2024年11月14日
Wordのスタイル機能とは?スタイルを使った効率的な見出し作成方法
目次 ▼
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Wordを使って文書や資料を作成する際、見出しや強調したい部分において、フォント、サイズ、文字色、配置などの書式を設定することも多いかと思います。
しかし、これらの書式を一つひとつ手動で設定していると手間がかかり、ミスも起こりやすくなってしまいますよね。そこで、Wordの「スタイル機能」を使うと、簡単に書式設定ができ、見出しも効率的に作成することができます。
今回は、Wordのスタイル機能の基本と、スタイルを使った見出しの作成方法をご紹介します。
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スタイルとは?
スタイルは、文字サイズ、フォント、色などの文字書式や、インデント、行間といった段落書式を一括で設定することができる機能です。
例えば、見出しを「太字」「16pt」「ゴシック体」「赤文字」にしたい場合、スタイルを使用しないと文章内のすべての見出しに対してこれらの操作を一つずつ行わなければなりません。
文字の大きさやフォント、段落同士の間隔などを一つずつ手動で設定するのは時間がかかり、ミスも発生しやすくなりますが、スタイル機能を使えば、複数の書式を一度に設定することができ、作業の効率化につながります。
また、後から書式を変更する際も、一括で修正が可能です。
スタイルの種類
文字スタイル
文字スタイルは、指定した文字に対して、サイズ、色、フォント、太さ、斜体、下線などを設定することができます。単語単位やページ全体など、指定した範囲の文字に適用されます。
段落スタイル
段落スタイルは、段落全体に対して、フォント、配置、インデント、行間などを設定することができます。段落内で一部の文字だけ指定した場合でも、設定は段落全体に適用されます。
リストスタイル
リストスタイルは、段落内の箇条書き部分に対して、インデントや番号、行頭の文字などを設定することができます。
表スタイル
表スタイルは、表中の行、列、セルに対して、罫線、網掛け、背景色、セル内の配置などの設定をすることができます。
スタイルの設定方法
1.スタイルを適用したいテキストを選択
まずは、Wordで作成した文章の中で、単語、文章、段落、見出しなど、スタイルを適用したいテキストを選択します。
一度に複数のテキストを選択してスタイルを設定することも可能で、離れた行のテキストを選択する場合は、「Ctrl」キーを押しながら選択します。
2.スタイルを表示
テキストを選択したら、「ホーム」タブ > 「スタイル」から、「スタイルギャラリー」または「スタイルウィンドウ」を表示します。
スタイルギャラリーとスタイルウィンドウは基本的には同じですが、スタイルギャラリーはスタイルの選択とプレビューに特化しており、スタイルウィンドウではより詳細な表示・編集が可能です。
スタイルウィンドウは、ショートカットキー「Shift + Ctrl + Alt + S」でも表示することができます。
3.適用したいスタイルを選択
スタイルギャラリーやスタイルウィンドウから、適用したいスタイルを選びます。デフォルトでは「標準」のスタイルが適用されています。
スタイルウィンドウでは「プレビューを表示する」にチェックを入れると、スタイル適用時の見え方をプレビューで確認することができます。
4.スタイルが適用される
スタイルを選択すると、フォントやサイズなどの書式が適用されます。例えば、大見出しに「見出し1」のスタイル、小見出しに「見出し2」のスタイルを設定すると、以下のように表示されます。
スタイルの書式を自由に設定する方法
デフォルトのスタイルでは、「表題」が「游ゴシック Light」「16pt」、「見出し1」が「游ゴシック Light」「12pt」、「見出し2」が「游ゴシック Light」「10.5pt」という既定の書式に設定されていますが、新しいスタイルを作成して、自由に書式を設定することも可能です。
1.スタイルを適用したいテキストを選択
先ほどと同様に、まずはスタイルを適用したい箇所を選択します。
2.「新しいスタイル」を選択
スタイルウィンドウから、「新しいスタイル」をクリックします。
3.書式を設定
「新しいスタイル」をクリックすると「書式から新しいスタイルを設定」というダイアログボックスが表示されます。ここで、スタイルの名前や種類といったプロパティと、フォント、サイズ、色、配置、インデントなどの書式を設定します。
「書式」ボタンをクリックすると、さらに細かい書式設定を行うことができます。
例えば、「罫線と網かけ」を選択すると「線種とページ罫線と網かけの設定」というダイアログボックスが表示され、線や網かけの色、太さなどが調整可能です。
4.スタイルギャラリーに追加
スタイルの設定が完了したら、「スタイルギャラリーに追加」にチェックを入れ、「OK」ボタンを押します。
新しく作成したスタイルが適用され、以下のように見出しが作成されました。
「スタイルギャラリーに追加」にチェックを入れておくと、作成したスタイルがスタイルギャラリーに登録され、スタイル一覧からすぐに利用できるようになります。
まとめ
今回は、Wordのスタイル機能の基本と、スタイルを使った見出しの作成方法についてご紹介しました。
マニュアルや報告書をはじめ、テキスト量の多い文書では、スタイル機能を使って書式を統一することで、理解度の向上にもつながります。スタイルを使うことによって目次の作成も容易になり、Wordだけで簡単に見やすい資料を作成することができるでしょう。
目次の作成方法については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。