わりではありません。読み手に届けるところまでが、一つのお仕事と我々は考えております。賢く、無駄なコストを抑えて、より良い成果物を一緒に作っていきましょう!