2015年10月14日

新規出店でDM(ダイレクトメール)リストがない…郵便局のタウンプラスを使おう!

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郵便局のタウンプラスとは

あなたは、初めての店舗出店や新しい地域で事業展開をする際、広告宣伝方法で困ったことはありませんか?

もちろん、何もしなければお客さんが来ることは期待できません。一般的な飲食店や美容院であれば、知ってもらうためのチラシ戦略を行うことも多いでしょう。

ただ、これまでDMなどのリストマーケティングを行っていた店舗や企業の場合、新しい場所では一からリスト集客を行わなければいけないため、困っている方も多いはずです。

こんな時に役に立つのが、日本郵便が行うダイレクトメールサービス「タウンプラス」です。

通常、ダイレクトメールを送りたい場合、顧客リストやDMリストを持っていないと送ることができません。

ところがタウンプラスは、リストがなくても、日本郵便が持つ住所データやGISデータを用いて、性別、年齢、家族構成、世帯別年収データなどをもとにDM広告を配達できます。

つまり、タウンプラスを使えば、新しい場所の出店でも簡単に新規顧客を開拓するためのリストマーケティングを行うことができるのです。

今回は、身近で使いやすく、リストマーケティングに繋がる日本郵便のサービス「タウンプラス」のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

タウンプラスのメリットとデメリット

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参考:タウンプラス – 日本郵便

まずはメリットからご紹介しましょう。

タウンプラスのメリット1.細かい住所指定が可能

タウンプラスは、顧客リストがなくても、細かい住所指定でDMを配布できます。

新聞折込のようにざっくりした地域ではなく、◯丁目まで指定が可能で、さらに、新聞購読社以外にも届けることができます。

タウンプラスのメリット2.顧客リストが不要

タウンプラスは、GISを使うことで、非常に細かいターゲットに向けて、DMを配布できます。GIS(地理情報システム|Geografic Information System)とは、地図を使った顧客情報分布のことです。

GISデータでは、以下の項目から属性を絞ることができます。これだけの項目が使えれば、リストを取得する準備としては十分すぎるでしょう。

1.性別・年齢

男/女、0-4歳/5-9歳~95-100歳/100歳以上という5歳区切りの21段階の種別があります。

2.未既婚

未婚か既婚かを選べます。

3.家族構成

1人世帯/2人世帯~6人世帯/7人以上世帯という人数による世帯構成、6歳未満親族あり世帯/18歳未満親族あり世帯/65歳以上親族あり世帯/核家族世帯/親族世帯/3世代世帯/高齢単身世帯/高齢夫婦世帯という世帯属性を選べます。

4.推計年収

200万未満/200-300万未満/300-400万未満/400-500万未満/500-700万未満/700-1000万未満/1000-1500万未満/1500万以上の8つの種別を選べます。

5.住宅別世帯

一戸建て住宅/共同住宅/共同住宅(◯階建)/持ち家/公営公団公社の借家/民営借家/給与住宅など、10種別を選べます。

タウンプラスのメリット3.到達率が高い

タウンプラスは、郵便局の配達員が配布するため、ポスティングお断りの住宅や、高級マンションにも配達されます。

そのため、到達率(リーチ)は100%近くなり、これまでチラシマーケティングを行っていた企業や店舗が、新たな顧客開拓にも活用できるでしょう。

リーチとは、広告や商業メッセージなど情報がターゲットに対して届いた到達率のことです。

参考:ダイレクトマーケティングに関する重要用語33選

タウンプラスのデメリット1.チラシに比べて高い

タウンプラス最大のデメリットは、チラシに比べて1枚当たりの費用が高いことです。

タウンプラスには、はがきサイズ、長3サイズ、A4サイズがあり、サイズと枚数によって料金が異なります。

たとえば、はがきサイズの場合、最小が100枚で7,900円(@79円)です。1万枚の場合、62,000円(@6.2 円)とスケールメリットを出すこともできます。

確かにチラシを元に考えると高い気がしますが、普段からDMマーケティングを行っている方であれば、全く違和感はないでしょう。

タウンプラスのデメリット2.手続きが面倒

実施エリアの選定、実施エリアの計画書・内訳書作成、GISデータでの情報絞り込みなど、郵便局との手続きがあり、理解するまでに時間がかかりますし、慣れていなければ割と面倒な作業です。

タウンプラスのデメリット3.実施までに時間が掛かる

タウンプラス実施エリアの契約書や内訳書は、タウンプラス実施の14日前までに提出しなければいけません。

そのため最低でも2週間以上はかかるということです。出店準備などがある方は、余裕を持って実施できる体制を整えましょう。

新規出店でDMリストがない場合に使えるタウンプラスまとめ

日本郵便のタウンプラスをご紹介しましたが、あまりデメリットは気にならないと思った方も多いかもしれません。

もちろん、ターゲットを絞る必要が無い広告の場合は、以下を参考にチラシを活用すれば良いでしょう。

参考:
売れるチラシ、来店促進するチラシを作る10の要素とは
意外と知らない?チラシの効果を最大に高める3つのポイント
代表的なチラシ配布方法5つとメリット・デメリット

チラシは不特定多数に対する告知になりますが、タウンプラスと比べると、比較的安価で、広範囲に広告を打てることがメリットです。

もちろん、新規出店の新しい場所でも、手元に顧客リストやDMリストを持っている場合は、単純にDMを活用すれば良いでしょう。

参考:
DMを100%有効活用するための基礎知識とメリットデメリット
DMで成果が出る!費用対効果が高い7つの商材の特徴

もし、あなたの取扱商品がターゲットを絞る必要があり、これから新規リストを集めたい場合には、タウンプラスを有効に活用できるはずです。

かなり有効な広告サービスにもかかわらず、あまり知られていないため、必要に応じて一度使ってみることをおすすめします。